第二話:『その声を守るため』06
●第三ラウンド 調査班
GM:今晩もよろしくお願いしますです。
一同:よろしくです~。
天美:当面の目標は葵さんとのコンタクト、ストーカーの正体をきっちり確定することですね。
GM:では早速第三ラウンドのファストフェイズ。アクションをご希望のお方は?
秀史:ひなたさんの気力もマックス、調査も順調なので、今回は高速移動を控えたいのですが。
天美:高速移動で長距離はPPが重いですからねえ。
カヤカ:PPのやりくりは世知辛いなあ……。
チシャ猫:全部1回でクリアしないと手番が足りないとも思えませんし、余裕はあるのでは。
カヤカ:予定観る限り、混雑度もしばらくは大人しそうですしね。
秀史:では、高速移動は無しで。
GM:ちなみにひなたは警戒を強めているものの、「私、それでも降りたくありません。人と争うのはいやですけど、嫌がらせに屈して降りてしまうのはもっと嫌です」とコメントしている。
天美:気力はノーダメですからね(笑)。
GM:「すみません、みなさんには負担をかけてしまいますが……」
秀史:「大丈夫だ。そもそも陰湿な嫌がらせなどかけてくる時点で、所詮負け犬の所業だ」
天美:「私達はこれが仕事です。気に病むことなんてありませんよ」
チシャ猫:「にゃにゃーん、ここまで依頼で仕事してて、ここで諦めますって言われた方が逆にキレるんだにゃ。……カヤカが」
カヤカ:「オレェ!?」
天美:「まあ、みんなやる気充分みたいです。それに私も、頑張ってる人を卑劣な手段で追い落とそうなんて輩は、個人的に大嫌いですので」
GM:「ありがとうございます。頑張ります!」
カヤカ:「……でも、ほんっとーに危なくなったらギブアップしてもいいんスからね」
GM:「はい!でもそれは、みなさんも同じです。危なくなったらムリしないでくださいね」
天美:いい子だなあ……。
秀史:「大丈夫。死ななきゃ安い。――むしろ成功しないと生活費的に死ぬ」
カヤカ:世知辛いなあーーっ!!
●チシャ猫のターン
チシャ猫:ではハッカーで調査。★2を沈めます。
カヤカ:そろそろ抜けそうだな。
チシャ猫:異能は乗せずに(ころころ)32。
天美:お見事!
カヤカ:安定して30付近出るんだもんなあ(笑)。
チシャ猫:固定値は正義。「ここまでボロが出てて判らなかったら逆に無能なんだにゃー」
チシャ猫は、秀史とともに集めた情報、護衛班が遭遇した男の姿などを元に、ノイズを切り捨て情報を確実に絞り込んでゆく。
人相風体、背格好、年齢、想定される生活圏。
そして諸要素を重ね合わせていった結果、ついにそのすべての条件に一致する一個人を特定することに成功した。
★2済 『ストーカーについて』
君たちはついにストーカーの正体を突き止めた。
都内在住の特に異能も持たない一般人、「伊藤ノブオ」だ。
★7『ストーカーの確保』を開示
★7『ストーカーの確保』
都内在中の彼の身柄を確保せよ。
挑戦条件:
エリア「ストーカーの住所」を訪問する。
カヤカ:「……ここまで丸裸に出来るってのも怖ェもんだ」
秀史:「インターネットの方が異能力よりよほど脅威だな」
天美:「ふむふむ。伊藤ノブオ、……ですか」
チシャ猫:「自分で調べといてなんだけど、なんかぽっと出の一般ピープルなんだにゃ」
秀史:「こいつが会場にいたパーカーの男ということか?」
天美:「あの日記をつけてたのも彼でしょうか?」
GM:どちらもイエス!だ。
チシャ猫:「とりあえずプライベートな情報まで潜ってみるんだにゃ。まぁ真っ黒だからいいでしょ」
カヤカ:「今回は何にも文句言わねえよ」
チシャ猫が洗い出したストーカーの正体はこのようなものだった。
伊藤ノブオ、二十五歳。
地方から上京してきて、大学、就職と進んだ一般人。異能力者の可能性はなし。成績は中の上~中の中。目立った特技、実績はなし。
高校時代までは趣味と呼べるものもなかったが、大学時代からはアニメに傾倒していったようだ。
アニメに傾倒し、やがてアニメ声優に傾倒し、やがて高千穂ひなた個人のファンになっていったと思われる。
カヤカ:高校時代は田舎で娯楽がなくて、一人暮らしを初めて、ころっと深夜アニメに(笑)。
チシャ猫:最近はインターネッツで見られるので田舎でも助かりますねぇ。
GM:有料配信サービスも充実してきて結構なことでございます。
チシャ猫:「正体はわかったけど、今ひとつ事件の全体像が見えないんだにゃ―。異能者でもなし、経済的にも裕福とは言えないし」
