理不尽vs理不尽 29
戦の神が大笑いした。
《さすが、オレの神殿だなっ!! 楽しすぎるぜっ!!》
「恐縮ですっ!!」
ドラナが頭を下げた。
「いちばん面白いのは……。ドラナ姉さんだと思う……」
バルナスの言葉は小声だったが、とてもよく響いた。聞いていた全員が、大きく頷いている。
「あん?」
ドラナがバルナスを睨んだが、レイブンに強引に止められた。大きな肉の塊を、口の中に放り込まれたのだ。
「ドラナ。この肉、美味いだろ?」
「美味いなっ!! レイブン、あーん……だっ!!」
「あーんっ」
肉食獣2匹は、戦の神を無視してイチャイチャしていた。
《ぶわっはっはっ……》
戦の神が、腹を抱えて笑っていた。
《いいぞー。ばかっぷる!! もっとやれっ》
「ん? 他人に見られながら、SEXする趣味は、無いぜ?」
「れ、レイブンっ!! こ、SEXとか……言うんじゃねえっ!!」
ごいんっ。ドラナの拳が、レイブンに炸裂した。レイブンは、ノーダメージだった。瞬間的に筋肉に力を入れたらしい。
「戦の神様。オレたちは無視して、話を進めて貰っていいかー?」
レイブンの不敬極まりない言葉を、戦の神は笑って流した。
《それも、そうだなっ!!》
きりり。一応、真面目な雰囲気を出している……つもりらしい。
《今回は、ゲストを2柱呼んである。まずは、左手側。大地母神っ!!》
戦の神の言葉を受け、左手側の祭壇の中央が光った。光がおさまると……。半透明の人影が立っていた。ドレスを纏った優しそうな女性のようだが、姿かたちは不明瞭だった。
《私が、大地母神です。よろしくねーっ》
大地母神が小さく右手を振った。
「うおおおー……」
「大地母神様、神々しいっ!!」
「ご降臨、感謝しますっ!!」
「感謝しますっ!!」




