理不尽vs理不尽 35
《まずは、ガロン。お前の信仰は……熱いな。とっても熱い。これからも、熱い信仰をオレに捧げてくれ》
「そうさせて、いただくっ!!」
ガロンは、ニッコリと笑った。
「ヴァルハラにお邪魔した時は、ぜひ一献!!」
《だな!!》
戦の神とガロンは、拳を突き合わせた。
《次に……。ドラナ》
「おうっ!!」
ドラナが一歩前に出た。その手は……レイブンと繋いだままだ。
《ドラナ。お前は、良い戦士だ。ヴァルハラで、真剣勝負をすることを、楽しみに待っている》
「泣かせてやるから、覚悟しとけっ!!」
ドラナは、ニヤリと笑った。
《こっちのセリフだっ!!》
《最後に……。レイブン》
「はいよー」
レイブンは、自然体だ。
《お前は、オレの信者じゃない。だが、とても良い戦士だ》
「照れるぜっ!!」
レイブンはにっかりと笑った。
《お前が望むなら、ヴァルハラの門は、お前を迎え入れるだろう》
「永遠の戦場?」
レイブンは獰猛な笑みを浮かべた。
「滾るぜっ!!」
《その時は、オレと戦えよっ!!》
「楽しみだっ!!」
レイブンは、ゆっくりと次の言葉を口にした。
「昼間の戦場は……期待しかない。だけど……。夜の酒池肉林は……。オレには合わない」
《ん? 男の夢だろうが?》
戦の神は、不思議そうだ。
「オレは……。ドラナとリリスの、3人部屋がいい。個室の準備を頼む」
「れ、レイブン?!」
ドラナの頬は、リンゴのように真っ赤になった。
レイブンに名指しされたリリスは……。少し遠くにいたので、この会話が聞こえなかったようだ。だが……。
「くしゅん!」
リリスは、小さなくしゃみをした。
「鼻に……。何かが入ったのかな?」
リリスは、事態を把握していない。
《ぶわっはっはっ!!》
戦の神は、呵々大笑した。
《ウチの戦乙女を、袖にするかぁー!!》
「当たり前だろ? ドラナとリリス以上のイイオンナは、居ないからなっ!!」
「イイオンナとか……。言うんじゃないっ!」
どすっ。照れ隠しにしては、いい音が聞こえた。
《個室の準備はしておく》
「ベッドは、大きく、頑丈にしてくれ」
《わかったっ!!!》
どかっ。げしっ。ばきっ。
「照れ隠しに……。殴るなーっ!!」
「この……。大馬鹿野郎っ!!」
ごすっ。
《ここで……始めるなよ?》
戦の神の言葉に、全員が頷いた。




