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理不尽vs理不尽  作者: くらま
5.神様をお迎えしよう。
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理不尽vs理不尽 28

 バルナスとジュールが、リリスの頭を撫でた。この2人、微妙にズレている……。


「ほ、褒めても何も出ないわよっ!!」

“このプッツン夫婦……。触るな危険なのに、妙に優しい! 距離感が……掴めないわ!!”

 リリスは混乱している。その頰は、ほんのり赤かった。




「首が。首が取れちゃうっ!!」

 リリスは、敢えて軽い口調で抗議してみた。精一杯の強がりである。


「取れないよ?」

「私(わたくし)たちは、レイブン様とドラナお姉さまのお二人ほど、理不尽ではありませんよ?」

 バルナスとジュール。この2人は……。自分たちの危険性には、とことんまで無自覚だった。


「え? 頼むから、危険性を自覚してよ!! あんたら2人……。とんでもないのよっ!?」

 リリスの叫びに、バルナスとジュールが、そろって首を傾げた。




《今日は、とんでもない魔法の試射が行われると聞いて、具現化したぜっ!!》

 戦の神(ノドレイ)が、大音声で宣う。

「とんでもない……魔法?」

 観戦者(ギャラリー)が、バルナスとジュールの方を一斉に見た。


「ひっ!!」

 ジュールは、バルナスの背中に隠れた。


「ジュールが怖がるから!! すごい目で、こっちを見るなっ!!」

 バルナスは、びびっていた。


「みんな、気を付けて!! この2人が切れたら、魔法でぶん殴られるわよっ!!」

 リリスの大声に、観戦者(ギャラリー)の顔に冷や汗が浮かんだ。


「に、睨んでないぞっ!!」

 観戦者(ギャラリー)が、数歩下がった。物理的な距離が開いたので、プレッシャーが目に見えて下がっていく。


「お前ら……。なにをやってるんだ?」

 ぼやいたドラナに対し、全員が、こう思った。

“お前が……言うなっ!!”


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