↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人災派遣TRPGリプレイ  作者: 紫電改
第二話:『その声を守るため』
PR
17/20

第二話:『その声を守るため』09

●第五ラウンド 調査班


GM:ということで、本日最終日となります。よろしくお願いしますです。

一同:よろしくです~。

天美:前回は、葵さんの情報提供で『リベンジ騎士団』の関与が濃厚と判明したところでしたね。

カヤカ:まさかの相手でした。

秀史:復讐そのものを目的としている連中だとするなら、理屈や交渉は通じなさそうだな。

天美:復讐に理があるならともかく、今回は完全に被害妄想と逆恨みですからね。絶対に阻止しないと。

GM:二日目の朝が明けました。ひなたはCCCの万全な警護もとで十分な睡眠を取り、体調はバッチリです。

天美:午前のスケジュールはスタジオで収録、午後は本番、劇場でのライブイベント。……混雑度5、厳しい感じです。

カヤカ:あっ、登場露出でペナルティになる。やはりジャージは浮くらしい。

天美:では罰則表を。

カヤカ:はーい(ころころ)10!?

秀史:出目がこういうとき走る(汗)。

天美:『叱責』。HPかSPを10点支払う。

カヤカ:痛い痛い。

GM:ファストフェイズですが、アクションを希望する方は?

秀史:『高速移動』。ストーカーの確保に向かいます。PP2点。

カヤカ:どこで夜を明かしたんだろう(笑)。

秀史:CCCと提携しているビジネスホテルにでも泊ったということで。

GM:ちなみに地方都市のビジネスホテルは1Fが酒場になっていて冒険者の店感がすごいです。

秀史:酒場の主人が日雇いの仕事リストを壁に貼るんですね(笑)。




挿絵(By みてみん)




●秀史のターン


GM:実は今日、ちょっとチシャ猫さんのPLさんが遅れるとのことでして。

一同:おおっと。

GM:ということで、ここは進行優先で、秀史さんと順番入れ替えとさせていただきます。ご本人にも了解済です~。

秀史:了解です。では、引き続き調査に入ります。

GM:とはいえ、条件が『エリアに移動すること』なので調査は不要だ。君は東京の西部に広がる住宅街にやってきた。 突き止めたストーカー、伊藤ノブオの住処は、家賃がさほど高くなさそうなアパートの二階だ。

天美:依頼人を抑えたら依頼解除、ってなればいいんですけどね。

秀史:望みは薄そうだな。

GM:資料によれば、彼は夜勤のバイト明けで、そろそろ戻ってくる時間だ。

カヤカ:夜討ち朝駆けは戦の基本。

秀史:バイクを物陰に止めて地形を把握しておく。

GM:では程なく、君の目は、当の本人が駅からこちらに向かって歩いてくるのをはっきりと捉えた。

秀史:「伊藤ノブオさんでよろしいかな?」と声をかけよう。

GM:いや。君が折を見て声をかけようとしたまさにその時、背後から声が響く。「――警告はしたはずだがな」

天美:むっ。

秀史:「――昨日からまだ護衛を続けているか。ご苦労なことだ」

GM:君達が台詞を交わした時には、すでに攻防は終わっている!ナイフの斬撃をかわせたか、防御判定どうぞ!

天美:察するに、『レッドコーム』さんですね。

GM:4D+10で(ころころ)31の『白兵』!

秀史:たっけぇ!

天美:いざとなれば私の『スケープゴート』や猫さんの『セキュリティ』がありますので。

秀史:ここは『心眼』を使ってガード!(ころころ)回って32!いえい!

一同:おおー!

秀史:おそらく毒ダメージが想定されるので、あと4点で『完全成功』を狙います。LPを(ころころ)……2点使って成功!

天美:このチームLP豊富だからみんなバリバリ使っていきますね(笑)。

秀史:こっちは混雑度2だから、EPを考えなくて良いのはありがたい。

天美&カヤカ:いいなあ!