秀史:「だが、『害為す邪妖』はあきらかにこいつを護衛していた」
天美:「利用、或いは後援している者がいる可能性は高いですね。葵さんの警告とも繋がりませんし……」
秀史:「やはりあの女社長か?」
チシャ猫:「ま、どーするかは任せるんだにゃ」
カヤカ:「取り押さえると警戒されたりするかな?」
秀史:「いや、取り押さえておかないと、体よくスケープゴートにされるのがオチだろう」
チシャ猫:「警戒も何も、あっちもプロだし、僕らが護衛してるのも調べまわってるのもとっくに承知にゃよ」
GM:『……イヤア ソウイッテクレルト テレルナ!!』
天美:えー、誰ぇ?(笑)
GM:『ヤア!フーン。チシャネコ ネエ。ボクノ オトモダチ ダネ!』
チシャ猫:「カヤカー、聞いて聞いて?今オレオレ詐欺かかってきてるにゃー」
秀史:「最近は『母さん助けて詐欺』って言うんだぞ」
カヤカ:「え、名前変わってたのかアレ。ほら切っちまえよ」
GM:『ア、チョットチョット キラナイデ! オチャメナヨウセイノ イタズラダヨ!』
チシャ猫:「で、ご用件はにゃんにゃんだにゃー?『グレムリン』」
GM:『ンモウ。マアイイヤ。エーット。”リリパット” ト オナジコト イイニキタダケナンダケドネ。――ココラヘンデ テヲヒクキハ ナイカイ? ボクハ キミタチト コトヲカマエルキハ ナイヨ』
チシャ猫:「5億で寝返れって言うならお安い御用なんだにゃ?5000兆円の時代に5億でオッケーとかボクは神のような猫なんだにゃー」
秀史:「5億あったら俺派遣社員辞めるよ」
カヤカ:(こくこく)
天美:「あのー。みなさーん?」
GM:『ウーン ワルイトリヒキデモナイト オモウンダケドナア チョットカノジョガ リタイヤスルノヲ ミノガセバイイ ニガイセイシュンノ オモイデ ッテヤツサ』
チシャ猫:「――本気で言ってるなら軽蔑なんだにゃ?手を引くわけなんてないじゃないか、ボクや君のような人種が」
秀史:うわぁ(笑)。
チシャ猫:「面白いことに自分から首を突っ込んで、腕を他人に見せつけて出し抜いて笑うためにネットを彷徨う。それがボクたちなんだにゃー」
カヤカ:猫は猫でブレないなあ。
GM:『ハハハ!ソリャソウダネ!イヤイヤ マイッタ ハナシガ カミアイスギルノモ コマリモノダ!ヤボナトイカケ ダッタネ。キミハ タトエ ゴオクエン モラッテモ オリルタイプ ジャアナイ。――では失礼するよ『チシャ猫』。次は現場でお会いしよう』
チシャ猫:「ボクは現場にでないけどにゃー」
GM:割り込み通話は切れました。いやあカタカナ台詞は疲れる(笑)。
チシャ猫:わかります(笑)。
GM:チューニングの悪いソフトーク音声で脳内再生していただければと(苦笑)。
秀史:ああ、なるほど(笑)
カヤカ:「ったく、信用ならねーのか信頼していーのかわっかんねー」(ぬいぐるみぼふぼふ)。
チシャ猫:「ああいった輩はハッカー対決で叩きのめすのも悪くはにゃいんだけど、グーで殴り飛ばされるの見るともっと笑えるから誰か頼むんだにゃ」
カヤカ:「グーで殴るのがオレしかいない件について」
チシャ猫:「『電脳世界では負けないのに!!』とか鼻血出しながら言わせ欲しいんだにゃ。そしたらネットにうpしてウフフフフ」
カヤカ:「邪悪さって洗濯で落ちる?コインランドリー空いてるよな、まだ」(ぬいぐるみを持ちあげて)
チシャ猫:「心がきれいな人は可哀想だからぬいぐるみを洗濯機には入れないんだにゃ。専用洗剤で優しく手洗い頼むんだにゃ」
カヤカ:「漂白剤に漬けとこうぜ」
秀史:「カビ〇ラー浴びせればいいんじゃないか」
チシャ猫:「にゃにゃーん。君ら猫をなんだと思ってるんだにゃ」
GM:でも物干し竿にぶら下がってるチシャさんはちょっと見てみたいかも(笑)。
●秀史のターン
GM:続いてシタナガさん!
秀史:と言っても移動するだけ。PP2点払って葵さんのいる市民会館に『長距離移動』。館神山を遠目に見ながらDトラッカーを走らせよう。
カヤカ:深夜の首都高は空いてるってお話。
秀史:実はこのバイクも125ccだから首都高は無理(笑)。
GM:では夜の空いてる国道をぶいーんとカッ飛ばして隣の県までやってきました。結構立派な庁舎のホールで、今日明日と、冬木葵が参加する朗読会が開催されている。君が市庁舎についたあたりで、今回の出番はここまでです。
秀史:はーい。
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