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理不尽vs理不尽  作者: くらま
4.神様をお迎えする、準備をしよう。
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理不尽vs理不尽 20

「おもしれぇっ!!」

 レイブンは、グワっと笑った。


「ハメ技……ねぇ……」

 ドラナは、獰猛な笑みを浮かべた。


「ほーお」

 ガロンの空気が、重くなった。


“みんな、怖いっ!! 怖いんだけどっ!!”

 リリスは、一人、慄いていた。



「ジュールが試行錯誤していた、対戦士(ファイター)のハメ技。完成形は……いったい、どんなヤツでしょうね?」

 ニヤリ。魔王の笑みと呼ばれる、とても悪い笑みである。


「ジュール。大地母神(ニスシャ)様は、なんて?」

「ぎ、技術的には問題なし……だそうです」

 ジュールが、答えた。展開の速さに、全く追いつけていない。


「昼食を食べたら、中庭で試射と行きましょう」

 バルナスは、レイブンを睨みつけた。


「魔法使いの怖さを、思い知らせてやりますっ!!」

「受けて立つっ!!」

 レイブンも睨み返した。




「審判は、引き受けよう」

 ガロンが、エールの小樽を飲み干した。




「レイブンの隣りに立ちたいぜっ!!」

 ドラナの言葉に、バルナスが悲鳴をあげた。


「絶対にムリですっ!! ジュールが、死んでしまいますっ!! 頼むから、止めて下さいっ!!」

 思いっきり頭を下げた。




 その場は、爆笑に包まれた。




「魔王様、かっこわるいぞー」

 レイブンが、ちゃかす。


「しかたないでしょう!! レイブンとドラナ姉さんのコンビって、ベテラン騎士の部隊ぶつけても、勝てませんよっ!!」

 バルナスは、必死だ。


「言えておるな」

 ガロンは、うんうんと頷いていた。


「また……。観戦か……」

 ドラナは、萎れていた。


「バルナスって……。ワリと、おばか?」

 リリスが真剣な顔で、ジュールに尋ねた。


「プッツン切れると……。周囲が見えなくなる傾向は……あります」

「ジュール? キミに言われるのは、心外だよっ!!」




 爆笑、再び。




「あ!!」

 ジュールが、何かに気が付いた。


「試射の時に、神様が3柱……具現化して、見学したいそうですっ!!」

「!!!」

 嫌な沈黙が、周囲を包んだ。


「神様が、3柱?!」

 バルナスが、ひっくり返った悲鳴を上げた。


「どなたが?!」

 ガロンの頬は、引きつっていた。


「大地母神(ニスシャ)様。戦の神(ノドレイ)様。知識の神(エスサフィン)様……です」

「!!!」

 しばらく、誰も口を開けなかった。



「大地母神(ニスシャ)様は……。なんとなく分かるかな?」

 バルナスが、恐る恐る口を開いた。

「ジュールの……晴れ姿を、見たいんだよ、ね?」

「そう仰っていました」

 ジュールが大きく頷いた。


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