No.26 次の日
今回、ちょっと前向きになりました。
翌日、私は眠ることが出来ないまま起きた。
ー…仕方ないよね…だって、昨日……
脱衣場の鏡には、いつもと変わらない私がいるけれど、顔だけはやけに赤くなっている。それも、昨日のレイクスさんの行動が理由だと思う……。
私が、昨日レイクスさんに泣きやむまで優しく抱きしめて、お礼を言おうと顔をあげたとき、彼は涙を拭ってくれた後に……私の……瞼に…
そこまで考えて昨日、キスをされた部分を抑えて恥ずかしさからうずくまった。
あの時、私は何が起こったのか分からないままレイクスさんを見上げていた。彼は、いつものような笑みをして、
『よし、泣きやんだな』
といって私から離れた。その後、
『取り敢えず、あんまり、抱え込みすぎるなよ』
そう言って頭を優しくまた、撫でてくれた後にその場からレイクスさんは去っていった。
私はというと暫くは、その場でぼんやりと先程の事を考えて、漸く頭が追いつくと……
ー…私、今…目に…キス…された…!?…ー
『~~~っ!!』
なんとか落ち着くまでずっと、その場で今みたいになってたんだよね……
私は、思い出してまた、赤く染まる顔を何とかして、支度をした。
不意に、いつも身につけているネックレスの指輪を見た。
やっぱり、胸は痛むけれど前より、痛みが軽くなったような気がした。
ー…やっぱり、私はまだ彼のことが好きだけれど…少し、昨日のおかげで…立ち直れたような気がする…ー
そう思うと、首から下げているネックレスをは外して私はポケットの中に入れた。
ー…ちゃんと、失恋と向き合わないと…いつまでも泣いてたら駄目だよね…ー
失恋したことを今はまだ、心が追いついていないけれど、いつか、好きだった事を懐かしくなれるように……
そして、今は無理でもいつかはまた、好きな人が出来たら、その時はこのネックレスを手放そう。だから、向き合うための一歩として、最初はポケットに入れよう。
決意して、私は仕事を始めた。
今日も、ダストの中にレイクスさん達は何かあるのかと探していた。
レイクスさんとヘルドさん、サンダさんはリュストゥングに乗って大きな物を探して。
クリスさん達は宇宙服を着て、リュストゥングでは取れそうにない細かい部品がないか探して。
途中で休憩に入る時に、私は皆さんに軽食を持っていった。
ちょうど、レイクスさん達が休むためにリュストゥングから降りてくるのを見ると…レイクスさんと目があって、思わず顔を伏せてしまった
。
言うことを聞かない、私の顔は既に熱くなっている…。
早く収まってと願いながら、俯いていると…
「ナナミ?」
声が聞こえて、顔を上げると目の前に、いつの間にかレイクスさんがいた。私は、
「ふあ!?」
と、変な悲鳴を上げて思わず後ずさりした。レイクスさんはそれに気にした様子はなく、
「悪い、驚かせたな…」
「いっ…いえ!私も変な声を上げてすみません…!」
まともに、目が合わせられないのは昨日の事を思い出してしまったから…そんな、会話をしていると…
「船長、ヴァッカニアの前方に…戦艦が見えます……あれは…ホエール級のやつですかね…」
「…ホエール級っていったらバカデカいじゃねーか…」
ミュエルさんの言葉に反応したサンダさんの側で、モニター画面に映し出されたものは、
ヴァッカニアによりも大きめの、戦艦でした…。その戦艦を見た、ヘルドさんは…
「…噂でしか聞いたことがない…“幽霊船”が、見えるなんてな…」
そう言って、白い…大きな戦艦を見つめていました。
「……あの、白い戦艦の名前は…確か……」
クリスさんの思い出そうとする言葉にレイクスさんが、
「…レヴィアタン…あの、80年前の大規模の戦争でかつて敵を…大量に蹂躙した、伝説の戦艦…」
その、名前を呟くとレヴィアタンと言われた戦艦をモニター越しから見ていました……。
というわけで、登場しました!幽霊船!いや、海賊っていったら幽霊船かなと…。(彼等は宇宙海賊ですが…)
それでは!




