変体
「いや、変態はお前だろ!」
「フッ何を言っている…私はいたいけな少年を変態の手から救おうとしているだけだ」
ギューオンはそう言うと壁にもたれかかって腕組みするが、白い民族衣装にポタポタと鼻血がついてて説得力がないんだが…まあ、別に俺はショタコンでもバトルジャンキーでも無いから普通に譲るけどね。
「それでは、お手並み拝見といこうか」
俺は「黒衣の隠密」のスキルを発動させ完全に空気と化した…犯罪を見てみぬふりをするのは多少心が傷んだが、よくよく考えてみると年齢的にはモーモー丸くんの方が大分上になるのか?
と言うことはロリババアならぬショタジジイとでも言うのだろうか?まあ、ともかく合法は合法なのだろう。
「フッ消えたか…得体の知れない奴だ」
「モーこの男も変態…」
ジト目でギューオンを見つめるモーモー丸、あの目で見られると何か悪いことしてる気がするなあ…
「ハハハ、大丈夫だ!お兄さんが今保護してあげようじゃないか」
手をワキワキさせて橋へと近づくギューオン。
「変態イヤ」
と短く言うと、サッと橋の欄干部分へと飛び乗るモーモー丸。
自分の身長と同じ位の手すりの上にサッと飛び乗る事が出来るのだから凄い運動能力だな…
まあ、モンスター?なのだから当然と言えば当然なのだろうけどね。
その後はギューオンが欄干の上に乗ってるモーモー丸に近づく、モーモー丸がサッと欄干の上を飛び移ってかわすのを繰り返していた。
「はあっ!はあっ…」
「ハアハア」
それから一時間経った…モーモー丸も疲れたのか息が荒い、ギューオンは最初からだが違う意味で息が荒い。何かモーモー丸が可哀想に思えてきたな…と言うか罪悪感半端ないよ!
「おい!ギューオン!お前はメグリ王子一筋じゃなかったのか?」
そう、そのはずだ…なのでモーモー丸ちゃんをと言おうとしたら
「フフフ、たしかに私はメグリをいとおしいと思っている…だがな、可愛いいものは等しく愛でるものだろう!」
うわあ…ショタが開き直ったよ!まあ、さっきのソウパンちゃんの時もそうだったが、こいつはフェミニストと言うか博愛主義者と言うか、何か理想を追いかけてる奴な気がする…
まあ、革命や反乱を起こすタイプと言うのは得てしてそう言うものかも知れない。
「ふう…モー無理!気持ち悪いけどコロス!」
そう言うとモーモー丸は袴の中から赤い天狗のお面を取り出して被った。
すると、どうしたことか体が巨大化していき筋肉がはち切れんばかりに盛り上がって、着ていた服が破けていった!
そして、変身が終わると巨大な角の生えた二メートルを越える筋肉ムキムキの赤い天狗のお面を被った赤いふんどしを巻いた変質者が姿を表した!




