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正々堂々

「危ない」


ギューオンの声に振り向くと、いつの間にかソウパンが俺の後ろをとって槍で攻撃しようとしていた。


ギューオンが声と共に放っていた矢がソウパンの左肩に刺さる。


しかし、ゾンビだからか痛みに怯む事なく俺の心臓へと槍を繰り出すソウパン!


俺はクイックを使い咄嗟に体を右にずらして左脇と腕を使い槍を掴まえて固定する。


「いまだ!」


「メキド!」


俺の叫びに応じてギューオンが槍を掴まえて動けなくなったソウパンへと必殺の炎の矢を発射する。


しかし、ソウパンはあっさりと槍を手放して炎の蛇と化した矢をかわし、後ろへと飛んだ。メキドはソウパンの持っていた槍に当たり、槍は一瞬で炎に包まれた!


「あつっ!」


カランカラン、俺は慌てて槍を手放す。恐らくはミスリルで出来た槍が直ぐに燃え尽きて消し炭と化した…相変わらず凄い威力だな


「ウガアァァァ二人ガカリヒキョー!」


と吠えながら、しっかりと此方に注意をしてくるソウパン…けっこう理性残っているんじゃないか?


「うむ、確かにそうだな…私は手を出すのをやめよう」


とギューオンが勝手に納得して黄金のアジタハーカを消した、アイテムボックスに収納したのかな?


フッ仕方ない、俺1人でやるか!


俺は双剣を構えて、素手になったソウルパンサーと相対した。


「「おい!」」


二人がかりで俺に何か突っ込んできたな


「何を言っている!俺はただの人間なんだぞ、獣人のゾンビに素手で勝てるわけないだろ?」


「差別ダメ!」


「うむ、そうだな。その通りだ!」


エエエ、こいつら面倒くせえ


『うむうむ、そうだな武器を使うのなら扉の封印を解除してゾンビの大軍を送りこむぞ!』


ウガア、ドンドンドンとタイミングよく扉を叩く音が聞こえる。


仕方ない、俺は武器をしまい素手になるとソウパンに向かって脇を絞り拳を顔の横当たりへと構える。


ソウパンは前屈みになり、両腕を前にして何時でも襲いかかれる様な構えだ。


分かりやすく言うと「へっへっへ旦那」とゴマをする商人の様なポーズだろうか?もちろん、そんな訳がなく豹の顔で牙を剥き出しにしているのだが…


それにしても、何でゾンビとまともに殴り合わなくてはいけないのか…まあ、倒す手段はあるんだけど


「あっ!」


コロンコロンと俺のポケットから金貨が落ちた(落とした)


「ガオオ落トシモノヒロウ!」


と言ってソウパンが下を向く、やはりな!さっきからマジメな発言ばかりしていたからな!


「アッパーカット!」


俺のアッパーが下を向いたソウパンの顔面にヒット!金貨に気をとられていたソウパンは、もろに攻撃を受け攻撃力9999の俺の拳を受け宙に舞う!


「いまだ、絶対王者の時間ファラオタイム


俺は時を止めたソウパンは宙に浮いたままの姿勢で固まっている。完全に無防備な状態だ!


俺は新しく会得した炎の魔術を拳に纏わせて三秒間の間に凄まじい速度でソウパンへと拳の連打を繰り返す!


「アララララララララララララララララライ!」


そして時は動き出しソウパンの体は一瞬で燃え尽きて消し炭と化して消えた…


「フッ…」


戦いの後には虚しさだけが残った。

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