第二話:『その声を守るため』08
●第四ラウンド
●休憩組
GM:続いて第四ラウンドですが、ちょっと趣向が変わります。
天美:CCC本社で就寝って書いてありますね。
カヤカ:本社なら危険なさそうだな。
GM:時刻は深夜。ひなたさんはCCCのゲストルームで就寝。従いまして、護衛イベントでは何も起こりません。
秀史:「流石にCCCにカチコミする輩はいないようだな」
カヤカ:「CCCにカチコミ出来るのなんて、それこそあの企業か……シタナガさんくらい?」
GM:CCCにカチコミすると、ルルブに乗ってる超人ばかりをボスラッシュで相手どる羽目になります(笑)。
秀史:「俺はCCCにカチコミしたんじゃない」
天美:「結果的にカチコミだっただけですね」
GM:ということで、みなさんは、睡眠(治療)でHPやSPを回復してもいいし、夜を徹して調査を継続しても良い。ただし治療以外のアクションをする場合は、睡眠時間を削るため、10SPを消費してください。
天美:それは厳しいですね。
チシャ猫:にゃははー、プログラマーに睡眠時間は必要ないのだぁぁぁ(死んだ目)。
秀史:草木も眠るがSEは眠らない丑三つ時。
チシャ猫:最終的に太陽光で溶けるようになります……。
相談の結果、カヤカ、天美がCCCの本社、秀史が移動先の市民会館の近くのホテルで宿泊。
SPに余裕のあるチシャ猫が★5『警告者について』を調べることとなった。
●調査組 チシャ猫のターン
チシャ猫:『ダイブイン』使用で(ころころ)30。十分超えてるにゃー。
カヤカ:安定のハッカー。
秀史:えーと、『市民会館に誰かが行くこと』は私がいるからOK。チシャ猫の調査がOKになればイベントクリアになるわけだが。
チシャ猫:この場合、どういう演出になるのでしょうか。
GM:ふむ。休憩を選択しているシタナガさんがシナリオをすすめるのも違和感がありますので、こうしましょう。シタナガさんは葵さんと接触してPCなりタブレットを見せた、という感じで、チシャ猫さんが葵さんと会話、説得するというロール。
カヤカ:声優さんに深夜突撃は正直こう、ヤバイものを感じますが(汗)。
チシャ猫:まぁツイッターでDM送るとか、個人携帯を割り出してSMSを飛ばすとか方法はありますが。
GM:チシャ猫さんの情報に基づき、シタナガさんが葵さんの携帯にショートメールを送ると、「いいわ、私からも話しておきたいことがあるから」との返信がありました。
秀史:では、「盗聴の危険があるから直接出向く。深夜恐縮、窓の解錠頂き度」と返信。葵さんの宿泊場所に向かう。
GM:葵さんは市庁舎の一室に部屋をもらっている。明日の朗読会二日目に向けて、今日の反省と準備をすすめているようだね。
カヤカ:詳しい事情、聴かせてもらえるといいな。
GM:君が市庁舎に近づくと、彼女の部屋、四階の窓の鍵がかかっていないことがわかる。常人にはアクセス出来ないけど、当然ながら君はたやすくベランダに降り立つことができる。
秀史:「Wasshoi!」
一同:ニンジャ……!
GM:ベランダに降り立った君に、窓越しの声がかかる。「いらっしゃい、と言うべきかしらね」
秀史:「ドーモ、初めまして。カヤカの同僚のシタナガです」
GM:「カヤカ……。あの蹴りの子ね。楽しい子だわ」
秀史:「私はただのメッセンジャーです。詳しくはこちらのぬいぐるみよりお聞きください」
チシャ猫:「にゃにゃーん、チシャだにゃ」ぬいぐるみがポテポテ歩いて出てくる。
GM:「……こんばんは。チシャ、さんと呼べばよいのかしら」
チシャ猫:「チシャでOKだにゃー、葵さん」
GM:「私のことも葵、でいいわ。メッセージをくれたのは、あなたね、チシャ」
チシャ猫:「ですにゃー、葵。こっちが聞きたいことも判ってるのでにゃ?」
GM:「そうね、例えばひなたさんに出した手紙、のことかしら」
チシャ猫:「時間も時間だし。今ひなたちゃんの周りで起こってることも含めて、単刀直入に知ってる事教えて欲しいんだにゃ?とーぜん情報の出処をばらしたりとかはないにゃよ」
天美:猫さんがいつになく紳士……。
チシャ猫:ここで情報はセンテンススプリングにスキャンダラスにリークして、ウハウハするんだにゃー! とか言ったらただのアホなんだにゃ。
カヤカ:まあ、うん(苦笑)。
天美:紳士だ……。
GM:「彼女に迫っている悪意について。――あれは、陰謀や裏はない。たぶん単なるストーカー被害なの」
天美:むむ?黒幕はなし?
