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拐われた王子

不死王視点


騒がしいな、人間同士の争いか?久しぶりだな…


しかし、我が新帝陵ダンジョンの近くで争うとはな…フフフ好都合だ!朕の兵馬俑の共連れを増やす好機よ!


早速、見てみるか!


朕はゲートを広げ上の溶岩台地へと瞬間移動する。


うん?既に戦闘は終了しているか…オークの死体らしき物が二千体程度と人間の死体が少々と言ったところか…思ったより少ないな。


まあ、良い!朕は早速、死霊術を駆使して死体を蘇らせ兵馬ゾンビとして復活させた、そしてゲートを開き、そこへと列を成して歩かせる。


うむうむ、これで我が帝陵ダンジョンの拡張も進むだろう!


ん?そう言えば勝ち残った側と思われる人間共が集まっておるな、朕の兵馬ゾンビにならないか聞いてみてやろう。


「フフフハハハハハハ、朕は不死王である!人間共よ、ひれ伏すが良い!」


「な、なんだ!お前は」


「だから不死王と言ったであろう?頭が高い!」


と朕が命じると、人間共は一斉にひれ伏した。我が力をもってすれば…ん?


しかし、二人ほど我の声を聞いても、全く反応しない者達がいた…何者だ?


『おい、お前たち』


「ああ?こっちは忙しいんだよ!」


くっ…なんたる無礼者だ!では、もう一人の少し高貴そうな者に聞こう。


『おい、そこの赤ヤオ族よ!』


「男同士の戦いに割り込む物ではない!」


な?!


『おい!貴様ら!』


「「外野はすっこんでいろ!」」


『フフフハハハ、ここまで朕を虚仮にするとはな…良いだろう、なら』


ここまで来ると面白い!朕は一人だけ立ち上がりかけている美しい少年?に声をかけてみる。


『おい、こやつらは何者だ?』


「くっ…その前に答えて欲しい、貴方は何者ですか?」


『ほほう…マトモな言葉使いを出来る者もいるようだな、さっきも名乗ったが朕は不死王だ!』


「ま、まさか…不死王?」


『どうした?貴様も早く名乗れ』


「わ、私はハイマツ王国第一王子メグリと申す」


この者の話を聞くにハイマツはセントラルと同盟関係にあり、トーチとは敵対しているという。


『ふむ、まあ、どうでも良いか…それより、この者達は何者だ?』


「はい、彼らは私の優秀な部下です」


『ほう、なるほど…と言うことは部下の責任は上司の責任!貴様を連れていく!』


「ちょっ!な、何を…」


朕はゲートを開き王子を連れて新帝陵ダンジョンへと戻った


ケンシン視点に戻る


「「くそ!」」


俺は自分の馬鹿さ加減に怒りがこみ上げた。


「申し訳ありません…何故か立ち上がる事も声を発することすら出来なくなって…」


と兵士達


恐らくは王威のスキルのせいか?


「しかし、一体どうやって?」


ギューオンが兵士達に聞く


「ハッ、それが黒い門の様な物が出現して、そこにメグリ王子を抱き抱え入って行ったと思ったら次の瞬間には門ごと消えていたのです」


ゲート…恐らくは俺が最初に、この世界に来た時に使った万能猫型ロボットのどこにでも行ける扉の様な物か。


「恐らく不死王の能力なのだろう…そして消えたのはメグリだけでは無いようだな」


ギューオンが顎をクイッとやって指し示す方を見ると、さっきまで転がっていたはずのオーク達の死体がない。


「一体、どこへ消えたんだ」


「そう言えば聞いた事がある…この溶岩台地の下には不死王の墓があると」


「なに?」


「とりあえず探してみよう!」

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