登場人物紹介 ~イブリース粛清編まで
・イブリースナンバー
【ジェロシア】
イブリースナンバー1の殺し屋。
イブリースに所属して程なくプレッツェと出会い、それからは二人で組んで仕事を行っていた。
プレッツェがイブリースを離れるまでの五年間で元七大ファミリーであるマッシモ家を抹殺している。
成人していない女性二人が成し遂げた人外じみた功績はキャスタニアの伝説として謳われている。
プレッツェの失踪後もすぐに平常心を取り戻したように振舞っていたが内心では彼女の事を心配し、何故彼女が自分の元を去ったのかを知りたかった。
死線を共に乗り越えてきた仲であるためかプレッツェに依存に近い程の思いを抱いている節があり、また彼女の前では惜しげなく本心を曝け出す。
普段はジェロシアというキャラを演じており、本当は年の割りに幼く優柔不断な性格。特にプレッツェの話になるとその性格を他人にも見せてしまう。
戦闘スタイルについては愛用のSAA以外の銃器の扱いにも長けており、レバーアクションの銃も難なく使いこなす。
持ち前の空間把握能力の高さからか200ヤード程度の距離なら目視で即座に狙いをつける事も可能である。
【フロッド・レグナス】
イブリースナンバー2の殺し屋。
世界的に有名なマジシャンで「ローゼンクロイツ」というマジシャンネームを使用している。
キャスタニアに個人事務所「FMO(Fraud・Magical・office)」を持っており、少数の従業員を雇っている。またボディーガードとしてチェシャを雇っている。
マジシャンらしい黒スーツに、黒長髪に青いメッシュという見た目からキザな印象を持たれやすいが、仕事じゃない時でも惜しげなくマジックを披露するサービス精神を持っている。
言動もやや高圧的だが最低限の礼儀はなっており、そのためキャスタニアの住民からはそれなりに好意を抱かれている。
マジシャンと殺し屋という二つの顔を生かした重役暗殺のプロ。通称「虚偽の魔術師」「道化」。
戦闘スタイルについてはマジシャンらしくトリッキーなスタイルだが、肉弾戦は得意でなく不意打ちや罠による戦闘がメイン。
また、大掛かりなマジックショーと称して重役含む多数のターゲットの暗殺も行う。そのため戦闘狂の多いイブリースでもナンバー2についている。
タバコと酒共に大嫌い。逆にメルヘンなものだったりが好きなロマンチスト。
【プレッツェ】
イブリースナンバー3の殺し屋。現在はキャスタニア郊外のパン屋「Dear Friends」で働いている。
ジェロシアと同時期にイブリースに所属し、其処から五年間ジェロシアと共に数々の偉業を成し遂げた。それと同時にジェロシアの事を慕い、彼女の精神的なサポートも行っていた。
非常に高い実力を持っていたことに加え、ジェロシアという強力なパートナーに恵まれたこともありイブリースナンバー1の座を得る。
しかし幼い頃の友人であるクロワからの誘いが来たことで殺し屋から足を洗うことを決意。
ジェロシアにはそのことをどうしても言い出すことが出来ず、誰にも別れを告げずキャスタニアから去る。
クロワと同じく友人であるシュトーレと出会い、キャスタニア郊外でパン屋としての生活を始めるがマッシモ家の刺客に店の場所がばれてしまって以来それらを相手する生活を余儀なくされている。
幼少期から人見知りが激しいことに加え、殺し屋業で人を信頼することが出来なくなり、その結果非常に無口な性格になってしまった。
しかし心を開いた相手とは普通に会話できるため、仲のいい友人からは普通の女性として見られている。
女性的な服装や物を身に着けるのが苦手で、服装は男っぽいシンプルなものを好む。その代り髪型はブロンドのロングと女性らしい。
クロワから貰ったヘヤピンを大事にしており、殺しを行う際はそのヘヤピンを髪から外すことを自分の中で決まり事としてある。
レイピアを用いた一撃必殺のスタイルを得意とする。通称「雀蜂」。
