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聖剣 ジョワユーズ

「援護するよ」マーリーが叫び銃撃を開始する


「はっ」ディーンが叫ぶと


空中で雨が美しい円形の盾に変形しマーリーの銃弾を防いでいく


「なに?!水で普通の盾を作るだけでも至難の技なのに…それを簡単に、しかも造形に凝るなんて!」


「ふっふ美しくなければ意味がありません、そして!」


今度は雨が雅な鋭い剣へと姿を変えてラプツェルに降り注ぐ、その一つ一つがため息が出る様な華美な装飾を施した剣に見えた。


それを高速の剣技で全て防いでいくラプツェル


「ほほう?やりますね周囲の雨を全て集めて作った私の美しい剣を全て弾き返し続けるとはね、では槍も追加して数をもっと増やしましょう」


「くっ!」


より広範囲の雨を全て集めて作り出した美しい剣や槍が何百本と高速でラプツェルに降り注ぐ、それを太刀を使い人間技とも思えない程の速度で全てはじいていくラプツェル


もちろんマーリーにも剣や槍は時折向かっている


雨は激しく降り注いでいるが無限と言うわけではない、剣や槍、盾を形作る為には一本一枚にはかなりの雨粒が必要だ、そういう訳でラプツェルとマーリーの周辺には雨はほとんど降り注いでいない、代わりに剣や槍が降り注いでいる訳だが…


そして弾かれた剣や槍は地上に落ち地面を濡らしていて水溜まりと化していて、足場を悪くすると同時にラプツェルのライジンの使用を防ぐ役割をはたしていた。


顔色が悪くなっているラプツェル、かなり苦しそうだ。


「どうしました?顔色が悪くなって来ていますよ!早く串刺しにされて楽になりなさい」


「兄さん!」


マーリーも援護したいのだが、マーリーにもラプツェル程では無いが剣や槍が降り注いでいる、それをかわし、時には銃弾で撃ち返しながら隙を見てディーンに対して銃撃を行っているのだから援護など出来る訳もなかった。


逆に言えばマーリーのお陰でディーンは盾と剣や槍をそちらに回さざるを得ず、その分ラプツェルに向く剣や槍が減っているのだから充分に援護になっているとは言えた。


しかし、二人の奮闘も空しく段々と降り注ぐ剣や槍をかわしきれなくなって来ていた、致命傷は避けているが腕や足、体に剣や槍の攻撃が何度か当たっている…そして、そうなると段々動きが鈍くなる訳で


「ふっふ、そろそろ良いでしょう貴方の健闘を称えて私の手で止めをさしてあげます」


ディーンがスラッと腰の剣を抜いた、その剣には金の装飾が施してあり刀身は虹色に光り輝いていた


「聖剣 ジョワユーズ!」


ディーンが叫び剣を振り上げると周囲の水が集まり虹色の刀身がみるみる膨れ上がり巨大化していく、25メートルプール程の大きさになると


「このくらいで良いでしょう、傷付いているとは言え貴方には近づくと危険そうですからね」


先ほどのイカ男との戦いを見て冷静に分析をしていた。


確かに10メートル以上離れている距離ではラプツェルの「天技・間不容髪(間、髪をいれず)!」の髪の毛の範囲外だった。


「さあ止めです!」そう言って虹色の巨大な剣がラプツェルに振り下ろされる直前


「炎獄黒龍掌!」


と言う声と共に赤と黒の絡み合う2匹の龍の形をしたエネルギー波が飛んできた!

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