GM:『ガード』か。では、完全に気配を消した背後からの一撃を、君は振り返りざまに手首を掴んで受け止めた!!

天美:ということは、いよいよご対面ですね。

GM:然り。そこにいたのは、地味なコートを着た、大柄なくせに印象の薄い男。ただし、頭にかぶった赤い帽子と、暗い目だけが印象的だ。

カヤカ:姿を見せないエージェントなのにコードネームの通りの外見なんだな。

秀史:「いくら気配を絶とうが、血と鉄の臭いは誤魔化せはしない」

GM:「……想像以上にやる」

秀史:「そして何より、毒の臭いがきつすぎる」

GM:「ふん、貴様も毒使いの類か」君の推測通り、男のナイフには虹色を帯びた液体が塗られているのが見て取れる。

天美:つくづく毒使うのが好きな連中ですね。

秀史:「ニンジャに毒と伏撃は無意味と知れ」

GM:「……まあいい、オプションサービスはここまでだ。あとは好きにしろ」というと、男は近くのゴミバケツを蹴り倒す。ガラガラガラーン!

天美:ちょっと!(笑)

カヤカ:う、うわあ、手馴れてやがるッ(笑)

GM:その音で伊藤ノブオは事態に気づいたらしく、逃げ出そうとする。

秀史:「あああ~!待ってください伊藤さん!警察とかではないです!」(笑)

カヤカ:もっとやばいやつです!(笑)


 と、ここでチシャ猫のプレイヤーが到着。


チシャ猫:遅くなりました!

一同:こんばんは~。

チシャ猫:いきなりアクションシーンなんだにゃ(笑)。

GM:『レッドコーム』は、君がストーカーに気を取られた一瞬で掴まれた手首を引き剥がすと、路地裏に消えていく。

天美:依頼人を見捨てていくなんて……!

秀史:ここは仕方がない。ストーカー確保を優先しよう。

GM:逃げ出そうと試みるストーカーだが、君と一般人の脚力は比べるまでもない。たやすく組み伏せることに成功したよ。

秀史:「お話を!伺わせてください!」

GM:「お、俺は悪くない!あの女が悪いんだ!俺の思いを弄びやがって!あんな女には天罰がくだるべきなんだ!」

カヤカ:あー。あー。典型的な。

天美:重度の被害妄想癖。統合失調症の疑いがありますね。

秀史:(ため息)「ストーカーは皆そう言うんだ。主張があるなら裁判で争え」

GM:カヤカくんの言うとおり、彼のコメントは典型的なストーカーのそれです。演じるのも面倒なのでダイジェストでお送りします(笑)。

カヤカ:パワーポイントで作られた資料みたいなのが流れるんですね(笑)。



 伊藤ノブオ。

 地方から上京し、もともと人付き合いが得意ではなかった彼は、アニメファン、声優ファン、ひなた個人のファン、と推移。

 彼女のCDを大量に買ったり、出演しているアニメのブルーレイを買ったり、イベントに行ったりと彼なりに金を使い、応援してきたつもりだった。

 しかし(彼視点では)一向にひなたはこっちを振り向かない。

 こんなに俺が金と時間を使っているというのに。

 やがてこじらせて、愛が憎しみに転じていった……。



天美:まあ、日記で推測できる内容と同じですね。

GM:「……俺はあいつをぜったい許さないって思った。そしたら、ファンコミでお世話になってた”CSGさん”が教えてくれたんだ」

秀史:ファミコン?

チシャ猫:ファンコミ。ファンコミュニティの意味だにゃ―。

天美:……CSG?

カヤカ:CSG。CSG……ねぇ?

GM:「『君の無念はよく分かる。お金はかかるけど、君に変わって天罰を下してくれる人たちが存在するから』って。だから俺は、親父が持ってた土地を売ってカネを作って、ローン組んで依頼したんだ……」

カヤカ:ローン!?土地を売って!?