その驚異的なスピードはジェロシアでさえ捉えることが出来ず、更に弾丸をレイピアで突き刺して止めるという人外じみた力を持つ。
イブリース時代の彼女に勝る者は殆どおらず、その強さを高く評価する者は多い。
現在でも戦いに身を置くことが多く、腕は全く衰えていない。
タバコや酒を良く嗜むが、タバコはパン屋に来てからは戦闘時以外控えている。
クールな言動に反してかなりの甘党。特にタバコはガラムを吸うため周りから奇怪な目で見られることも多い。
【レイヴン】
イブリースナンバー4の殺し屋。
黒髪セミロングにライダースーツを着込む中年女性。情報屋や娼婦紛いの仕事を行う時は「ジャンヌ」という名前を使用している。
その素性に謎が非常に多い女性。
キャスタニアに住むマフィアやその関係者内でその名を知らない者はいないと言うほどのトラブルメーカーで、街にやって来ては大暴れして面倒事を更に厄介にする。
一方で彼女がイブリースに所属していることは意外と知られていない。ナンバー4は凍結ナンバーになっており、このナンバーを雇うことは15年前を境に無理になっていたためである。
イブリースの社長直々に「裏の仕事」を請負う事もあることからイブリース内でも特殊な立ち位置に存在している。
物怖じを一切せず、常に闘争を求めるキャスタニア屈指の戦闘狂。
弱いくせに自身を誇示する相手が大嫌いで、そういう輩を完膚なきまでに叩きのめすのが快感でもある。
戦闘スタイルはとにかく狂暴。負傷するリスクを一切顧みない狂戦士的なスタイルをとる。
怪我をするたびに体内に金属を入れて防御力を向上させるような手術を行い、その結果体の殆どの部分に金属板や金属棒が埋め込まれている。
そのため掌で弾丸を受け止める、腕で刃物を受けるなど人外的な防御法を取ることが多い。
攻撃面については事前に必要な武器を大量に調達し、万全の態勢で戦闘に挑む。
一方であくまで相手の強さを計りたい時などはあまり武装せず、拳銃とナイフ一本のみで戦うことも。
武器の扱い、格闘戦といった自身のスキルについてはトップクラスに高く、キャスタニアで彼女より強い相手は片手で数えるほどしかいない。
彼女の本能に赴くままに行動する姿やその強さを高く評価するものも多く、彼女に好意的に接する者は意外と多い。
酒が大好きで、戦闘時以外は四六時中酒を飲んでいる。
【ビッグジョージ】
イブリースナンバー5の殺し屋。
他のイブリースナンバーと比べて一対一の戦闘能力が劣るという評価を受けており、自身でもそれを理解している。
しかし多人数を相手取る事については誰よりも優れ、的確な状況判断で堅実な戦いを繰り広げる。
イブリース内でも人望に優れ、特にナンバー6、7のアフロビート兄弟と親しい。
【アリーチェ】
イブリースナンバー17の殺し屋。
ジェロシアがプレッツェと別れてしばらくしてから彼女の元に弟子としてイブリースに所属している。
そのためジェロシアと共同で仕事を行ったことしかなく、その点から彼女の仕事能力の評価は芳しくない。
その上ジェロシアに依存している節があり、彼女が傍から離れると情緒不安定な言動を行ってしまう。
これらの欠点を強いコンプレックスとして抱いており、どうすれば解決できるかを模索している最中である。
一方で同年代を始めとした人脈には恵まれており、組織の垣根を越えた友好関係を築き上げている。
【モーティマー】
イブリースナンバー11の殺し屋。
ネズミを用いた情報操作や無差別テロに加え、偽者を大量に雇って情報錯乱や足止めに用いる策士。
イブリース粛清事件の実行犯としてイブリースや日久組に目をつけられた。
ジェロシアとプレッツェにより「本事件における」本物の殺害には至ったものの、本当のモーティマーが何処にいるのかは全く分からない状態である。
イブリースに所属したのは半年前だが、それより前にも日本で日久組相手に無差別テロを行っており、彼の目的・素性には謎が多い。
