理不尽vs理不尽 08
「あとで……。ジュール成分を、たっぷり補給しましょう」
ジュール成分?!
「まずは……。私の姿を、固定しますか」
肉体を失った神は、精神だけの存在である。他の神と会うときは、存在が交じり合わないように、イメージを固定する必要があるのだ。
「姿の固定……。苦手なんですよねぇ……」
大地母神は、自らの顎に右手の人差し指をあてた。
「面倒です。ジュールの姿を、借りましょう」
大地母神は、暴挙に出た。自らの姿を、ジュールの姿で固定したのだ。
「さすがに、現実のままというワケには、いきませんから……」
微調整を行っていく。
「10歳ほど、年齢を重ねて……」
20前の小娘から、30前のお姉さんへ。
「少し……身体つきを、豊満にすれば……」
胸とお尻が、少し大きくなる。
「はい。イイ感じですね♡」
大地母神は、大きな姿見を出して、自らの姿を確認している。
「ジュールにお姉さんがいたら、こんな感じ……でしょうか」
大地母神、ご満悦。
「これからは、この姿を使いましょう」
“この姿で、ジュールに会いに行けたら、最高ですねっ!!”
めちゃくちゃ、気に入ったらしい。
「一応……。皮鎧を装備しましょう」
厚手の長袖の鎧下の上に、皮鎧が現れた。
「あとは……剣ですね」
剣帯の左側に、ショートソードを装備。右腰には、短刀。
「会う相手が、あの2人ですから……。フル装備でも……少し不安ですが……」
知識の神と、戦の神だよね?! 2人とも、光の神だよね?!