天美:お父さんが泣きますよ。

GM:「うるせえ!これは正義なんだ!俺はどうなったって構いやしない!全財産をつかったって!惜しくなんかない!」

秀史:「そうか、ストーカー行為を改める気はないということだな」

チシャ猫:CSGさんとやら、葵さんをあのような目に合わせた件にも関与していた可能性……。

天美:否定できませんね。

秀史:そのCSGさんについて詳しく聞こう。

GM:「……ネットで知り合ったんだ。SNSにあの女……ひなたのファンの集まりがあったんだけど、そこで仲良くなって。なにかと相談に乗ってくれて」

秀史:「……結局はSNSか。後は猫に任せるしかないな」

天美:「寂しさをこじらせてしまったとすれば解らなくもないですが、完全に常軌を逸しています。通院をオススメしますよ。……きちんとお勤めを済ませてからね」

GM:「ちくしょう、好きにしろ。どうせ俺にはもう何も残ってねえよ……けどな、へへ、もう最後の依頼はしたぞ」

カヤカ:んん?

秀史:「最後の依頼とは?」

GM:「もう俺の護衛も解除した。あの女に。最大の舞台で、天誅をくだしてやるんだ!へへ……」

カヤカ:うわあ……。

チシャ猫:「舞台の前に取り押さえておきたい感じにゃね。次は秘密裏に、なんて甘くにゃいかも」

秀史:「依頼を中止しろ。それができるのは貴様だけだ」

GM:「もう……。止まらない。依頼料は全額前払い。あいつらは金を受け取ったら動く。でもどう動くかは、俺も知らされてないんだ。連絡もこちらからはできない」

カヤカ:……まあ、だいたい想像してたけどさ。

GM:「うう……。なんで、なんでこんなことになっちまったんだよ……」

カヤカ:「で、どうしようか、こいつ?」

秀史:「……俺は刑事ドラマの主人公じゃないし、貴様の境遇にこれっぽっちも興味がない。裁く気も改心させる気もない。だが。俺はストーカーの排除を仕事として依頼された。だから職務の一環として一応聞いておこう。……暑いほうと寒いほう、どちらがいい?(※)」(爆笑)

一同:うわー!(笑)

カヤカ:あんまり使わない台詞だーーーッ!!!



※人災派遣RPGサプリメント1に収録のサンプルシナリオ『螺子狂騒曲』収録の台詞。

 詳細は伏せるが、事件の黒幕にこの台詞をつきつけるとかなり気持ちが良い。



カヤカ:うん、あの。螺子卓はすっごい回してるんですけど、あれにたどり着く前にクリアするチームが多くて(笑)。

天美:あのシーンはエピローグの一つとして普通に挟んでも良いのですよ(笑)。




GM:「……暑いのはつらいんで、寒い方でお願いします……」

天美:あーあ、ベーリング海でのカニ漁を選んじゃったか(笑)。

秀史:「失踪する前に、友人知人に別れを告げておくことだ。そんな人がいるならだが」

GM:「……いないよ、そんなもん……東京に来てからこっち、友達なんていなかった……」がっくりと項垂れている。

カヤカ:鬼か!?

GM:彼の気力は完全に尽きたので、自首しろといえばしますし、CCCに預けて処置を一任でもOKです。

天美:では、カニ漁を含むCCCの更生プログラムに放り込んだ方がまだ社会復帰できそうなので、そうしましょう。

GM:では、伊藤ノブオは北の海へと旅立っていった……。一応真面目に処理すると、ひなたの所属事務所と伊藤ノブオについた弁護士の間で示談が成立。二度と近づかないという念書をかわしたうえで、ひなたから遠ざけ、かつ借金を返すという名目で、CCCが長期に日本を離れる仕事を仲介した、という形になる。

天美:更生できるといいね。

カヤカ:きっといつか戻って来るんだ……ろうか……。

GM:これにより★7が達成。★8の条件が緩和されました。



★7済 『ストーカーの確保』


 伊藤ノブオは高千穂ひなたのファンだった。

 しかし彼女に偏執的につきまとい、無視されたと感じると憎悪をいだきやがてストーカーと化した。

 彼に憎悪を吹き込んだネット上の相談相手、『CSG47』を追え!



