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適当男の転生軍師 2  作者: TUBOT
テルシオとの戦い
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目覚めると

 一休みすると、今の時間を確認した。

「あれから六時間も寝ていたのか……」

 今は戦時中である事を考えると、そんなに長い時間眠っていたとなれば、問題である。敵は待ってはくれない。寝ている最中に敵に動きがあったら対応ができなかったはずだ。

 あれから自室に戻ると、すぐに眠った。

 起きると、俺の机に、一つの菓子パンが置かれていた。しかも、書置き付である。

『寝起きに何か甘いものを食べるとよろしいですよ。このパンはわたくしシィが焼いてここに置いたものです。この事はお忘れなきよう。私に大きな褒章がある事を期待します』

 あんにゃろう……恩の押し付けかよ……

 シィは相変わらず打算的だ。その事を頼もしいと見ればいいか? それとも図々しいと見ればいいか? 判断に困るところだ。

 フロくらいには入るべきだっただろうか? 体がぎくしゃくして、ところどころが痛い。

 その痛む体に鞭を打って、作戦室に向かっていった。その道中で考える。

「大部隊の弱点は、補給だよな……」

 改めて、大部隊の弱点を考えてみる。

 補給……足並みの遅さ……目立つから、敵に察知されやすい……

 これくらいのものだ。蟻みたいな俺達が巨象を倒すのだから頭を使うしかない。

 補給を襲い続けるのは当然とる行為だ。馬は高いからな……下手をすれば、人を集めるよりも金がかかる。

 人はどこぞの村からでも徴収をすればいいが、馬は買うしかない。そりゃ、そのへんをほっつき歩いている馬を捕まえれば馬自体は手に入るが、馬には訓練が必要である。

 訓練の時間と費用はバカにならない。

 その事も考えると、馬を重点的に狙うのが一番であると思うが、敵も馬を大事にするようになるだろう……という事も考えないといけない。

「馬を殺す方法……毒入りのニンジンでも道にばらまくか?」

 自分で考えた事であるにもかかわらず、自分で情けなくなった。いくら馬でも、道に落ちたものを勝手に食うように調教をされているわけがない。

 小集団が大部隊を退けた事例など……いくらでもあっただろうが、今の状況で使う事のできる手なんてあっただろうか?

 そこまでかんがえたところで、俺は作戦室に付く。

「デイナ……」

 そこにはデイナがいた。

「敵は、あそこから動いてないよ」

 デイナの報告だ。

「ずっと寝てなかったのかい?」

 デイナは俺が起きるまで敵の様子を確認していたらしい。

「そりゃ、令が出るまで、作戦を続行でしょう?」

 そりゃ休んでいいと指示を出さなかったのは俺だが……誰かが気をきかせてもいいんじゃないか?

「ロドム君が起きるまで、監視をしていないと、気づかないうちに敵が動いたら大変だし……」

 この大部隊が休憩もロクに取らずに動くわけがない……中には馬に乗っていない者や体の弱い者もいるはずだ。軍隊の更新は、一番足の遅いものに合わせないといけないのだ。

「デイナ……今すぐ休むんだ」

 自分で気づくべきだった……まあ、俺がこの件の司令官なんだ。こういう事を他人にゆだねてもいけないよな……

 俺はそう言ってから作戦室の椅子に座った。

「それじゃ、行こう? ロドムくん」

 デイナは腕を掴んできた。

「私って昔から、お風呂には一人で入れないの」

 そんな理由? まてまて、そんなヒマないから……今は大事な時なんだし……

「ロドム君、髪ベタベタだよ」

 そう言いデイナは俺の頭をなでた。

「論点はそこじゃなくてね……」

「みんなさぁ、ロドム君みたいに、二十四時間を戦争のために費やせるわけじゃないの」

 デイナの言葉にも一理ある。ちょっとでも息抜きをしようと言っているわけだが……

「俺も、誰か、指揮を任せられる人がいれば休めるんだけど……」

「シィちゃんなんてどう? あの子もけっこう切れるし……」

「ただのメイドの言葉なんて、みんな聞くか?」

 俺だって、今の状況にはいるまで苦労をした。あの『学院戦』の功績があるあから、かろうじて、部隊の人間も俺のいう事を聞くのだ。

 シィになにがある? 実績なんて全くないのに……

「なら女王に言って、伯爵の地位でも与えればいいんじゃない?」

「それ、俺よりも身分が上なんだけど……」

 いくら女王といっても、そんな勝手まで許されるわけもない。伯爵の地位なんてそんなに簡単に与えられるわけも……

「いくかな……」

 そもそも、親衛隊なんかとも犬猿の仲だ。

 いままで、国政に無知であった女王は、いろんな人間を更迭したり罷免したり……周囲からの信頼もへったくれもない。

 ワガママで一人の人間に爵位を与えるくらいの事くらいなら許されるかもな……

「不思議なんだけど……なんでロドム君は、女王に言って、爵位を与えてもらわないの?」

「目立つのが嫌いで……」

 まあ、周囲からはそう見えるかもな……普通は身分を与えられる事を望むだろう。

「って、ここ女湯?」

 デイナと話している最中、俺はデイナに連れられて、一緒にあるいていた。

 余計な事を考えていたせいで、自分が女湯に誘導をされている事を忘れていたのだ。

「男が女湯に入るわけにも」

「十歳のお子様が何を言っているの?」

「実年齢は四十五歳のおっさんですが?」

「また、他の世界から転生してきたって? そういう痛い話はいいから……」

 そう話し合いながら、俺はデイナの力に押されて女湯に引きづりこまれていった。

更新が不定期ですね……ゲームのやりすぎなのが原因ですが……

 Civ5はおもしろいよ

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