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No.13 それぞれ

今回は、前半は別視点、後半はナナミさんです。ちょっと今回短めです

 廊下を歩く、二つの足音がする。その二つはどこかに向かっているようだった。


 一人は白い、騎士のような服を着た明らかに地位の高い、男で銀色の髪を一つに結んでいた。

 もう一人は、こちらも同じ服装で白い服装の男よりも些かシンプルだが、やはりそれなりに

地位の高い、紺色の服を身に纏っている。男は、その白い服装の男よりも一歩ひいて歩いている。

 二人は何かを話しているようだった。


「……ディムナ団長、よろしかったのですか?」

「…何がだい?オスカー」


 ディムナ団長と呼ばれた、銀髪の男は、対のような金色の男、オスカーに聞き返した。その、明らかに何かをはぐらかしているような、様子にオスカーは溜め息を吐き出して、

 

「…分かっているんでしょう…私達が、あの宇宙海賊共に気付くのが遅れたことです…本来なら、我々は直ぐに対処できたはず…ましてや、あの施設は、我々が保有している…なのに、遅れた…」


「…確かに、内通者の可能性は考えられる…しかし、それならば何故、私達騎士団が彼等…ヴァッカニアの二人が出て来た瞬間に…来れたか…しかも、あの施設から出てきた直後にだ…私は不思議でね…もし、内通者がいるなら彼らを安全にかつ、上手く隠れながら脱出させる事が出来たはずだ…彼等と何度も刃を合わせたんだ。あんな失態を侵すはずはないと思うけどね…」

「…しかし!!」

「…それに、レイクス・フランドルは抜け目がない男だ…考えられるのは、我々と彼等は何かに意図的に、しかも強引に仕向けられた可能性がある…まぁ、考えても仕方ない…とにかく、今は陛下の元に向かうとしよう…」

「……分かり、ました…」


オスカーは、それ以上何も言わずにディムナの言葉に渋々と頷いた…。


「…それと、オスカー…責任感が強い君だ…もう一つ気になっていることがあるのだろう?」


 何もかも見通すような、ディムナの言葉に、オスカーは口を閉ざしたままだった。それに、すかさずディムナは言う。いつの間にか二人は立ち止まって話していた。


「…レイクス・フランドルの乗っていた、リュストゥング…バルバロスに女性がいた事だろう…」

「…はい…彼女は、明らかに何も知らない様子でした…だからこそ、保護をするべきだったのでは…」

「…彼女は彼等について行くと言っていたね…」

「…相手は所詮宇宙海賊です……彼女が安全あるという保証はない…現に、宇宙海賊によって過去に女性達が、不当に扱われたデータがある…」

「……少なくとも、ヴァッカニアは大丈夫だと思うんだけれどね…」

「…その根拠は?」


 ディムナは、少し考える素振りをした後にっこりと笑い、


「…勘かな?…」

「…は?」


 思わない言葉に、オスカーは一瞬ポカンとした顔をした。それを見た、ディムナは軽く笑うとそのまま、歩き出した。それを見たオスカーは慌てて追いかけた……。



………………………………………………………………………………………


 後ろから、パタパタと軽快な足音が聞こえてきた。


「ナナミ!」

「わっ!」


 私の後ろから急に、誰かが抱きついてきた。私は振り返ると、


「おはよう、アニーちゃん」

「おはよう!外は暗いけど、今は時間的に朝だから!」

「そうだね…」


 そういうとアニーちゃんは私からもう一つ度軽く抱きしめた後、離れた。いつもにこにこ笑っているアニーちゃんは、今日も笑顔が可愛かった。


 ヴァッカニアに来てから、1ヶ月経った。初めて来たときは不安と戸惑いがあったけれど段々と慣れてきた。それも、日数を重ねる事に仕事も何とか順調に出来るようになって、今は洗濯物を干していた。アニーちゃんは、


「ナナミ、今からご飯食べに行かない?そろそろお腹空いたでしょ?食べにいこうよ!」

「うん、ちょうど洗濯物、終わった頃だから行こう」


 アニーちゃんは、私と時間が合うとこうして食事に誘ったり、手伝ったりしてくれることが多い。私を除いて唯一の女の子だからか、自然と行動を一緒にする事が多い。


 そして、話しをしながら食堂を目指していると目の前に…


「よ、おはようさん…」


「あ!船長だ!!おはよう!」

「…おはようございます…」


 レイクスさんが、ちょうど前にいた。レイクスさんは、手を振りながら私達に挨拶をしてくれた。此方も返すと、


「今から食事か?」

「はい、アニーちゃんが呼びに来てくれたんです。」

「船長はもう食べたの?」

「まだだな……ま、後で食うわ…」


 レイクスさんは、そういうと私達にそういえばと呟いて、去り際にこう言った。


「そうだ、ナナミとアニー…」

「はい。」

「なにー?」

「今から、火星に行く。後少ししたら着くな…じゃな。」


 レイクスさんは、そのまま歩いていってしまった。私は、


「……火星?火星ってあの、火星?」

「やっぱり、進路的には火星に向かってたんだねー」


 理解が難しい私と、直ぐに分かったアニーちゃんは納得したような顔をしていた。


 とりあえず、何故火星に行くのか教えてくれませんでしょうか?レイクスさん…


 私は、心の中で呟きました……。


というわけで、次回火星に行きます。何故火星に行くかは次回にて!

それでは。

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