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適当男の転生軍師 2  作者: TUBOT
新たなる戦い
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攻略準備

「君らに応援を頼もうって話になってきてる」

 俺はカレー屋が終わった後、また若い騎士から聞いた。

「でも君らの隊長の口からその話を聞かないと、協力をしちゃいけない事になってるんだ」

 俺は裏事情を話す。『騎士達が泣いて頼んでくるまで』ってな。

「説得してみるよ」

 若い騎士が言う。ペーペーの意見なんかに、耳を傾けてくれるだろうか?

「何か身分をお持ちで?」

「隊長は父なんだよ」

 俺、隊長の息子と話をしていたんだ。

「戦いよりもこういうのの方が向いているって言われてる。仲良くなって情報を聞き出すのをね」

 なるほど、ポンポン情報を彼に教えていた俺は、騎士達からしたらすごくマヌケに見えるだろう。

 彼にこの仕事が任されたのは、隊長の配慮かなんかだろう。戦いとは縁遠い場所に息子を送っているのだ。

 これから先の戦いは死亡率が上がる戦いになる事は明白だからな。

「とにかく、私は父から命じられた事をこなすだけです。騎士達が頼んでくるまで動けません」

「ははは。それを伝えたら私がすっごい怒られそうだよ」

 板挟みのつらさは俺もわかっている。がんばれ。名も知らぬ若い騎士よ。

 重い足取りで陣にまで歩いて行く騎士。

 何かしてあげれればいいのだが、今どうにかできる状態ではない。

 

「ロドム・エーリッヒ! 話がある」

 次の日の朝、隊長さんがこちらに訪問あそばした。

 要件は大体わかっているけどね。

「貴様に一回だけチャンスをやろう。あの砦を攻撃してみろ」

 あー。こっすい手を思いつくな。あれだ。一回砦にダメージを与えさせて攻略を楽にしようって考えだ。

 騎士達もメンドくさいな。

「いいでしょう」

 裏の意思がわかったところで関係ない。俺にとっては渡りに船な話ではある。泣いてはいないが、騎士が頭を下げてきた。この事実一つで、大分こいつらの権力も失墜する事だろう。

 俺はこれから司令官モードになる。

「攻略の準備をせよ」

 その言葉に反応し、一同は俺の前に横隊を作った。


「これで本当にいたくないの?」

「痛い。だけど弾は防げる」

 俺が用意した防弾チョッキをセリットとティーナ、後は航空部隊の面々に着せた。

 防弾チョッキを着てれば大丈夫というものではない。ものすごく痛くて、肋骨が折れる事もある。でも命は助かる。そういうものだ。

「それじゃ。気球を上げるぞ」

 綾斗はそう言って気球を高く飛ばした。俺は待機。何かあったらワームホールでいつでも助けにいけるようにスタンバっている。

 空爆用の炎を力を込められた魔法球を持たせた。重量限界ギリギリまでだ。空から砦に落としていけば、建物は全てボロボロになるだろう。

 高度計を持たせたから、綾斗の計算も狂いなくできるだろう。

 どんどん高く上がり、豆粒のようなサイズになっていく気球。

「切り離すぞ!」

 綾斗が大声で合図を出し、パラグライダーを切り離した。

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