138 猫村と愉快な仲間たち
「ニャニャ!」
「できてんか?見してみー。」
「ニャニャニャ!!」
「おー。ようできてるやんか。完璧や。」
「ニャー!」
「ニャ!」
「出来たですます?」
「ニャニャ!」
「いい感じですます!品質も一定でいい感じですます!」
「ニャー!」
「うーん。今日のご飯も美味いなぁ。」
「ニャー。」
「これもしかして魚醤か?すごいなイチ!」
「えへへ。ありがとうこざいます!」
「イチ!おかわり!」
「にゃ!」
「あ、はーい。すぐ用意するね。こっちお願いね。」
「ニャニャ!」
避難所改め、猫村の開発が一段落した。
中々に居心地がいい空間が出来上がった。
工猫たちの腕が高く、思いのほか開発が進んだ。
流石に家は建てられないが、机や椅子、樽に木箱ならかなりのクオリティで製作できるようになっている。
細かな作業も上手く、工猫たちの中にはドーラが変形魔法でやっている金属加工を自前の能力で再現する猫まで現れた。
これにより魔法道具の生産力が飛躍的に伸び、在庫のシールド魔法道具が大量に作られることになった。
多少品質にバラつきはあるものの粗悪品はストレージで分解してリサイクルするから無駄にはならない。
またカルポの町で卸さないといけないな。
トリスタで売っても良いかもしれない。
冒険者が多い町なので飛ぶように売れるだろう。
カレリーナに相談してみよう。
財政難みたいだし、喜んでくれるかな?
魔猫たちの内訳だ。
主管猫・・・1匹(喋っていた猫。猫又だった。)
戦闘猫・・・13匹(忍猫8匹含む)
工作猫・・・18匹
薬師猫・・・6匹
料理猫・・・6匹
偏りはあるが仕方ない。
得意でない者に無理にさせても怪我の元だ。
適材適所と本人の意向が大事なのだ。
目指せホワイトっ!
ちなみに主管猫は管理部門だ。
というか伝達係だ。
意思疎通ができないと話にならないので、1匹だが頑張れ。
名前は長老だ。
工猫より数は少ないが薬師猫も誕生した。
サーシャがこつこつ作り貯めたポーションがまだまだ大量に残っているので全く使い切れないのだが、薬師猫の育成のためにまた更に大量のストックが出来てしまった。
殆どが下級ポーションで品質も安定はしていないが、ストレージでソートしたら楽々まとめられる。
いっそのことまとめて売ってしまおうかとも思うが、ポーションはあまり大量に卸してしまうと地元の薬師に睨まれてしまうので派手なことは出来ない。
これもカレリーナに相談しよう。
権力者の知人って素晴らしいね。
会話の種にもなってウハウハだ。
また会いに行こうっと。
「そういえば、何か忘れてる気がするが何だったかな?」
「ソーマ様。いつ試練に向かうんですか?」
「え?あ!そうだそうだ、忘れてた。英雄の試練を目指してたんだった。」
「兄貴、何だっけそれ?」
「あれだよ。湖のそこに入り口があったやつだよ。」
「ああー。そういえばそうだったねー。」
「猫村に夢中になってて忘れてた。」
「兄ちゃんもうっかりさんやなー。」
「ドーラだって夢中になってただろ?」
「当たり前やん!もの作るんは楽しいんやもん!」
「だよなー。」
「あははは。」
「なははは。」
こうして俺たちは英雄の試練に足を踏み入れることになったのだった。




