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六人目の王

「なんだと?!」


眉をしかめて叫ぶ黒髭


「ふん、これは太陽王を倒した時に手に入れた計略『太陽王アポロン』この計略で呼び出した鎧は太陽神アポロンの力を持つ、つまり…」


そう言ってから炎で弓矢を作り、黒髭に向かって放つ!


咄嗟に転がり回避する黒髭


その後、虚空から炎の短剣を作りだしては順番に投げて行くモトーチ


それを時にはかわし、時には銃やナイフで打ち落とす黒髭


モンスターの王同士のハイレベルな戦いが繰り広げられている


しばらくしてから、戦いは膠着し一旦二人の動きがとまる。


すると、おもむろにモトーチ王子が


「ふう…やはり、この程度では殺れんか」と呟いた。


モトーチ王子が動かない事を確認すると黒髭は構えを解き


シュボッ


葉巻を取り出して火をつけ、口にくわえる。


そして、煙を吐き出すと


「ふぅ~どうした?降参か?降伏するなら命まではとらんぞ?」


とニヒルに笑った。


それを聞いてモトーチ王子も笑いだし


「フフフフ、ハハハハハハ…面白い冗談だ」


と言った。


「おい、お前ら!見てないで手伝え」


黒髭が顎でくいっと俺とアトラさんへ伝える


「くっ…ここは休戦としましょう」


アトラさんが立ち上がりかけて、俺に目配せする


するとモトーチ王子が一言


「すまなかったな」と言った。


「なに?ならば降参するのか?」


と黒髭が問いただすと


「フフフフ…勘違いするな、お前達を過小評価していた事を詫びたまでのことだ」


と言うとモトーチ王子の目から銀色の瞳が消えて赤目になり


「俺も本気を出してやろう、影狭間シャドーディメンション


次の瞬間、モトーチ王子の姿が『消えた』


そう、俺は敵の目が白目の赤いバージョンの赤目になった瞬間に警戒して超タイムを使っていたのだ


速すぎて見えなかったとか、そういう事ではない、文字通り『消えた』のだ!


そして気がつくと


ブシュッ!黒髭の胸から黒い刃が飛び出していた


信じられない、と言った表情で自分の胸から突き出た黒い刃を見る黒髭


「グボッ」口から血を吐き出す!


そして、その刃が胸から抜かれてスッと体から抜かれ黒髭が倒れこむと


その後ろには死神が持っている様な大きな黒い鎌を持ったモトーチ王子が立っていた。


「なっ?!」俺が驚いていると


アトラさんがフォークとナイフを取り出し指と指の間に挟み勢いをつけてモトーチ王子に投擲する


「ふん!無駄だ!」


モトーチ王子は炎で盾を作りだして防ぐと


またもや消えた、そして気がつくとアトラさんが体をくの字に曲げていた


「グフッ」とアトラさんがうめき声を上げて


やはり、そこにはアトラさんの腹部へも右手の拳を深々と突き込んだモトーチがいた


「寝ていろ」


そう言って拳を抜くとアトラさんがドサッと倒れこんだ。


そして俺へと目を移すモトーチ王子


「くっ」


俺はモトーチ王子へ向き左足を前に出して右手で背中にある大剣の柄を握った。


「フフフフハ、構えても無駄だ!俺の影狭間シャドーディメンションは予測認識不可能、絶対にかわせん」


なんだと?まさかのモンスターの王の六人目は幻の六人目シックスメンだったというのか!












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