ただのアーティファクトさ
戦が終わった後、ギューオンは俺とメグリ王子に近寄って来て
「さっきのは何だ?」
と俺を見ながら質問してくる。
「ただのアーティファクトさ」
と言いながら、俺は双剣《総統の鷲》を見せた。
そう、アップデートにより武器を壊さないでも火計を射てる様になったのだ。
「信じられん…私の聖霊具三つ首の竜でも、あそこまでの威力は出ないのだぞ?そんなアーティファクトが有るなど信じられん!」
「そうは言っても事実だ」
俺はギューオンの真似をして肩をすくめてフウと言った感じのポーズをとる。
まあ、本当は女神から与えられた計略なんだけどね。
ギューオンはメグリに向き直り
「フッ凄い軍師を手に入れたのだな?」
「はい、ケンシンさんは最強の軍師なんです!」
と笑顔で答えるメグリ王子。ありがたいけど軍師の定義が間違ってると思うの…
まあ、最強の軍師と言うよりは最凶の兵器と言ったところか…とボソッとつぶやいたギューオンは、少し待っててくれと言うと集まっていたギュバ隊の方へと向かい何事かを話していた。
しばらくして、ギュバ隊を引き連れて戻ってくるとメグリ王子の前まで来てギュバ隊へと向き直り
「諸君!私は、いや我々ギューオン王国はハイマツ王国の傘下に入る事とする!」
といきなり宣言した。
な、何だって?
「な、なぜ?」
「フッ確かにセントラルの人間は信用出来ない、トーチもだ…しかし、ハイマツは分からない」
とギューオン、それに対してメグリ王子は
「そうは言っても私は元はセントラ…」
ギューオンは指を一本立ててメグリ王子の唇につける。
しーっと言うように、そして囁く様に
「正直に言おう、私はメグリに仕えたいのだ…」
「え?」と顔を赤くするメグリ王子
「そして、ケンシン君には負けない」
と俺に対して意義あり!とでも言うかの様に指を突きつけるギューオン。
ええと、何に対して?私はノンケですよって言った気がするんだけど…まあ、よく分からんけど
「フッ望むところだ」
と笑顔で言いながら、俺も同じポーズをとる。
こういうのは雰囲気だからね、自分ノンケだから興味ないです二人で頑張ってねとか言えない。
メグリ王子は顔を真っ赤にしてうつむき困っている。
「ハハハハハハ」とりあえず笑っとこう。
今はイケメンだから許されるはずだ!
するとギューオンも
「ハハハハハハ」と笑い返した
そして、指の形を変えて握手を求めてくる
俺も、その手をガシッと掴み握手する。
俺達は固く握手をした!




