第二話 出会い
「ただいま」
玄関のドアを開けて、呟く。靴を脱ぎ、手洗いうがいを済ませ、2階にある自分の部屋へと向かう。
鞄を机に置き、部屋着に着替える。これが俺の帰宅後のルーティーンだ。そしてベッドへダイブする。天井を見上げながら今日の出来事………..というか、さっきの女性について考える。
「あの人…….どっかで見たことが…….」
うーん。どこだっけ?バレーの試合かな?
ここで、まだ俺の過去を知らないそこのあなた、俺は昔バレーボールの選抜チームのエースを務めていた。それはもぉ素晴らしい活躍をしていたので、日本代表の話がきたほどだった。…….けど俺は、チームメイトからのいじめを受けていた。最初は大した事なかったけど、日本代表の話がかかってきた日を境に、いじめは酷くなった。いじめは日を重ねるごとに、酷くなっていき、挙げ句の果てには右手首を折られてしまった。そのせいで、俺はチームからバレーから目を背けるようになった。もちろんチームを抜け、バレーも辞めたさ……..けどまだシューズやボールは捨てていない、というか、捨てることができなかった。
あの時の自分が、消えてしまいそうだから。
そうして、俺の意識は、深い海の底へと沈んでいく………
ー翌朝ー
目を開けると、朝だった。
「………は?」
なんで朝なの?え、えっ、なんで?
そんな時、ドアがノックされた。
「光〜起きてる?」
姉さんだ、ここで姉さんの紹介をしておこう、名前は、佐藤 美兎全国常連の西熊女学院のエースにして頼れるキャプテン、噂では最近、選抜チームに呼ばれたとかないとか。
「起きてるよ、姉さん」
「そっ、あんた昨日夕食、食べずに寝てたわよ」
「………..マジ?」
「私がしょうもない嘘つくと思う?」
「思わない」
「でしょ」
マジか〜、俺そのまま寝てたかぁ〜どうりで、腹が空きすぎてるわけか。
「ほら、起きて」
「わかった」
そうして、リビングに向かう。リビングに入り、テーブルには朝食が用意されていた。
「ありがとう、姉さん」
「べっ、別に….普通のことよ」
ウチの姉には、ツンデレの属性があったらしい。
朝食を済ませ、ソファの上で何をしようかと悩んだ結果、ゲームをする事にした。部屋のドアを開け、中に入り、携帯ゲームを起動した。そのまま数時間ゲームをしようとした。
その時、部屋のドアが勢いよく開かれた。
「光!バレーするわよ!!」
「……..は?」
何言ってんのこの人、バレー?
「急に何?」
「だから、バレーするわよ」
「誰と?」
「えっと…..私、光、チームメイトの紗良とその友達」
「西熊の選手なの?その紗良さんの友達は?」
「あんたと同じ高校よ」
ちなみに、俺の通ってる高校は東岡高校と言う高校、通称:東高に通っている。
「へぇ」
「何よその反応」
「別に〜」
まぁ、家にいてもゲームしかしないからいいか。
「わかった。いくよ」
「よし、決まりね!」
その後、早々と準備を済ませ、今俺たちは西熊女学院へと向かっている。なんか、体育館使用の許可が降りたらしい。
体育館に到着し、中へ入ると、2人の女性が楽しそうに話していた。片方の女性の身長は180cmを超えているだろう、もう片方は175cmぐらいか?どちらにせよ、2人とも高い。
身長が高い方が、こちらに気付き、駆け寄ってくる。
「やっときた。ほんと美兎、遅い。」
「ごめん、光を誘ってたら遅くなっちゃった。」
「それじゃ、この子が美兎の弟くん?」
「初めまして、弟の光と申します。」
「初めまして!私は、副キャプテンの北原 紗良!ポジションはミドルブロッカーです!」
元気だなぁ、この人。
「そして、こっちが…….」
後ろにいたはずの、女性が近くに来ていた。
「初めまして、四季 春風です。」
「佐藤 光です。」
俺たちは、握手を交わした。
さて、これからどうなるかなんて、この時の俺は知らなっかた、と言うか、知ることができなかった。
読んでいただきありがとうございます。次回からバレー要素を入れていきたいと思います。




