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理不尽vs理不尽  作者: くらま
5.神様をお迎えしよう。
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理不尽vs理不尽 31

「ヴァルハラの戦乙女(ヴァルキリー)?」

 レイブンの問いに、ドラナが答えた。

「ヴァルハラ……戦の神(ノドレイ)様の神域の名前だ。昼間は、永遠の戦場。夜は、永遠の酒池肉林……と言われている」

「しゅ、酒池肉林?」

 ごくっ。

「そこに……。反応するなっ!」

 ドラナはレイブンに、思いっきり肘打ちを食らわせた。

「い、痛い(いてっ)!!」


「戦乙女(ヴァルキリー)は、ヴァルハラにいると言われている、戦の神(ノドレイ)様の眷属だよ。鎧に身を包んだ、美しい女戦士……らしい」

「おいおい……。それって……」

「戦乙女(ヴァルキリー)が……。酌をしてくれるってことさ」

 酌をする=春を売る。ドラナは、少し不安げな様子でレイブンを見上げた。


「酒池肉林は……。魅力的だけど、オレは、ドラナとリリスが、いればいいなぁ」

「そ、そうかっ!」

 ドラナはレイブンに抱き着いた。そのまま、力いっぱいキスをした。




《続いては、右手側。知識の神(エスサフィン)!!》

 戦の神(ノドレイ)の言葉を受け、右手側の祭壇の中央が光った。光がおさまると……。半透明の人影が立っていた。背が高く、ギョロ目の男性のようだが、姿かたちは不明瞭だった。


《我が知識の神(エスサフィン)だ》

 知識の神(エスサフィン)は、周囲を睨みつけた。

「ご降臨、感謝しますっ!!」

「感謝しますっ!!」

 神官戦士たちが、一斉に頭を下げた。


《戦の神(ノドレイ)。招待、感謝する》

《どういたしましてっ!!》


《我は……。右側か……。ひたすら、アウェーだな》

 知識の神(エスサフィン)は、苦笑を浮かべたようだ。


《手土産として……。肘から先の人体透視図を贈ろう。メインは骨。筋肉と腱と神経も記載はされているが、こちらは、あくまでもオマケだ。これを両手分。あとで羊皮紙とインクを持ってこい》

「!!!」

 神官戦士たちの、目が輝いた。

「知識の神(エスサフィン)様!! 感謝しますっ!!」

「感謝しますっ!!」

「最高級の、最大サイズの、羊皮紙を……準備しろっ!!」

「わかったーっ!!」


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