GM:「とはいえ、それを放置しておくとひどい結末になる。――私の時のように」
秀史:「……もしや、貴女もかつて被害に?」
GM:「以前、私にも同様のストーカーがつきまとったことがあったわ。でも私はそんなの気にしなかった。面と向かって話もできないやつに何ができるって思っていたのも確かよ」
チシャ猫:「そのへんも疑問なんだにゃ、ストーカーは特定したんにゃけど、プロを雇うタイプにも、そのお金があるようにも見えないんだにゃ」
秀史:「それ以上のことが起こってしまった、ということか……?」
GM:「そのうち、ストーカーのやり口が急に悪辣になった。ちょうど、今のひなたさんに対するものと同じように。それでも私はつっぱねてたんだけど、重要なイベントの当日に……」シタナガさんに言う。「ごめんなさい、少しの間だけ、後ろを向いていてもらえますか?」
秀史:「……わかりました」と答えて後ろを向こう。これで突き落とされたとしても文句は言わん(笑)。
GM:では彼女はチシャに対して、上着をめくり肌を晒す。――肩、胸、二の腕のあたりに広範囲のやけどの跡がある。
天美:うっ……。
GM:「楽屋でいきなり、薬をかけられてね」
チシャ猫:「……。……なるほど、ね」
GM:彼女は上着を元に戻す。「顔への直撃は避けたんだけど、ちょっと、ドレスを着る仕事は難しくなっちゃったのよ」
チシャ猫:「今朝、冷蔵庫に仕込まれていた薬品はそこまでの劇薬ではなかったけど、葵も最初はそんな感じだったの?」
GM:「そうね。だんだんと手口が過激に、悪辣に。大きい舞台でコケさせる。そういう悪意だったと思うわ」
カヤカ:……んん?葵センパイ、ずっとゼウスに居たんだよな?移籍のゴタゴタとかもなし?
秀史:そのようだ。社長が犯人説は的外れだったようだな。
カヤカ:となると却ってわからねぇ、葵さんの件と今回の件、利害関係が結びつかない。
チシャ猫:「ふにゃー、まったく同じ筋ってことにゃねぇ。でも、ボクも世間も貴女のその怪我の話は知らないにゃよね、隠しきったってことにゃのかにゃ?」
GM:「ええ。当日はダメだったから急病扱いにしたけど、次の日は包帯巻いて、ステージに出たわ。ざまぁなかったわね」
チシャ猫:「格好いいわ。ちょっと嫉妬しちゃうわね」
GM:「ふふ、ありがとう。でも結局、ステージ終了と同時に事務所ストップでアイドル活動はそこで終わり。まあ、声の仕事に専念するのは本望だけど。ファンの人達には悪いことをしてしまったわ」
チシャ猫:「それで、嫌がらせは終了かにゃ?」
GM:「終了よ。犯人が逮捕されて、ね」
カヤカ:え、もう逮捕されてたのか。
GM:「大切なことを言うわ。私を脅迫していたストーカーの事件自体はもう解決し、正体もわかっているの。以前はごく普通な、私の熱心なファンだった男。熱心を通り越して、私に憎悪すら抱くようになったみたいだけど」
秀史:「……そんな普通の男が、楽屋に忍び込んで薬品を?」目を鋭く。
GM:「そいつは言っていたわ。『俺の怒りは、代理人に引き取ってもらった』って」
カヤカ:「……引き取ってもらったぁ?」
秀史:「無料でか?奇特すぎるだろう。色々な仕事をさせる業界だが、だからこそタダで引き受けるなぞあるはずがない」
天美:「!悪意の代行……それって……」
秀史:「知ってるのか、天美さん」
天美:「まさか……『リベンジ騎士団』……!」
秀史:「なんだそれは?」プレイヤーは知ってるけど(笑)。
