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理不尽vs理不尽  作者: くらま
4.神様をお迎えする、準備をしよう。
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理不尽vs理不尽 24

「なんだか……。物凄いことに……なってない?」

「です……ね」

 バルナスとジュールは、途方に暮れた。




「お! 大地母神(ニスシャ)様と、知識の神(エスサフィン)様のご神体が、到着したぞ!! 道あけろっ!!」

 レイブンの大声を受けて、祭壇まで道が出来た。


「ここ、通れって?」

「みたい……です」

 バルナスとジュールは、顔を見合わせた。


「行こうか」

「はいっ」

 2人は手を繋いで、花道を通り始めた。周囲との温度差が……物凄い。




 ご神体(笑)が、各祭壇の中央に置かれた。中央の祭壇を正面から見て、右側には……ジュールの聖印。

 大地母神(ニスシャ)のご神体である。


 中央の祭壇を正面から見て、左側には……バルナスの薬学辞典。

 知識の神(エスサフィン)のご神体である。薬学辞典は……ご神体として考えると、違和感しかない。誰も指摘できないが。




 バルナスとジュールは、中央の祭壇から見て左側(大地母神(ニスシャ)サイド)の、テーブルについた。

「バルナス。ジュールちゃん。おひるごはん、食べられてないでしょ? 少しだけど、食べておいて」

 リリスが甲斐甲斐しく、2人の世話をする。ガロンは、そんなリリスの様子を微笑みながら見つめていた。


「リリス。ありがと」

「ありがとうございます」

 2人は、簡単な食事に手を伸ばした。リリスがワインを小樽に注ぐ。


「ドラナ姉さんは?」

「レイブン側」

 正面のレイブンサイドを見てみると……。




「レイブン! あーん……だっ!!」

「あーん」

 ドラナがレイブンに、給餌していた。ドラナの耳は、真っ赤になっている。




「あそこまでいくの……。色々と大変だったのよ? レイブンの暴走がすごくて……。見てるこっちが、照れるぐらいだったんだから!!」

 説明しているリリスの頬が、ほんのり赤い。


「あ、あはは……」

「ドラナお姉さま。完全に開き直っています……」


“レイブン! どんだけ暴走したの?! ここは、寝室じゃないんだけど?”

 2人の心の声は、完璧にシンクロしていた。


「メスライオンが、灰色熊に……給餌?」

「ダメだっ!! なにが起きてるのか、オレには、理解できねえっ!!」

「酒だっ! 酒もってこいっ!!」

 神官戦士たちは、大騒ぎだ。


「エールは、一杯2ガメルだよっ!!」

「ワインは、一杯3ガメルっ!!」

 食堂のおばちゃんたちは、ちゃっかり小遣い稼ぎに走っていた。

“ヤケ酒でしょ? タダで、提供するワケ……ないじゃない!!”

“ツケは……。利かないよー。くすっ”


「ちょっと待て!! カネ取るのかよ?」

 抗議の声は……。おばちゃんたちの笑みを見た瞬間、尻すぼみになった。逆らってはいけない存在というのが、世の中には存在するのだ。


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