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イカフライ

「貴方達、行きなさい」


居なくなった黒髭の代わりにディーンが号令をかける。


「おお!」


海賊兵士達が叫ぶと、リヴァイアサンの首が前へと傾けられ船と港を結ぶ橋の代わりになる。


その上を、海賊達が整列して速やかに橋を渡り上陸していく。


ゴーゴー、ゴーゴーと言いながら橋を駆け降りる海賊達、海賊と言うよりは特殊部隊と言った感じだ。


よく訓練されているのが分かる、海賊達は皆、ダンディな髭を生やしたドクロが描かれた黒いバンダナを巻いている、服は黒がベースの水兵服だ。


全員カットラスの刀を持っている。


その兵士50人程が港にいたラプツェルとマーリーを取り囲む。


「さっき思いっきり陽動とか言ってなかったか?」


とラプツェル


「言ってたね、でも陽動にしても他の部隊が何処にいるかも分からないし、結局こいつらを倒すしかないんじゃない?」


とマーリーが答える。


「まあ、それもそうだな」


と言うと不敵に笑い合う二人


「ふんっ!ずいぶんと余裕たっぷりじゃなイカ」


すると、取り囲んでいた海賊の間から大柄な1人の男が出てくる。


三角の黒い帽子を被った、髪の毛が白いイカのゲソの形をした男だ…意外とイケメンで、服装は他の海賊達と違い海パン一丁である。


「フッ…この程度の数なら問題ない」


「ほう、言ってくれるじゃなイカ?しかし、その大口は私と戦ってからにしてもらおうじゃなイカ!」


お前たち刀!とイカ男が叫ぶと四方から海賊達がイカ男にカットラスを投げつける、それを両手と十本あるゲソなのか髪なのかで素早く掴むと、ラプツェルに相対して武器を構える。


「ふんっ!私の十二刀流剣法が見切れるスルメかな?」


「御託は良いからさっさと掛かってこいイカ臭くてかなわん」


「なにぃ貴様言っては行けない事を言うじゃなイカ!後悔スルメえな?」


ラプツェルは無言のまま微笑むと、右手に鞘に入ったままの刀を持ち、左手でクイクイッと手招きをした。


イカ男は怒りのあまりタコの様に顔を赤くした


イカなのかタコなのか分からなくなるほどに、そして大きく跳躍するとラプツェル目掛けて


「くそ、バカにしやがって!喰らえイカフライ激辛12断斬波!」


と叫ぶと空中に飛び上がった状態のイカ男が12本の刀を振り下ろす!その一本一本から真空の刃が飛びラプツェルを襲う。


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