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三分の一の純情な感情

「ツバコジロー?どう見てもペンギンなんですけど!」


「拙者はツバメでござる!柄を見たら分かるでござろう!」


うーん、ツバメとペンギンて柄がほとんど一緒じゃないか?お腹が白くて、それ以外が黒いと言うか、まあ確かに青ぽいからツバメなのか?


「でも全然シャープじゃないよな?燕ってシュッとしてるよ?」


「な!この流線形のボディの素晴らしさが分からないでござるか?まあよいでござる!いざ尋常に勝負でござるよ!」


と言って紐を着けて背中に吊るしている刀を掴もうとして手が滑って掴めないペンギン…そりゃペンギンの手じゃ無理だろ?


「ふう…ハイハイ、それじゃあな」


と言って俺はペンギンを持ち上げて海へとポイと投げ込んだ。


「おい、良かったのか?」とギューオンが言ってきた。


「まあ大丈夫じゃね?ペンギンは寒い海の中を泳ぐものだしね、それより寒くて叶わんさっさと進もうぜ!」


いくらスペックが高い体に生まれ変わったと言っても寒い物は寒い!


うむ、それもそうだなとギューオンも言い、俺達は進んで行こうとした。


その直後だった。俺の足元の氷にピシッとヒビが入る!


「危ない、避けろ!」とギューオンが叫ぶ。


「え?」と思うと同時に氷が割れる、俺は咄嗟に横へと飛んだ。


その時、物凄いスピードで何かが氷の中から飛び出してきた!


その謎の物体が俺を目掛けて突っ込んでくる、俺は空中で身動きが出来ない状態だった。


キン何かと何かが俺の首辺りでぶつかる音がする!


見ると小さな刀をモーモー丸の角が受け止めていた。


そして、その刀を持った謎の物体は


「ちっ」と言うと少し離れた流氷の上へと着地した


「ふう危なかった、モーモー丸ありがとう」と言うと俺はそのまま進もうとして


「おい!でござるよ!」と呼び止められる。


そちらを見ると、ペンギンの着ぐるみから顔だけを出した青ぽい黒髪ドレッドヘアに黄色や赤の付け毛をしたイケメンの大人がいた。


着ぐるみの翼の先?から手首を出して小さな刀を握っている。


「誰だ、お前は?」


「ふう…拙者が変身を使わされるとは思わなかったでござるよ!」


変身?と言うよりは変態と言うか痛い大きなお友達と言った所なんだけど…


「さて、尋常に勝負でござるよ!」


「まさか!お前は、あの可愛いペンギンが変身した姿なのか?」


邪険に扱ってはしまったが俺はペンギンはけっこう好きだ、無茶苦茶寒くなければ一緒に戯れれたかった…


「か、可愛いだなんて照れるでござるよ!」


翼?で顔を押さえて顔をイヤンイヤンと振るドレッドヘアの男…いや、イケメンではあるが何かムカつく!


俺は大砲を取り出すとペンギンの着ぐるみを着ている男に向けて発砲した!


バカーン!と音を立てて、ペンギンへと向かう大砲の玉、すんでの所で気づいたペンギンはサッと大砲の玉をかわす。


「可愛い拙者に向かって!な、何をするでごさるか!?」


と慌てて言ってくる。


「うるせ!可愛かったのは変身する前の姿であって今のお前じゃねえ!今のお前はただの痛い大人、大きなお友達だ!」


「くっ!おろろ…拙者の純情を弄ぶとは、許さんでござるよ!三分の一に切り刻んでくれるでござる」


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