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つきつづけた嘘は、やがて君になる  作者: 南十字 星那
第一章 過去編
6/8

君と世界

シルヴァントを見ていると、わかったことがある。


「シルヴァントは今日も見学みたいだね」

「あの魔力量の相手が出来る人なんて、君くらいだよ。それに、あれは俺やイグニールがいての話だったでしょ」


机の上に丸まった小さいトカゲのような生き物をチラリと見つめ、ダグラスは言った。


このトカゲも、赤の六天竜の仮の姿だ。


六天竜とは元素そのもので、神のようなものだと言われている。


だから決して、人と誓約することはないと思われていた。


「ノイジュヴァーン、だっけ。黒の六天竜」

「そうじゃ。特に白と黒の魔力は希少なもんで、四大元素とはまた違ったものじゃな」

「へー」

「そういえば、白の六天竜っているの?白の眷属って見た事ないかも」


その言葉に、イグニールはその小さな頭を上げた。


「あやつは消えた。400年くらい前にな」

「消えた?」

「まぁ、人の子の歴史じゃから聞く機会はあるじゃろ。今は消えたことだけしっとればいい」


そう言うと、イグニールは頭を腹に乗せると、スースーと息を立てた。


リーゼロッテの眼下には、足を畳むように座り、授業を受けるクラスメイトを見つめるシルヴァントがいた。


その背後には、長身の黒い男がいる。


今日も変わらない風景に、なんとなく欠けた気持ちを持て余した。





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