天美:「厳密には派遣会社ですらない、復讐と悪意の代行それ自体を目的とした連中です……!」
カヤカ:「なんだそりゃ、胸糞悪ィ……」
天美:まあ、これで外してたら大恥なんですけど(苦笑)。
一同:おい!(笑)
GM:「私が、『他にもそういう仕事をする人たち』がいる。それも、傷つける側じゃなく、守る側の人もいる、って知ったのはそのしばらく後。……だから、まあ、ひなたさんとマネージャーさんが警察以外にも相談するように、色々と小細工をさせてもらったってわけ」
チシャ猫:「なるほどにゃね。言いにくいことを聞いてしまってごめんだにゃ、でも有用な情報だったにゃ」
GM:「ええ、あなた達が今夜ここにたどり着いてくれたことで、私の判断は間違っていなかったと確信したわ」
チシャ猫:「絶対ひなたちゃんは守ってみせるにゃよ」
GM:「いずれ私のライバルになる子を、よろしくね」
チシャ猫:「任せるにゃ!主にカヤカが頑張るにゃ!」
カヤカ:「そこでオレに投げんのかよ!!」
天美:私も居るのに(笑)。
チシャ猫:女性を矢面に立たせるのはちょっとにゃー。
天美:猫さんやっぱり意外と紳士。
チシャ猫:あとはカヤカが悲鳴を上げながら頑張ってるのを見るのが単純に大好きというのもあるにゃ。
カヤカ:おいコラ。
天美&秀史:わかる。
カヤカ:世の中理不尽ッ!!
GM:最後にシタナガさんに。「ごめんなさいね、寒いところに立たせたままで。コーヒーくらいなら淹れるわ」
秀史:「大丈夫だ。これでも鍛えている。あなたと接触したことを知られたくない。これで失礼する」
GM:「そうね、じゃあ最後に、一つだけお願い。ああいう連中に一番効果的なのは、嫌がらせを無視して結果をつきつけてやることよ。有り体に言えば、そう。――あいつらをギャフンと言わせてやって」
秀史:「もちろんそのつもりだ」
天美:「それこそ専門ね!」
カヤカ:「とーぜん!」
チシャ猫:「任せるんだにゃー。こっちも一度やりこめられているにゃしね、フフフフ」
GM:「ありがとう。……さ。明日に向けて本を読み込まなきゃ。お客さんに寝不足の声は聞かせられないわ」
チシャ猫:「失礼しました、なんだにゃー」
秀史:「では失礼する」ベランダから身を翻す。
GM:「おやすみなさい」……ということで、このラウンドは終了でーす。
天美:……意外な真犯人でしたね。
秀史:派遣業界の仁義と利益を前提に考えてたけど、とんだ思い違いだったなー、精進せねば。
天美:相手も仁義を守る前提で動いていると、こういうこともあるから油断はできませんね~。
GM:★5『警告者』が解決となります。そして★8『煽動者』がオープンとなる。これが最後の調査項目となります!
★5済 『警告者について』
冬木葵は過去に同様のストーカー被害を受け、アイドル路線を退くこととなった。
後輩のひなたが自分と同じ目に合わないよう、警告を送っていたのだ。
★8 『煽動者について』
ストーカーの悪意を増幅させ、
異能力者『害為す邪妖』をもってひなたに危害を加えようとするものは誰だ。
その正体と手口、目的をつきとめろ!
挑戦条件:
どこからでも
達成値:6
目標値:
すべて:7
秀史:『煽動者』。こいつが黒幕と考えてよいのだろうな。
カヤカ:そろそろ大詰めだぜ。
GM:ということで、次回がラストになります。溜め込んだ怒りを存分に晴らしてくれたまえ―!
一同:了解!!
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