エリス
「フフフ…心配せずとも殺しはしない」
構える俺に微笑みながらモトーチが言う
え?見逃してくれるの?
「なにせ俺の男になるのだからな!」
うわあ!殺されるより嫌かも知れない、何度も言うが俺はノンケだ
「まあ、多少は教育のためにいた…」と言いかけた、その時!
チューンと言う音が聞こえ、モトーチが振り返ると
モトーチへ向けてレーザー光線の様な物が照射される
それを太陽王の小手を装備した両手で抑えこむ。
そのまま、シュウンと言う音と共にアポロンの小手へと吸収された
「ちっ!米軍が開発中のレーザーライフルでもダメか」
胸と口から血を流しながら黒髭が近未来的な銀色の銃を構えていた
「貴様は心臓を貫かれたはず、まだ生きていのか?」
黒髭はペッと口たまった血を吐き出すと
「ふん、心臓を貫いた程度では俺は死なん」と言った
「そうかそうか、重ね重ねすまなかったな!ならば全力を持って貴様を葬ってやろうっ!」
ゴキブリ殺したと思ったのに、また出てきた時の様な苛立たしい表情を浮かべ
「衛星《エリス!》」
そうモトーチが叫ぶと、青白い丸い小さなドローン達が複数現れる
「俺が準備している間見張っていろ」
そうモトーチが指示すると、こくんと頷く様に周囲のドローン達が上下に動く
「はああっ!」
『パンッ』モトーチが両手を胸の前に合わせ合掌する
そして、その手を少しずつ放していくと赤い球体が出来上がり、それが手を放すに従って大きくなっていく。
「くそッ!」
黒髭は忌々しそうに叫ぶと、黒いコートの中から手榴弾の様な物を取り出すと床に投げつける!
周囲を白い煙が包み黒髭の姿が見えなくなる、が!
「衛星《エリス!》」
そうモトーチが叫ぶとチュンチュンと言う音が鳴り衛星ドローンから光線が発射される
「くっ!」
白い煙の中から、うめき声が聞こえ
煙が晴れると、そこには足を撃ち抜かれ身動きが取れなくなった黒髭がいた
「フフフ…もうすぐだ…少しまて」そう微笑みながら言うモトーチ
もうすぐご飯だから大人しく待ってなさいと、遊びに行こうとする子供に言うように少し切れている。
「ハアアアァァ!小太陽」
そこにはバスケットボール大の大きさの赤黒い球体が有った
「待たせたな、終わりだ!影狭間」
モトーチの目が赤くなり夜の高速道路に見える車のブレーキランプの様に残像だけを残し、小太陽と共に消えた。
その瞬間、黒髭の前に青い何かがあらわれて
シュウウウウ…
そんな音が聞こえた
そして、そこには呆然とした表情をした黒髭と、驚きの表情を浮かべるモトーチが王子がいた。
その間の床には虹色の豪華な装飾が施された宝剣が落ちていた。