★8「煽るもの」


 達成値+1

 目標値-1


秀史:いよいよ大詰めだな。

カヤカ:護衛班としては、その『最後の依頼』とやらを全力で防ぐって方針だな。

天美:ですね。




●チシャ猫のターン


GM:それではお待たせしました、チシャ猫さんのターンです。

チシャ猫:★8、『煽動者』をオープン。(ころころ)31、成功。

カヤカ:すごいよな、猫……。

チシャ猫:「ここまで情報貰って抜けないとかただの無能に成り下がってしまうんだにゃ?」

GM:君は今まで揃えた情報をもとに、伊藤ノブオを唆した”CSG”……『CSG47』 なるアカウントを特定していく。

カヤカ:調査はブン投げよう!よし!って気分でいつもやってます(苦笑)。

GM:ところが、君のハッキング能力を持ってしても、相手のアカウント正体は特定できなかった。有り体に入えば、「『実体がほとんどない捨てアカウント』ということがわかった」

秀史:なんじゃそりゃー!?

カヤカ:実体がない?

天美:むむむ。

GM:だが、その役割ははっきりしている。その正体は、実態不明、無認可の悪徳派遣会社……『リベンジ騎士団』のオーナーであり、営業窓口だ!


 リベンジ騎士団。

 異能力者がさまざまな業務を『代行』する派遣業界であるが、

 業界内で最も忌み嫌われる『復讐』を代行する非認可の人材派遣会社だ。

 「復讐」という大義名分のもとに、一般人であろうと傷つけ、攫い、時には命を脅かす。


 仕事を請け負う能力者も、まともな派遣会社には所属できない三下、

 あるいは制約なしに己の力を揮う事に酔うならず者ばかりである……!


天美:「予想通り、ですね」

カヤカ:「一般人が派遣会社を紹介できるワケねえとは思ってたけど、これじゃ営業っていうか、マッチポンプじゃねーか!!!」

秀史:「天美さんが大当たり、だったな」

天美:前回あれだけ知ったかぶっておきながら外してたらカッコ悪かったので、ほっとしています(笑)。

チシャ猫:「んー、こーんな噂ならネットで拾えそうなもんにゃんだけど、都市伝説にもまだなってにゃいとは。規模が小さいのかにゃ?」

GM:規模が小さいというのがむしろミソなのです。『リベンジ騎士団』は徹底して実体をもたない。個人に絞って営業をかけ、その場その場でのアウトソーシングを多用しつつ、本体には決して辿りつかせない、という構造になっている。伊藤ノブオを唆したといっても、実際にやったことは捨てアカウントを使って会話を誘導して煽っただけだ。

秀史:手足すべてがトカゲの尻尾みたいなものか。

天美:「『害為す邪妖』達を捕まえたとしても、騎士団から依頼を受けただけという逃げ道があるので、末端の確保に終わるだけかも知れませんね」

カヤカ:「徹底してやがる。そういう手間を惜しまないくらいに儲かるってことか?」

チシャ猫:「というかコレCCC的にいいのかにゃ?完全な仁義違反なんだにゃ?」

天美:「当然です。真っ黒黒の黒です」

GM:ちなみにもしこいつらの本拠地を突き止めることができたら、ルルブに乗ってる各社の超強い人達が総出で潰しにかかるレベルですね。

天美:「あの海鋼馬公司ですら、CCCに表だって対抗しようとはしないのに。身の程知らずとしか言いようがありません」

チシャ猫:「厄介なパターンにゃんだよね、コレ。煽って白日の元に晒しても広告費が浮いておっとく~♪って感じになりかねない。むしろ今回の件を宣伝に使おうとしている気配すらあるにゃ」

GM:『……それは買いかぶりというものだね。私たちは決してそこまで利己的ではないよ』

カヤカ:……誰?

秀史:騎士団のオーナーか?


