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琥翠緑子の珈琲事件簿  作者: Lazzrose
コーヒーの故郷は香りの向こう?
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18/29

プロローグ

 今日はサエさんから大きな仕事の話があった。

 Moon backs coffee(ムーンバックスコーヒー)とのコラボ第2弾である。


 第1弾の時は、クリームたっぷりの甘いコーヒーを提案されたが、私の好みと合わなかった。

 そこで、私のイメージカラーである緑をチョコミントに合わせて、飲料や軽食の商品で賄った。

 コラボ時期が夏だったことから一定数は売れはしたが、人を選ぶ商品のためコラボ商品の売れ行きはそこまで振るわなかった。

 だが、今回2回目のコラボに声がかかったことには前回から繋がる理由がある。

 ムーンバックスコーヒーのロゴの女性に扮した私の広告に注目が集まり、宣伝効果で通常商品の販売数を押し上げたのだ。

 これをキッカケに「琥翠 緑子」の名前が全国に知れ渡ったこともあり、私の方でも恩のある企画だった。


 今回2回目のコラボとなり、同じ轍は踏まないということで、焙煎店を入れて私好みのコーヒーを出してくれるという。

 実は前回もドリップパックとしてコラボコーヒーは販売していた。

 しかし、話し合いを重ねても私の好みの味にはならず、私の写真付きのレギュラーコーヒーパックになってしまっていた。

 だが、今回はプロの焙煎士を入れてくれるというから本気度が見て取れる。

 現時点で向こうからの要求は1回目でも評判だったロゴの女性に扮した私のグッズを多くだしたいというものだけだ。


「そんなんでいいんですか? 私が売れたキッカケでもあるし、構わないですけど」

「あー、それはキャラクター化の承諾の話だわ。写真の物ももちろん出すけど、デフォルメイラストでも展開するから。そっちもあなたの権利の話になるわ」


 なるほど。いずれにせよ、大きく展開してくれるのならばこちらとしては構わない内容だ。


「それで、コーヒーの内容についての打ち合わせはいつやるんですか?」

「まだスケジュール調整中だけど。今月中に1回全体会議があるからそこで簡単にやる予定になってるわ」

「まあ、そんなもんでしょうね」


 大企業とのコラボなので、展開時期は長く見て半年後、早くとも3か月後の話なので、まだ先の話になるだろう。

 私はのんびりとこの大きな案件に向かい合う。


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