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つきつづけた嘘は、やがて君になる  作者: 南十字 星那
第一章 過去編
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隣に立つ資格

王都から南の海に面したハーミット伯爵領。


ここはダグラス・ハーミットの実家であり、温暖な気候と漁業が栄える比較的ゆったりとした領地だ。


南特有の穏やかさと、自然豊かな地形で育った領主の三男坊であるダグラスは、どちらかと言えば自由だった。


長男は緑の精霊、次男は水の精霊と誓約している。

ダグラスは10歳も年の離れた兄たちの勉強や遊びに混ざっていたので、同じ年頃の中では少し大人びた子供になっていた。


アカデミーへの入学は7歳からで、兄たちもすっかり領地の跡取りとして活躍していた。


誓約の儀式。

ダグラスが緑の竜を呼び出したその日、ダグラスは父にこう言われた。


「お前を婿に出そう。いずれ竜騎士になるのだ。若くて優秀な三男坊なら、きっと貰い手の声も多かろう」


ハーミット伯爵領は社交界でも娘の嫁ぎ先として名が挙がることの多い家だ。


竜騎士を約束されたダグラスは、娘しかいない貴族にとってまさに金の卵。


それは、リーゼロッテにも当てはまる。


彼女は古い騎士の一族で、長子であり長女だ。


双子の妹たちは魔力がないことは公にされており、当主には魔力がないと使えない家宝があるため、必然的にリーゼロッテが次期当主になる。


つまり、彼女の婚約者になるのは、婿入り出来るという条件が必要だった。


さらにリーゼロッテは六天竜の誓約者であり、侯爵令嬢だ。

国も婚約者選びに口を出すに決まってる。


「王家が赤子の姫様しかいないからな!私が男であればと嘆かれた!」


当の本人はケロッとしているが、要は男なら年齢的にもそんなに離れていない姫様と王座に座っていただろう。


一方のダグラスも他人事ではないにしろ、王家に入るよりリーゼロッテと竜騎士をしている自分の方がしっくりくるな、と思っていた。


「とりあえず、よろしくな!ダグラス」

「うん、よろしく!リゼ」





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