パナマ運河破壊作戦
六航戦、七航戦の空母の更科、江雲、雲龍、天城、信濃はパナマ運河付近まで進出していた。
「攻撃隊発艦!紫電改を上げろ!」
「第一次攻撃隊発艦!急げ!」
小沢司令官の声が上がる。
各空母はカタパルトを使用して、戦闘機をさらに打ち上げていく。
この紫電改は急遽46cm砲弾を改造した二百番レーザー誘導爆弾を2発搭載していた。
「第一次攻撃隊、侵入開始、速度をマッハ1.9まであげろ。各機個別の目標にレーザーを照射。」
「閘門にレーダーを照射しました。いつでも行けます。」
「爆弾投下!投下!」
ドゴォーン
「目標の閘門に命中!やりました!」
「撤退するぞ。再燃焼装置を全力に。離脱する。」
二百番が命中した閘門は崩落し、使い物にならなくなっていた。
「第二次攻撃隊の発艦用意。まだ攻撃の手を緩めるな。」
「了解しました。第二次攻撃隊、発艦開始!」
再び紫電改がさらに上がってゆく。
第二次攻撃隊は運河の上空を飛行していた。
「そろそろだな。あの山に向かって百二十番を投下せよ。」
「了解。爆弾投下!」
この爆弾は投下されると落下傘を開き、地面に垂直になった。そしてその時、ロケットに点火して地面に突き刺さり、爆発した。
「目標で土砂崩れの発生を確認。クレブラ・カットの封鎖に成功しました。」
「よし、全速で離脱だ!」
その頃、旗艦信濃では、第一次攻撃隊が帰還し、戦果報告を受けていた。
パナマ運河が破壊されたのは確かだが、内部の船は無事であることがわかった。
そこで、20機の紫電改による第三次攻撃隊が発進した。
この日は、幸運なことに、空母ワスプ、イントレピッド、フランクリンが通過していた。
「ん?アレは敵空母じゃないか??二百番を積んできて正解だったな。」
「おっ。そのようだな。目標敵空母、レーザー照射。」
「レーザーを照射しました。爆弾、投下!投下!」
まず、ワスプには4発が命中した。
1発は着発信管だったので、格納庫内で爆発した。
艦内に格納していた戦闘機や爆撃機に次々と引火、誘爆し、艦は火の海となった。
また、他の3発は艦底で爆発して、機関の半数を破壊。さらに艦底に巨大な破口をつくった。
イントレピッドには16発が飛来し、10発が命中した。イントレピッドは狭い山間部を航行していたので、爆弾が当たりにくかったが、2t爆弾10発の直撃には耐えられず、その場で大破着底した。さらに、外れた6発が付近の山にあたり、その土砂崩れにより、イントレピッドは生き埋めとなった。
フランクリンもまた、パナマ運河の中に閉じ込められてしまった。
これにて、日本の機動部隊はドイツのヴィルヘルムスハーフェンにむけて撤退していった




