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女神像はいずこへ

不死王は殴られた衝撃で気絶している様だな


「止めだ!」


と言うか不死王だから死なんと思うので何とか縛りあげたりとかしようかなと思っていた。


しかし


「待って、ニーニー!」


「ま、待って欲しいでござる!」


とモーモー丸とペンギン侍が俺の前に両手を広げ体を投げ出す様に立ち塞がり不死王を庇う。


いや、だから別に殺す気とかないし、て言うか死ぬの?と思ったが何となく空気を読んだ俺は


「邪魔をするな!」と、とりあえず言っておいた。


無言でブンブンと首を振るモーモー丸


「気持ちは分からんでもないが拙者に免じて許して欲しいでござるよ対価は拙者の体でござる!」


「モーモー丸気持ちは分かるが、こいつは俺だけじゃなくメグリ王子やギューオンまで殺そうとしたんだ…しかも、ただ殺すだけじゃなく死体を操って利用しようとまで考えていた」


俺はペンギン侍を無視してモーモー丸に話しかける。


「もし、どうしても言うなら僕を殺す、いい…」


ペンギン侍はビックリ、倒れている不死王もピクリと動いた気がした…なるほど


「では行くぞ!覚悟しろ!」


と言って俺は双剣を振り上げる、目をつむるモーモー丸。


『ま、待て!』


やはりな


『モーモー丸ちゃんは、ついでにペンギン侍も朕の大切な友達だ…責めるなら朕のみとせよ!』


「違う、僕たち朋友達ポンユーズ


「そうでござる!生まれた日死んだ日は違えど次に死ぬときは一緒にござるよ!」


『みんな…』


「ああ、やめたやめた…フッ馬鹿馬鹿しくなってきたぜ」


カランカランと武器を落とし俺は縛られているメグリ王子の方へと向かい、不死王に背を向ける。


『ケンシン…』


「良かったでござるよ」


「モーモー!」


いきなり後ろから切りつけられる事もなく抱き合う三人。


まあ、不死王を殺すのは面倒くさそうだしな。


俺はメグリ王子の縄を解き抱き上げると頬に手を添えて呼び掛ける。


「メグリ王子、朝ですよ」と呼び掛けるとピクリと動いた様な気がしたが目覚めない…


フッ全く困った王子だ


俺はメグリ王子を抱き抱え、お姫様抱っこして歩き出した。


『待て!』


「ん?なんだ?もう戦いは終わりだろ?」


『うむ、朕はもう戦わん…それに御主たちに任せておけば朕自ら戦う必要もないだろう』


と言って立ち上がると


『だから、これを貴様に託すとしよう』


と言うと着ていた胴着をはだけ、腹に描かれた女神像の紋章を取り外し俺へと放る。


その紋章は女神像へと姿を変えてメグリ王子の胸の上に置かれた。


そして、そのまま女神像は光り輝くとメグリ王子の胸の中へと消えてしまった。


『あっ!』

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