 誰でもアクセスできる、ごく一般的なSNS上のアカウント。その一つ、『CSG47』なるものが、一同にメッセージを発信していた。


GM;『どうも、チシャ猫さん、先日の白猫との情報戦は見事だった。電脳世界に片足を置くものとして敬意を表する』

チシャ猫:「CCCの隠匿度高い回線使ってるのに、気軽に盗聴とかされてるの大問題だと思うんだけどにゃ、僕は」

GM:発言自体は暗号化も特にされておらず、ごくオープンな発信だ。だが、君達の会話が筒抜けていることについては説明がつかない。

チシャ猫:ボイスのピッチ上げてヘリウムガスっぽい声にしておくんだにゃ。プライバシーに配慮して放送しております、なんだにゃ。

GM:「お初にお目にかかる、CCCの諸君。私はアカウント名、CSG47、義と勇の士、”忠臣蔵四十七士” と呼んでくれたまえ」

天美:『Chu Shin Gura 47』……これはひどい。

カヤカ:な、納得したくねえ……。

秀史:こんな変態がこの名前名乗ってることに納得いかん。

GM:『義によって仇を討つ。力なき者にも一矢報いる刃を授ける。それが我々の理念だ。我々は常に、弱き者の味方なのだ』

チシャ猫:「ねー、カヤカー?最近知ったんだけどにゃ、IQが20違うと会話難しくて差が開くほど会話不可能らしいんだって」

カヤカ:「へえ、そいつは初めて聞いた」

チシャ猫:「それで、こいつの言ってる意味がわかんないんだにゃ?上と下どっちだと思う?こいつ」

カヤカ:「立体三次元じゃねーの。軸はあってるけどピントがズレてる」

天美:「義を語るなら、依頼の中身にもこだわって欲しいものですね」

秀史:「依頼人にもな。力を得たとたんに虐げる側に回る弱者など、元々虐げていた強者と違いはない」

チシャ猫:「そもそも今回の件も葵さんの件も、力なき者という点では似たようなものなんだにゃ」

GM:『留意しておくとしよう。今日伺ったのは他でもない。CCCの諸兄に一言挨拶をしておきたかったのだ。マーケティングリサーチは完了した。我々はさらなるビジネスの発展を目指す』

カヤカ:「マーケティングリサーチ、だぁ?」

秀史:「復讐ビジネス、か」

GM:『我々は、『人は『怒り』のためにどこまで代償を払えるのか』が知りたかった。今までの我が社の活動、そして今回の二件の依頼で、一つの仮説を検証することができた。――すなわち人は瑣末ではあっても漸進的な怒りによってこそ、己を振り絞ることができる。最初は小さな復讐から。それが次の復讐の呼び水となり、報復を諦めないための聖痕、先に進む心の楔となる』

カヤカ:なんか小難しい言い回しだけど。ぶっちゃけ、どういう意味?

GM:ぶっちゃけ、パッケージソフトだとゲーム1本5,000円じゃあ高い、とか言ってる人も、少しずつガチャで課金させていくと、だんだん引っ込みがつかなくなって容易く万単位のお金を吐き出すようになるということだ(爆笑)。

カヤカ:ぶっちゃけすぎだろ!!雰囲気はドコ!!?

秀史:「俺はピックアップのためなら際限なく振り絞れるけどな」(爆笑)

カヤカ:「シタナガサン!?」

チシャ猫:「電子データなんてそんな価値ないと思うんだけどにゃあ」

GM:おほん。では真面目に。『逆恨みであろうとかまわない。一つ、お試しでささやかな意趣返しを遂げさせる。するとそれは当人のにとっての復讐となり、正義となる。行為は徐々に大胆に。金も時間も大きく費やす。戦争と同じだね。燃え尽きるまで際限なく加速していく。――ゆえに、聖戦』

