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理不尽vs理不尽  作者: くらま
2.大地母神、走る。
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理不尽vs理不尽 11

 大地母神(ニスシャ)は、自分の神域に戻ってきていた。大平原の中央に、仰向けで寝転がる。




「生きて……。戻れました……」

“とっても……。とっても……。怖かったぁ……”

 大地母神(ニスシャ)にとっても、知識の神(エスサフィン)の神域は、人外大魔境なのだ。




「神々の大戦の時に、知識の神(エスサフィン)への生贄とされた……2柱の闇の女神の気配……。

 あんなに、濃厚に残っているとは……」

“なぜか、商売の女神(サエリツ)の……妙に甘い気配も……。

 これ以上、深く考えては……いけませんね……”

 ぶるるっ。大地母神(ニスシャ)は、自らの身体を両腕で抱きしめた。




「あと……。針のように細い短刀(ダガー)が、2振り。これみよがしに本棚の一番目立つところに展示してありました……。

 あれ……どこから、どう見ても……魔剣ですよね?!」

“なんで、魔剣が? まさか……。あれって……”




「しばらく……。動けません……」

“いま寝てしまったら……。思いっきり、悪夢に苛まれそうです……”

 大地母神(ニスシャ)は、草の上をゴロゴロ転がった。




「次は……。戦の神(ノドレイ)ですか……」

 大地母神(ニスシャ)は、大きな溜息をついた。


「あの脳筋……。えっちなんですよね……」

“行きたくないなあ……。

 あいつの神域……。ヴァルハラ……なんて、格好よく呼んでるけど……。ねぇ……”

 昼間は、永遠の戦場。夜は、永遠の酒池肉林。大地母神(ニスシャ)でなくても、良識のある神であれば、訪問を躊躇う場所である。


「あそこの、戦乙女(ヴァルキリー)。戦の神(ノドレイ)以上に……えっちなんですよねぇ……」

“何度か……。本気で危なかったですし……”

 大地母神(ニスシャ)は、草の上をゴロゴロ転がった。


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