・イブリース関係者
【マフィン】
イブリース本部所属の社員。依頼整理担当。
キャンディの先輩だが彼女には何かと頭の上がらない立場。仕事中にサボり行為を咎められては食事代をせがまれている。
また、イブリースの社長のセクハラ紛いな言動を煙たがっており、あまり好意的ではない様子。
一方でレイヴンに対して直接仕事を指示したり、イブリースナンバーに的確な情報を流したりと一応仕事はきちんと行える模様。
【キャンディ】
イブリース本部所属の社員。会計担当。
マフィンの後輩だが、彼女を手玉にとって半ば遊んでいる立場。都合の良いときにだけ後輩面をする。
社長のセクハラを無視と舌打ちで流しており、それでも社長に事ある事に絡まれている。
あくまでビジネスとしてと銘打ってあるが、プレッツェの無事を知って安堵しており、彼女に対し的確なサポートを行った。
【社長】
イブリース創始者で現社長。
現在帰国中で、イブリースの仕事は社員の二人にほぼまかせっきり。
ひどく楽観主義かつ中年親父らしいセクハラやつまらないギャグを飛ばすためあまり好かれてはいない。
しかしレイヴンに対して仕事を依頼してファミリーに忠告を行ったり、警察を動かす力を持っている事からもこの街での権力がかなり高いことを匂わせている。
・ファミリー関係者
【ブルーノ・フォスター】
フォスター家現総代。
この街のパワーバランスの維持を第一としており、表立った抗争を好まない。
またイブリースに戦力を委託しており、イブリース縮小の危機に陥った際も裏方としてささやかなサポートを行っていた。
【ブレンダ・ゼネリ】
ゼネリ家現キャスタニア支部長。
風俗街の長であり、別名夜の帝王。かつてマッシモ家と抗争を行い、勝利している。
娼婦達を大切にしており、彼女等専用のアパートまで所持してある。
ファミリー長の中でも特に義理に深い。過去に行ったジェロシアへの出来事に罪の意識を感じており、彼女のパートナーだったプレッツェの護衛を頼まれた際も快く引き受けた。
【マルク・フロル】
ゼネリ家用心棒リーダー。
大柄で冷静沈着な男性。
その実力の高さはジェロシアに評価されている一方で、油断しやすい性格らしくメリケンサックのみでプレッツェと戦った際完膚無きまでに敗北し、非常に悪い評価を受けている。
普段はメリケンサックを用いず、むしろこの武器を自身のリミッターとして使用しているらしい。
【清晧月】
清龍党現キャスタニア支部長。
やや高圧的だが冷静かつ部下思いなリーダー。
キャスタニアに訪れたのは五年前に前支部長が病に伏してからであり、キャスタニアでのキャリアはファミリー中最も短い。
そのためこの街の歴史や暗黙のルールをあまり知っておらず、今回の事件でもそれが原因でイブリース直々に忠告を受けている。
【リリ】
清龍党実働隊隊長。自他共に認める残飯処理担当。
金髪ロングに大きく肩と胸元を開けたトップスを羽織ったギャルっぽい出で立ちの女性。右胸に清龍党の紋章を彫っている。
言動ともに品がなく、また誰に対してもタメ口で接するため非常に低俗な立場に見られることが多い。
しかし清龍党でのキャリアは清以上に長く、前支部長時代から清龍党の重鎮として働いていた。
そのため仕事に関しては意外と熱心で様々な情報を調べ上げて作戦の指揮を取っている。
その代わりオンとオフの区別をしっかりと守り、オフのときは例え敵だろうと歯向かわず、あくまで個人として行動をとる。
戦闘ではストラップがついたPTRS1941を距離問わず使う奇妙なスタイルを用いる。
銃全体を用いた接近戦や、反動を利用して機動力を確保するなどその戦い方は奇抜かつ狂気的。
また小刀による一閃は非常に早く、常人では見切ることは不可能である。
アリーチェやチェシャと交友関係を持っており、オフの時は彼女等を手助けしたりもしている。
【日久秀馬】
日久組現キャスタニア支部長。