カヤカ:「……2件の依頼っていうのは?」

GM:「冬木葵、そして高千穂ひなた」

カヤカ:「そりゃまた随分長いリサーチだったもので」

チシャ猫:「まぁご高説はいいんだにゃ。どーせ分かり合えないにゃしね。……本題はなんなんだにゃ?例えばこっちがお金を多く払うなら今回の件は手を引くって言うなら交渉の余地はあるにゃ?」

GM:『いいや。君達と話すことはない。最初に言ったとおり、これは出会いと別れの挨拶だ。我々は誠意を持って、我々が受けた依頼を遂行する。我々は姿を消し、やがてまた、異なる形で君たちの前に現れるだろう』

チシャ猫:――じゃ、それだけ聞いたら回線ぶちきりますよ。「無駄な時間だったんだにゃ」


 回線が切られる。一同の前に残ったのは使い捨てアカウントの残骸だけだった。


秀史:「……これは派遣会社全体で締め上げる案件では?天美さん」

チシャ猫:「相手がホントに47人だとしたら、チームで対応できる度合いを超えてるんだにゃ」

天美:「当然です。異能者は、圧倒的多数の非能力者と共存していくのがベスト。それは、派遣会社が生まれる以前から積み上げられてきた私達の経験であり、答えです。それを破り、表社会の混乱を糧にする商売など断じて認められません」

秀史:「異能力でテロを請け負うと言ってるのと変わらないからな」

天美:私個人としても、葵さんやひなたさんのような人を傷つける、連中のやり方にとてもとても怒っています」

チシャ猫:「どちらにせよ今回の件で引くつもりはないし。腹立つから絶対止めて吠え面かかせてやる……」

カヤカ:「猫、語尾。語尾」

チシャ猫:「今回完全に猫後手後手なんだにゃぁぁぁぁ!!」

秀史:「向こうは2年前から準備してきたんだぞ。そりゃ後手にも回るさ」

チシャ猫:「その上ドヤ顔で高説まで!!しかも会社のインカムの盗聴まで、1回じゃなく2回も3回も!!」

秀史:「インカム乱入はゲーム的な都合だろ?」

一同:メタい(笑)。

チシャ猫:「前回の白猫との会話も傍受されてるっぽいし、完敗も良いところなんだにゃ?!」

天美:「カヤカ君、みなさん。奴らの野望を打ち砕く、最善で最短の道は、この仕事を完遂させないことです」

秀史:「元からそのつもりだ」

天美:「仕事を成し遂げられない代行業者を、誰が利用しますか?彼らの信用を、地の底まで叩き落としてやりましょう!」

カヤカ:「言われなくても!こっからトーゼン巻き返してやる!」

チシャ猫:「よく考えたら忠臣蔵も逆恨みの話だから、それに引っ掛けた名前なのにゃ」

天美:「ええ。――最後に全員切腹になるところもね」

チシャ猫:「おお、こわいこわい」

GM:ということで!★8済。これにて調査項目すべてクリアです!!


★8 『煽るもの』


 敵の正体は個人の逆恨みを請け負うならずものの派遣会社『リベンジ騎士団』だ!

 彼らは依頼を果たすべく、ひなたのステージに乱入をするつもりだ。

 CCCの支援を受けて、全力で迎撃せよ!


 最終ステージ「劇場ライブイベント」の混雑度が軽減される。




●第五ラウンド 護衛班


●天美とカヤカのターン


秀史:実は私、『高速移動』しただけだから手番未消化なんですが。

GM:おおっとそうでした。

秀史:とはいえ、ここは『待機』。護衛班に何かあれば援護します。調査に関与できればなあ。

天美:現場にいないことがシタナガさんの強みでもありますからね。実は意外と私も、最初の毒入りドリンクを見抜いたくらいで何もしてない(笑)。

秀史:いやいや、天美さんが途中で情報調べてくれたから長距離を通常移動する余裕ができたんですよ。

天美:そうでしたっけ(笑)。なんか口プロレスしかしてないような気になっていました。

GM:そんなこんなで、護衛班のみなさん。ひなたが今日もスタジオで収録しようとすると、事件が起こります。


★護衛4 空調に仕掛けられた毒


達成値:4

目標値:

