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理不尽vs理不尽  作者: くらま
4.神様をお迎えする、準備をしよう。
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理不尽vs理不尽 25

「これ……。神様3柱が、具現されるまで、このまま?」

「でしょう……ね」

 バルナスの呆れ交じりの言葉に、ジュールが苦笑で返した。そんな中、リリスが静かに暴走を始めた。


「いったいぜんたい、なにが起きてるの?

 あたし、どうしたらいいの?!

 もう、やってられないわっ!! あたし……。強いお酒、飲んでもいい? 

 いいよねっ?」

 リリスは、色々と限界だったようだ。


 暴走したリリスを、優しくジュールが抱きしめた。ジュールのオッパイが、リリスの顔を優しく包んだ。


「ダメですよ。リリス。

 丈夫な赤ちゃんを産むために、強いお酒は……ガマン、しましょうね?」

「丈夫な……赤ちゃん?」

 リリスはジュールの顔を見上げている。


「いまから、強いお酒を飲んでしまうと……。丈夫な身体ができません。分かりますね?」

「う……ん……」

 リリスの顔は、真っ赤だった。


“ジュールちゃん……。心配、ありがと……”

 リリスの脳内に、多幸感が溢れていく。リリスは、無意識にジュールの匂いを嗅いでいた。甘い匂いが、リリスの鼻腔に満ちていく。


“ジュールちゃんのオッパイ……。柔らかい……”

 リリスの表情が、蕩けた。

 それを見たバルナスの額に、青筋が浮かんだ。


 バルナスが、リリスの頭に軽い拳骨を落とした。そのまま、リリスの耳元で囁く。

「それは……僕の。あげないからね?」

「め、目が怖いっ!! こ、殺さないでねっ!!」

 リリスも小声で返した。


「殺しは……しないよ」

“泣かせは……するけど”

 にやり。


「バルナス様?」

 嫌な雰囲気を感じたジュールが、バルナスを睨みつけた。


「リリスって、揶揄うと面白くてさ」

「ぶーぶー」

 リリスは膨れてみせた。


“ヤバいっ!! あたし……やりすぎた?! 気を抜くと、本気で死んじゃう?”

 リリスの勘が、最大音量で警告を発していた。ただ、気づくのが、遅すぎたようだ。


「失礼の清算のために……。今夜は、僕たちの部屋においで。清算が終わったら……。

 そのまま、寝たらいいよ」

“腹いせに……。なにしてやろうかな?  電撃の魔法(ライトニング)だと、死んじゃうから……。

小さな光の矢(エネルギーボルト)? 危険になったら、ジュールに回復してもらって……”


 バルナスは、別の思い付きに目を輝かせた。

“あ。羽でくすぐってやろうかな? 笑い死にって、とっても苦しい……って聞いたことがあるなあ”

 バルナスの笑みは……とても恐ろしかった。


「それも、いいですね。子守唄を歌ってあげましょう」

“リリスちゃんの清算が終わったら……。さっさと寝かしつけないと、いけませんねっ!!

 そうしないと、バルナス様との甘い夜が……。

 そうです!! バルナス様に、眠りの雲(スリープクラウド)を使って頂きましょう!!

 それで、丸く収まりますねっ!!”


 バルナスとジュールの、目が怖かった。特に、ジュールの眼が怖い。


「清算?! しなきゃいけないようなこと、してないわよっ!!」

“勢いに任せて……。誤魔化すしかないっ!!”

 リリスは、怒鳴った。この判断が、危険な2人に火をつけた。




「ほーお? 借り逃げ……させるとでも?」

「私(わたくし)、子守唄には、自信がありますよ?」

 2人の瞳から、ハイライトが消えかけている。




「ごめんなさいっ!!」

“やばいっ!! 死ぬっ!!”

 リリスは、思いっきり頭を下げた。




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