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理不尽vs理不尽  作者: くらま
2.大地母神、走る。
15/39

理不尽vs理不尽 15

「あなたに相談して、良かったです」

「報酬に、オッパイで顔を挟んでくれっ!!」

 どかっ。ばきっ。がしっ。げしっ。




「戦の神(ノドレイ)」

 大地母神(ニスシャ)の低い声を受けて、戦の神(ノドレイ)が膝を折り曲げて座った。いわゆる、正座である。この世界でも、反省のポーズとされている。


「あんまり調子に乗っているなら……もぎますよ?」

「もう言わないっ!!」

 戦の神(ノドレイ)は深々と頭を下げ、地面に額をつけた。いわゆる、土下座である。こちらも、最大限の謝罪のポーズとされている。




「そろそろ、頭を上げて下さい。話が進みません」

「わかったぜっ!!」

 戦の神(ノドレイ)は、ぴょこっと頭を上げた。そのまま大地母神(ニスシャ)の顔を見上げて、ニッコリ笑う。


“この……。大型犬めぇ……”

 大地母神(ニスシャ)は、戦の神(ノドレイ)の頭を撫でていた。思わず……といった様子だ。

“ダメですね……。バカワンコすぎて、怒るに怒れません……”




「で、確認っていうのは、作っちゃっていいかどうか、か?」

「それと……人体に対する影響ですね」


「影響は……。わからねえっ!!」

 戦の神(ノドレイ)は、一度言葉を切った。


「サイズと運用考えると……。危険は、無さそうだけどなっ!!」

「そんな、無責任な……」

「使うの、神官戦士なんだろ? 失敗しても、自分で治療できるじゃねぇか!!」

「脳筋の……発想ですねぇ」

 大地母神(ニスシャ)は苦笑を浮かべていた。


“私(わたくし)も……。危険は無いと思います”


“お! 怒りが消えたな! でも、調子に乗って抱き着いたら……。もがれるよな?!”

 戦の神(ノドレイ)は、骨の髄まで、バカワンコだった。




「相談っていうのは?」

「あなたの神殿内に、私(わたくし)と、知識の神(エスサフィン)、それと、あなた。この3柱が具現化したいです」

「マジかっ?!」


「だって、見たいじゃありませんか。気合い弾の魔法(フォース)の80連射」

「確かに、見たいなっ!!」


「知識の神(エスサフィン)呼ばないと……。永遠にグチグチ言われそうですし……」

「絶対言う!! 絶対に永遠だよなっ!!」


「なんとかして……もらえます?」

 頭頂部に、キス。


「まかしとけっ!!」


大地母神(ニスシャ)は、戦の神(ノドレイ)の耳元で囁いた。

「成功報酬は……期待してもらって、いいですよ?」

「よっしゃっ!!」

 戦の神(ノドレイ)……。内容を確認しないの?!




“唇にキスのつもりなんですが……。この脳筋、私(わたくし)とえっちできると、思っていますよね?!”

 大地母神(ニスシャ)は、ドキドキしていた。


“まあ……。嫌いな相手では、ありませんし……”

 大地母神(ニスシャ)の顔が、真っ赤になった。大地母神(ニスシャ)?!


“報酬に関しては……その場のノリで、いきましょうっ!!”


“その場に……戦乙女(ヴァルキリー)呼んで来たら……。まとめて80連射で吹き飛ばしますけどねっ!!”




 大地母神(ニスシャ)と戦の神(ノドレイ)が、視線を交わした。2人そろって、にっこり笑う。

 

 かくして、大地母神(ニスシャ)の神域巡りは、終わりを告げた。


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