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リヴァイアサンリベンジ号

時は少し遡り、ハイマツ港


そこには港から海を見つめる白髪の美しい青年が二人いた。1人は色黒で長髪、背の高い鋭い目付きの青年、もう一方はミディアムほどの長さの髪の眼鏡を掛けた少年とも呼べなくはない青年だ。


「妙だな…」


年長らしき青年がぼそりと呟く様に言う


「何が?」


眼鏡の幼さの残る青年が聞き返す


「いや、そろそろニューハマー港からの船が着く頃のはずだが、今朝から一隻も寄港していない」


「天候が悪化したとか、そういう事じゃない?」


「いや、雲の動きや俺の髪の毛の天気予報でも、今はそういった嵐の類いは近くには起こっていない」


「それなら遠くで、例えばニューハマー港の方で何か有ったんじゃない?」


「ニューハマー?フッ…ケンシンが気になるのか?」


「いや別にそういんじゃないし!」


「マーリー、いくらお前でもケンシンは渡さないぞ!」


「いや、だから本当にそう言うんじゃないって…それに選ぶのはケンシンだろ?」


「やっぱり…ん?」


「どうしたの?ラプツェル兄さん?」


いきなりモーゼの十戒の様に海が盛り上がり割れる、そこから現れたのは巨大な黒い船であった。


その船の船首には目隠しをされた龍の様な生き物のがつけられている…それはまるで生きているかの様な脈動をしている船首だった。正確に言うならば首に巨大な船がぶら下がっているとも言える。


そして、その船は、その船首にくくりつけられた龍の様な生き物、リヴァイアサンにより持ち上げられていて海水のない割れた海の中に佇んでいる。


「バカな…誰にも察知されずに、ここまで?こんな巨体でか?」


焦るラプツェル


ヒュルルーン、パンッ!と音が鳴る。


「一応、信号弾を撃っておいたよ…必要ないかも知れないけど」


と無理矢理茶化す様に言うマーリー


「フッ…まあ、そうだな」


冷静さを取り戻したラプツェルは船の方を見ながら不敵な笑みを浮かべていた。

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