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つきつづけた嘘は、やがて君になる  作者: 南十字 星那
第一章 過去編
7/8

私が私であるために

ダグラスはとても優秀で、リーゼロッテとは違った意味で強い。


このクラスで、竜と誓約しているのはリーゼロッテとダグラスだけで、チラチラとほかのクラスメイトたちは卒業している。


誓約した誓獣の強さは、この国ではステータスだ。


「そういえば、シルヴァントに絡んでた子、居なくなったね」

「あぁ、ラウルか。確か少し前に卒業して、近衛兵候補として、寮に入ったと聞いた」


竜と誓約すれば自動的に竜騎士になる。


下位精霊なら1年程、上位精霊なら3年程、その人間にもよるが、長くアカデミーにいるのは竜や多属性の者くらいだろう。


一方、黒の六天竜と誓約しているシルヴァントは、その魔力量や素質から、魔法士に推薦されている。


そもそも希少な黒の魔力。

それが部隊として成立しないのは、火を見るより明らかだ。


「来年は竜騎士コースか。赤と緑なら、別クラスになるな」

「そうだね。リゼはすぐにでも隊長になるんじゃない?」

「確かにイグニールがいるからそうなりそうだけど、私の実力じゃないってことだろ?」


リーゼロッテは立ち上がると、ダグラスをその強い瞳で見つめた。


「いずれなるにしても、まずは積み重ねるさ!父上も母上も、そうやって騎士になったからな」


リーゼロッテの胸には母から譲り受けたブローチがあった。


リーゼロッテの媒介であり、特殊な金属で出来たドイッセル家の家宝。


「私が私であるために、剣を振るう。そうだろ」

「うん。それでこそ、リーゼロッテ・ドイッセルだ」


そんな2人に、イグニールは優しい目を向けた。

ダグラスはリーゼロッテにとって、申し分ない程の出来た婚約者だ。



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