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魔法、とは

そして、次の日。

「まず、説明してくれ」

と、ジェイドは頭を抱えていた。

「そりゃもちろん、出待ちみたいなもんです!」

「どれくらいかかるかわからないんだぞ?」

「なら、一緒に行きます!それで問題ありませんよね!」

何を言っても絶対に聞かなさそうな態度に、ジェイドは渋々同行を許可した。

というか、ここで無理に断ったら後が怖かった。


そうして二人でたどり着くと、昨日と同じ場所には覚えのない人が立っていた。

青い髪と、ジェイドより少し低いくらいの身長。良く育った体躯。

「………ヴェール、の姉か何か?」

ジェイドが訪ねるが、彼女は無言で首を振る。

「じゃあ、母親?」

それにも首を振り、・

「私はヴェール本人。ちょちょいと外見だけ変えただけ」

「私は割とすぐにわかったのですよ?」

というのはリィズの弁。

「ほら、やっぱり女性は見る目が違うってことね」

「……で、なんでそんな姿に?」

「いや、いつもの姿に教えられる座学ってなんか嫌かなーと思って」

そんな理由で自分の姿を変えたのか、とジェイドは軽く呆れる。

「じゃあ、さっそくいきましょうか。大事な予定も待っていそうな感じだし、ね?」

リィズの方を見ながらにやにやしている。間違いなくヴェール本人だとジェイドも確信した。

「さて、今回教えるのは一言でいうと『魔法とは何なのか』ね。とはいってもこれは何かから何かを作るものではないから原材料みたいな意味じゃなく、各々の憧れを自分の能力に昇華させた際にどうやって現実に発現させているか、ってこと」

難しそうな言い回しをするためだろうか。ヴェールはどこからとなく眼鏡を取り出していた。

ジェイドは全く意味が分からない状態だったが、リィズは思いのほか引き込まれていた。

「私たちが普段口にしている『魔力』って言葉。これは一言でいえば魔法を使うための才能みたいなもの。こればっかりは先天的なものも大きいけど努力とか慣れで何とかなる部分もある。レッドとかはその典型。逆に、リィズちゃんは才能も努力もしてるし、ジェイド君は才能に甘えてるタイプ。うちのイエロー、ブルーたちは完全に努力の産物ね」

「努力の産物、才能の産物、その両方…どんな差が産まれるんだ?」

「差はないと言ってもいいんだけど、言うなればスタート地点が違うってところかな。やっぱり才能産の人の方が扱いが上手い状態から始まりやすい傾向がある、くらいのものだけど」

「そんなもんなのか…それで、その違いがどう今日の講義に関係するんだ?」

「簡単な話。要はジェイド君は才能に甘えて修練が足りてない甘えまくり君だからちゃんと叩き直さないといけません、ってこと。はい一個目の話終わり」

「なんだそれ!自分でももう痛いほど実感してるよ!」

「で、二つ目。いくら魔法と呼ばれているとはいえ、この力も無から有は生み出せない。なら、何で魔法という現象を引き起こしているのか」

「これには、私の中に一つ仮説があるのです」

「お、いいね。まずは聞いてみようか」

そして、リィズは彼女の言う『仮説』を話し始めた。

今回はあまり空きませんでした!

そして、ここからこの物語における魔法とは何なのかという部分に触れていきます。

会話が多くなりますが、どうかお付き合いいただければと!

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