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適当男の転生軍師 2  作者: TUBOT
新たなる戦い
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カレーを売るためにここに来たんじゃないんだけど

 再突撃の準備をしている騎士達。

 俺らはまたカレー屋の準備をしていた。

「お客様のご要望には答えるのです。品質を落とさず……」

 うんぬんと話を始めるフェリエ。お店を開くという事に商魂を刺激されたのだろう。

「お店を開いた経験なんてあるの?」

 フェリエがお店を任されていたなんて話は聞いた事ない。俺に隠れてやっていたと仮定しても、隠す理由がわからない。

「ないですわ」

「ないんかい!」

 綾斗君。そういうのはこっちの役目だよ。

「知識くらいあります。実践のみが評価されるものではありませんわ。デスクワークで学ぶ事も大事なのです」

 フェリエは綾斗にそう説いた。

「テニーさん? 話し方には気を付けてください。私達の教育がなってないと思われますからね」

 やっぱり見逃してもらえないのか。

 その言葉の後。綾斗はフェリエに連れられて店舗入っていく。

 店舗は仮設のテントなので、ここからでもフェリエ達の様子がよく見える。

「綾斗さん。今のはスカートをさらに一センチ短くするに相当する罰ですよ」

「まだ短くすんの!」

「二センチです」

 冷たい声のフェリエ。

「失礼いたしました……」

 綾斗もこれ以上スカートを短くされたくない。

 ペコリと頭を下げている。

「ハルタナさん。やっておしまい」

 やっておしまいとは、また懐かしい言葉を聞いた。

 とりあえず言っとくか。

「フェリエ。それ悪役のセリフ」

 そう言うが、フェリエには言葉は届かない。

「動くなよ」

 ハルタナがナイフを一閃するとスカートの裾が二センチ切られた。

 どうやってんだろ? 一閃しただけにしか見えないけどな。

 ハラリと落ちたスカート。スカートを押さえて隠そうとする綾斗。

「いずれ手元が狂って足が一本になってしまうかもな。気を付けるんだぞ」

 ハルタナはナイフを舐めながら言う。

 ガチの悪役のセリフだ。

 騎士達はこれから一時間くらいで帰ってくるから、それまでにカレーを仕上げていくようにと、フェリエはシィに言う。

「ロドム様。用意はよろしいですか?」

 もちろん俺は買ってきている。

「伝票通りに持ってきていますね」

 フェリエは慎重に確認していた。

「ロドム様。手が空いているなら下ごしらえを頼みますわ」

 あら、仕事終わったら休めるわけじゃないのね。

 商売人の効率重視の指示の出しかたである。

 地球にいたころに働いていたことを思い出すな。

 それから一時間後にボロボロになった騎士が帰ってくるころには、出来立てのカレーで騎士達をお出迎えできる状態は整っていた。

 一つだけ言わせてくれ。

「俺たち、カレーを売るために、ここに来たんじゃないんだけど」

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