 スカラー:4 毒を分析し無害化

 ドクター:4 速やかに毒物を隔離

 マニピュレータ:4 空調の奥に仕掛けられた毒を取り除く

 他:6

※「護衛」に参加しているメンバーのみ挑戦可能(累積可)

 1ターン内に達成値を上回らないと失敗となる



GM:今回の事件の背景はほとんど判明しているので、サクッと結論から言ってしまうと、毒物のプロ、『レッドコーム』が、スタジオの空調に悪性のガスを仕掛けています。吸い込むと皆の皮膚や喉がやられてしまう。解除できたかの判定をどうぞ!

天美:毒ガスですか。マニピとドクターなので、どちらが動いてもいける感じではありますけど。

カヤカ:天美サンどーぞ!

天美:じゃあ、先輩の威厳を保つために頑張ります(笑)。露出がキツイのでPPでダイスを底上げ。毒を分析・即座に中和する方向で(ころころ)……24、ほっ、成功です。

カヤカ:余裕の出目!

GM:君が落ち着いた調子で術を唱えると、空調に仕掛けられたガスはたちまち無害化された。収録中のスタッフや声優さん達は何も気づいていない。

カヤカ:「お疲れッス、天美サン」

秀史:瓶の中の妖精が吸ってくれたとか。

天美:きゅるるるるる~。可愛い。

チシャ猫:吸引量が変わらない、ただひとつの妖精。

カヤカ:妖精さん悪食。毒呑んで顔真っ青になったカミサマとかいましたね。

天美:「大事には至らなかったけど、こんな大勢に被害が出る方法を選ぶなんて。何が復讐よ。こんなのは無差別テロと変わらないわ」

カヤカ:「そんだけあっちも切羽詰まってるんだろ。そろそろ直に顔見せてくるかもな」

チシャ猫:「正直やり方もどうかと思うにゃ。美学ぐらいはあるのかと思っていたけど、それすらなさそうにゃね」

秀史:「復讐をお題目にして異能を振るいたいだけだろうな。当人たちが自覚してるかどうかは知らんが」

天美:「正義なんてものは、自分を律するためだけに使うものよ。ことさらに公言して認めてもらおうなんて、おこがましいったら」

GM:ということで、★護衛4は解決です。調査はすべて完了しているのでボーナスはなし。次はカヤカくんの手番ですが。

カヤカ:では、露出判定のダメージを『治療』で直します(ころころ)回復。

GM:本当は、『ひなたをはげます』で気力回復とかもあったんだけど、結局ノーダメージだった(笑)。

カヤカ:プロですから(眼鏡を指で上げる動作)。ロールだけで。ひなたサンに問題ないッスよと笑顔で伝えておきましょう。

GM:「みなさん!ありがとうございます。その、ストーカーの人、よくライブに来てくれて応援してくれた人で……。すごくいい人だと思ってたので、ショックでした」

秀史:「ちゃんとひなたさんに顔を覚えられているじゃないか。馬鹿なやつだ」

チシャ猫:「多分、あの依頼人も連中がやってることを実際目の当たりにしたら後悔しかしないと思うんだにゃ。内容は聞いてないって言ってたからにゃー」

天美:「ほんとですね。哀れではありますが、しでかしたことには責任をとってもらわないと」

GM:「――でも、みなさんが支えてくれたんだから!かならずライブを成功させます!!」

天美:「あんな連中、私達がギッタンギッタン(死語)にしてやりますから! ひなたさんはライブの成功に全力を尽くしてくださいね!」

チシャ猫:「ひなたちゃんは強いんだにゃ。頑張ると良いんだにゃ」

秀史:俺は『治療』でSP回復。高級傷薬を使用して(ころころ)全快!。

チシャ猫:凄い回ってた(笑)。



よろしければ、↓よりブックマークをお願いします!感想とか頂けると躍り上がって喜びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。