龍協奏曲
「これはいかんな、終わらせるぞ!ふんっ!」
そう超龍が叫ぶと
ガゴオン!
金色の剣と爪と交わる時に、それまでよりも大きな音が鳴り響きヒュドーが弾き飛ばされ地面に打ち付けられる。
それでも黒い霧の様なオーラに包まれたヒュドーは再び起き上がろうとするが…
「させん!超技・龍協奏曲」
超龍が叫びながら剣を振り下ろすと火・水・雷・土・光を纏った龍達が現れ絡み合い叫び合いながらヒュドーへと向かって行く。
そしてヒュドーに当たると、黒い霧の様なオーラを、それぞれを表す赤・青・金・白金の光の渦が包みこみ打ち消して行く。
その音が光が協奏曲の様にヒュドーを優しく包みこむ。
そして光の渦が消えるとヒュドーが立っていた。
先ほどまでの黒いオーラは霧散し、恍惚とした表情さえ浮かべている。
素晴らしい音楽を聞くと心が洗われる様な状態になり、俺は何であんな事でムカついてたんだろう?となる。
まあ、そんな状態に近い。
ただし意識を失いかけた状態で…フラッとして倒れこみそうになる。
ガシッと速やかに近寄った超龍に抱き抱えられるヒュドー
「しばらく眠っていろ」
そう言うと気を失ったヒュドーを地面に寝かせた。
そして、おもむろに自分の黒い胸の傷跡にドスっと手刀を打ち込むと
グッと呻きながら一本の黒い角を取り出した。
フッ!と気合いを込めると超龍の胸の傷が塞がる。
これは返しておこう…そう言って角を眠っているヒュドーの手に握らせると、背中を向けて立ち去ろうとした。
ドスっと超龍の胸元から黒い爪が4本突き出ていた
「な、何だこれは…」
ボトボトボトッ…口から胸から血が流れる
驚いた超龍が爪が刺さったまま強引に後ろへと振り返ると
右半身はそのまま、金髪赤目色白マッチョだったが、左半身が黒髪黒目褐色、いや、どす黒くなったヒュドーがいた。
先ほどまで無かったはずの角も左側だけが黒く長い…
「ハハハ…感謝するぜ!お陰で表に出てこれた」
と言うと超龍の身体から、どす黒い爪を引き抜いた。
思わず膝をつき、胸を押さえて見上げる超龍。
見ようによっては君主にひざまずいてる様にも見えた。
「グフッ…お前は?」
「フフフ…そうだ!そうやって俺にひざまずけぃ!忘れたのかよ!俺がこいつの両親を殺して、お前にその傷をプレゼントしてやった暗黒龍ニーズヘッグだ!」




