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適当男の転生軍師 2  作者: TUBOT
新たなる戦い
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この国の目的

「大盛況だったね」

「やっぱ、楽しい内容のがいいよね。ロミオとジュリエットより、こっちの方が好き」

 オルとレデが、劇の感想を話し合っている。

 ロミオとジュリエットも開演しているんだ。

 この国から学ばなければならない事は山のようにある。

「ハルタナ。スパイって可能?」

「なんだご主人? 少し余韻に浸りたいから後にしてくれないか?」

「なんだこいつ? そんな理由で俺を待たせるのか?」

 あっ……口に出た。

「なんでもない……」

 すぐに取り繕ったが、オルとレデの二人はヒソヒソと話し合っている。バッチリ聞こえていたようだ。

「大事な話でもあるし、宿を探してからこの話をしよう」

 袋の中の銀貨を数枚出してハルタナに言う。

「これくらいで四人が泊まれる宿を探してくれ。オルとレデとは別室で。少し、足が出てもいい。昼飯もまだだし、適当に屋台でつまんできな」

「了解だ」

 そう言うと、ハルタナは繁華街の方に向かっていった。

「俺たちが散開する理由はない。どこかで待つぞ」

 オルとレデにはそう言う。

 なんでだろうね。こんなにイラつくのは。大体分かってはいるけど。

「知っても何もできないからな」

 文化後援は完全に父と女王の管轄で、俺は手出しできない。

 だが技術を奪って個人投資でやる事なら可能だろう。

 今のうちにやれる事をやっておこう。

「君らはここから動くなよ」

 俺は手紙を書き始めた。演劇家を集めておくようにと。劇作家の育成の準備もしたいので、劇団につなぎを取っておいてくれと。

 フェリエなら余裕でできる事だろう。

 ワームホールを作って、手紙をフェリエの実家の方に送る。小さく作った手を大きく広げたくらいの大きさのワームホールに放り込むと、フェリエの家のポストに投函される。

 続いてフェリエにも手紙を書く。これも実家の用に送る。フェリエの実家の人間が、フェリエに届けてくれるだろう。

 あと、うちの国で娯楽とは何か? と考える。

「酒とかあったな」

 飲食物の事であれば、農学の発展したこの国に敵いはしないが、食い物をおいしくする事を追及しないわけにはいかない。

 酒屋や蒸留所にも話がつなげるだろう。

 父達はアテにできないので自分で文化を活性化させるしかない。カレーの作り方も普及させたいのだが、スパイスを手に入れる方法は遠くの国からの船以外にはない。

「この国でやるべきことははっきりしたな」

 農学の発展を考えるのだ。食べ物をおいしくする事は、国を守るうえで大事な事である。

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