まだ二十代後半にも関わらず支部長の座についているかなりの切れ者。
狡猾に見えて情に熱く、そして執念深い事で知られている。
あくまで平穏を保ち、しかし伸し上がるチャンスを淡々と狙っており、この街で起こる事件に何かと関わることも多い。
様々なファミリー長に対しても一切物怖じするどころか自ら情報を共有しに行くことで自身の作戦を遂行し易いように陽動をかけに行くことまである。
【与一】
日久組執事。自他共に認めるゴミ処理担当。
執事服を着込んだ厳つい男性。年齢は70にさしかかろうとしているぐらい。
日久組キャスタニア支部長に長年仕えてきた重鎮で、支部長のサポートを精力的に行う。
また、イブリースナンバーを始めとするファミリー外の人物や対立組織への伝言を直々に伝えに行くことも多い。
老年にも関わらずその動きは常軌を逸したスピードを誇り、足技のみで敵を即死させることすら可能。
それでも自身の力を殆ど出してないとされ、彼の全力を見た者はいないとまで噂されている。
・その他
【世羅田晃司】
出版社「越膳社」所属の社内ライター。
イブリースナンバーを始めとする街の住民と接する内にこの街で踏み越えて良いラインを見抜く能力を見出しつつあり、あまりに危険な場所へは近寄らなくなっている。
またジェロシアの弱い一面を垣間見て良心が痛み、記事の作成を途中で打ち切りにしている。
その事から若干ネタ切れを起こしているようで、イブリース粛清事件についても適当な情報を繋ぎ合わせたデマ記事を作成している。
【ステラ・ウィルソン】
移動販売業を営み、またビッグジョージの妻。一人娘のキャリーがいる。
情報業を副業としているが裏世界から足を洗っていることになっており、そのことから表と裏の情報を豊富に持った数少ない人物。
またこの街でのキャリアから特にイブリースナンバー達との付き合いも長い。
戦闘において鎖状に刃が別れる特殊ナイフを用いている。
足を洗った際にこの武器の使用を自粛していたが今回の事件で再び使用している。
その戦闘能力と狂気性はレイヴンも一目置くほどで、ナイフによる殺戮がもたらす快感を抑えきれない。
【チェシャ】
FMO契約社員で、マジックアシスタント兼ボディーガード担当。
黒髪ショートの日本人で虚ろな目をした女性。その風貌に不釣合いなネコミミを装着している。
誰に対しても淡々と接する掴みどころのない性格で、良く分からない場所でテンションが上がったりもしている模様。
刃渡り30cm越えの大型ナイフを巧みに使いこなし、片手でスパス12を取り扱う突貫的な戦法を得意とする。
道路を挟んだビルの間を滑車を通して移動するなどといった危険な行動も平然と行う。
危険を顧みないそのスタイルから彼女を高く評価する人物も多い。
アリーチェやリリと交友関係を持っている。
【LE】
フリーの情報屋。
情報料が安いことからイブリースナンバーから特に仕事を請け負うことが多い。
今回の事件ではその点をモーティマーに逆手に取られ、上位ナンバーに対し露骨な情報規制やガセネタを大きく流出させ情報錯乱に一枚噛んでいた。
その点をレイヴンに咎められるもあくまで自身のやり方を貫き、最終的にレイヴンに殺害された。
【クロワ】
キャスタニア郊外でパン屋「Dear Friends」を経営している。
黒髪ショートで背の低い女性。左前髪をヘアピンで留めている。
その性格からプレッツェの過去の行いを知ってからも彼女の事を受け入れていたが、内心では彼女の事を怖がってもいた。
それでも彼女にもう一度会いたいと思っており、それを殺し屋であるジェロシアに伝えて欲しいと頼むなどここぞという時では肝の据わった性格。
【シュトーレ】
「Dear Friends」で働く女性。
茶髪ポニーテールでスタイルの良い女性。
プレッツェの過去の行いを知っても決して彼女に対する接し方は変えず、彼女のサポートをしようと積極的に出来ることはないか申し付けていた。




