米空母鹵獲作戦
しばらくして、
第一次攻撃隊は米空母上空に到達した。
まず、零戦隊が、駆逐艦バルチ、ベンハム、ファニング、エレット、グウィン、グレイソン、メレディス、モンセンを狙って降下を開始した。
「ロケット弾、発射!」
三十二機の零戦から70mmロケット弾が各機6発ずつ発射された。
運悪く、ベンハムとグウィンはロケット弾が魚雷発射管に直撃してしまい、轟沈した。
また、他の駆逐艦も舷側に大穴が空いたり、レーダーが破損したり、散々なものであった。
しかし、この攻撃で8機の零戦が撃墜された。
「やった!やったぞ!敵は轟沈だ!」
と日本軍の中では騒いでいたが、まだ戦いは終わらない。
続いて重巡ノーザンプストン、ソルトレイクシティ、ヴィンセンスを狙って12機の一式陸攻が九一式魚雷を投下した。
ノーザンプストンに2本、ソルトレイクシティに3本、ヴィンセンスには1本が命中し、各重巡は浸水が始まった。
「全機、着水せよ。これより米空母を拿捕する!抵抗するものは射殺せよ!突撃ー!」
九七式飛行艇が着水し、中から陸戦隊員が飛び出してくる。
そうして、まずホーネットの拿捕を目標に、ホーネットに突入した。
「なっなんだ!前から日本兵が!うわー!」
また、この時、この空母機動部隊で鹵獲した空母を曳航、誘導するため、第九戦隊(大井、北上)が接近していた。
陸戦隊は、まず艦底部を制圧し、キングストン弁の解放を防いだ。
さらに、別働隊が艦橋に突入し、いくらかの犠牲が出たものの、制圧に成功した。
ハルゼー提督は、魚雷で処分しようとしたが、すでに雷撃できる駆逐艦はいなかった。
また、ハルゼー提督はホーネットがやられたら次はサラトガではないかとと思っていたため、キングストン弁を開放しようとしたが、どちらにしろアメリカには帰れないことに気づき、日本軍に降伏した。
また、曳航用の戦力は、第九戦隊だけでは足りなかったので、急遽ちょうど横須賀にいた第三戦隊を呼び出し対応した。
ホーネットは呉で、サラトガは佐世保でそれぞれ近代化改修が開始された。
鳳龍(旧ホーネット)
・全長 230m
・全幅 35m
・吃水 8.5m
・基準排水量 20000t
・機関 ロ号艦本式(小型高出力型)10基
・推進 艦本式(陽炎型と同一)×4
・速力 32kt
・自衛火器
40mmボフォース連装×8
25mm3連装機銃×12
長十センチ連装高角砲×6
・搭載機
烈風 21機
流星 32機
彩雲 8機
・搭載電探
十三号電探
21号電探
・油圧式カタパルト×2
・十二式着艦誘導灯を搭載。
更科(旧サラトガ)
・全長 259m
・全幅 39m
・吃水 8.7m
・基準排水量 38000t
・機関 ロ号艦本式(小型高出力型)×12
・推進 艦本式四軸(島風のもの)
・速力 34kt
・自衛火器
40mmボフォース連装×24
25mm3連装機銃×6
長十センチ連装高角砲×8
・搭載機
烈風 24機
流星 42機
彩雲 12機
・搭載電探
十三号電探
21号電探
・油圧式カタパルト×2
・十二式着艦誘導灯を搭載。
両艦とも、1942年6月4日付で六航戦へ配属となった。




