皇帝勅命
『とどめだ!』
と言って万里の長杖を構える不死王。
しかし、その前に立ちはだかったのは…
モーモー丸だった。
『どういうつもりだモーモー丸ちゃん?朋友達がなぜ朕の邪魔をする』
「朋友達なら友達なら、友達が間違った事をするの止める」
『間違っている?なぜだ?モーモー丸ちゃんが、その男と仲良しだからか?』
「違う…この二人は強すぎる、過剰戦力!強すぎる力は争い呼ぶ!」
『別に過剰戦力では無いだろう?この世界を統べる為ならば足りないかも知れないぐらいだぞ?』
「やっぱり…約束違う!ここでポンユーズ達と楽しくパラダイス計画のはず」
『状況が変わってきたのだ!兵馬どもの記憶を探ったがフロンティアは激動を迎えている、ここで安穏としていても未来はない!』
その後、モーモー丸はジーとジト目で不死王を見つめる二人は睨み合っていたが、やがて
「わかった…でもニーニーはダメ!」
と言ってモーモー丸は俺に抱きついた。
『ふう…わかった。では私は手を出さない、その代わりモーモー丸ちゃんも手出ししない、これで良いか?』
こくりと頷くモーモー丸
『では計略 皇帝勅命《朕さんの言うとおり》』
【ギューオンよ、この男を殺せ!】
ぐおおぉぉと苦しみだしたギューオン。
やがて赤い目からハイライトが消えたギューオンは
「わかった」と呟くと矢を取り出して俺を射る。
くっ!俺は床を転がりながら矢の連射を避けていく
そして起き上がり
「目を覚ますんだギューオン、こいつの言いなりになったらメグリ王子を助けられないぞ!」
一瞬ピクッと動きが鈍くなったが、
「黙れ黙れ黙れぃメグリは渡さん、私の物だ!」
と言うと
アジタハーカ《三つ首竜》を構え
「喰らえ滅技怒」
と俺の火計の劣化版とも言える技を繰り出してきた。ため時間が短いにも関わらず極太の蛇が出ている?よく見るとギューオンは指から血を流している…無理矢理に弓を引っ張りため時間を削ったのだろう。
どうする?あの技は範囲が広かったはず、俺だけならともかく、モーモー丸や気を失っているメグリ王子やはかわせない!仕方ない!
俺は武器を構えて
「はっー!」
咄嗟で特に良いセリフが浮かばなかったが何とか火計が出てくれた。
ギューオンの滅技怒の蛇が炎のエネルギー波に代わり俺の火計とぶつかり合う!
出るのが早かった滅技怒が俺に当たる寸前だったが威力で勝る火計が押し返し、最終的に火計が押し勝った。
しかし、かなりのエネルギーが相殺されたのかギューオンは少し吹き飛ばされる程度で済んだようだ。
とは言え少なくないダメージを受けたであろうギューオンはフラフラと立ち上がり俺の事を睨む。
『フム、これでは一体しか兵馬が手に入りそうにないな…』
とギューオンの方を見ながら残念がっている不死王…
いまだ!俺は余所見をしている不死王に向かってクイックを使い接近する。
不死王は俺に気づき、慌てて攻撃を避けた。
その直後にギューオンが俺へと接近し赤と金の曲刀を振り攻撃してくる。俺はそれを受け止めるが、その後もギューオンの攻撃は止むことなく続く、その間に不死王は俺から距離をとる。




