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プロローグ
───誰にだって後ろめたい過去はある。
そいつから目を背けて逃げることも、真正面から向き合ってその場で停滞し続けるのもそいつの自由ってもんさ。
でも、これだけは一つ肝に銘じとくといい。
過去ってのは何時如何なる時もお前さんを蝕み、襲い続けるもの。
決して己の身から離れることは無い。一生そいつと付き合うことになる。
…それをしっかり頭に叩き込んだ上で再度問おうか。
お前さんはこれまでの過去を、そしてこれからの未来をどうしたい?
このままこんな場所で留まり続けるのなら私は何も言わない。
でも、それが本当にお前さんの求める物かね?
…なーに、ゆっくり考えればいいさ。
まだ若いんだ、これから死ぬまで生き続けなきゃだろう?
答えが決まったら教えて、その後私はお前さんの味方か敵へと姿を変えるよ。




