第二話:『その声を守るため』04
●第ニラウンド 調査班
GM:こんばんは~。今夜もよろしくお願いします。
一同:こんばんは~。
天美:前回、第一ラウンドが終わったところでしたっけ?
GM:へい。手番終了、カヤカくんの華麗なキックが決まったところで一段落です。
カヤカ:あ、あれはどうしようもなかったかなーって。
GM:いい画が取れました!(笑)。
チシャ猫:とりあえずカヤカ君が一度目立つのはリプレイのお約束みたいなものでは?
カヤカ:わぁい、次回も頑張り……いやいやいやいや!
GM:さて第二ラウンド。まずはファストフェイズ、高速移動他やりたいことがある方は宣告どうぞ!
カヤカ:護衛班は動きなしです。
天美:今日は混雑度6。つらい。
秀史:私はゼウスプロまで『高速移動』。
チシャ猫:お願いします。そこにいられると支援を飛ばすだけでもキツイ(苦笑)。
秀史:PPを2点消費して『高速移動』。やー、乗り物あるとないとでPP消費が全然違うな。
カヤカ:「……バイクいいな」
天美:「物欲しそうな顔しないの」
GM:了解。では高速道路を疾走するカットが入り、特撮ならここぞとばかりにスポンサーのロゴがカメラに映ります(笑)。
天美:むしろエンディングのシーンですよねそれ。
秀史:「俺たちは紗綾さんのことを忘れない」
一同:亡いなっとるぅぅぅ!!(笑)
●チシャのターン
GM:ではメインフェイズ。前回同様、護衛班は後回しにして、猫さんのターンです!
チシャ猫:★2『ストーカー』、★3『ゼウスプロ』、★4『実行犯』のどれからいくかにゃー。ぶっちゃけどれでも抜ける自信はあるけど。
天美:★2は現実的な数字ではないので、他を調査して難易度を下げるべきだと思いますね。
チシャ猫:となると★3かにゃ。
天美:★4は『イントルーダー』ですし、シタナガさんにお任せした方が良さそうですね。
チシャ猫:では★3『ゼウスプロ』の調査。『ダイブイン』使用で(ころころ)31。低めですにゃ。
カヤカ:31で低いとは(苦笑)。
チシャ猫:4足りないのでLPで振りたしー(ころころ)うん、回って10。PP1、LP1消費です。
秀史:出目いいなぁ。
天美:さすが猫さんとしか言いようがないです。
GM:一番ふざけていちばん確実に仕事する風車の弥七ポジ。
カヤカ:え、その場合オレ八兵衛!?(笑)。
天美:西遊記なら悟空ポジですよ(笑)。
GM:では一発成功。……君は芸能界のゴシップスレや、各事務所の経済情報など、無数の情報を集め、整理し統合していく。
秀史:芸能ゴシップ……どれだけの情報量なのやら。
チシャ猫:「にゃんにゃー、3chのdat落ちスレまで調べたんだにゃー、流石に手間かかったんだにゃ」
GM:推論だが、おおよそこのような情報が把握できた。
★3済
ゼウス・プロとひなたの確執
ひなたはデビュー前の新人時代、
事務所社長の息子である釘山という男にデビューを引き換えに言い寄られていた。
これを断ったところデビューを取り消され、冷や飯を食わされる羽目になった。
サンプロに移籍後も、釘山がなんやかやと裏で手を回して嫌がらせをしていたようだ。
秀史:本物のストーカーということか。
カヤカ:「業界の闇、つうか汚点か」
チシャ猫:「まぁ、すっごいくだらないことで人生を左右される分怖いんだにゃー。チシャと違って顔で売る商売だから逃げられにゃいしにゃー、こわいこわい」
天美:「女性の敵ですね。許せません!」
チシャ猫:「っていうわけで、シタナガ君GO!」
秀史:了解。事情聴取に伺うとしよう。
GM:チシャ猫さんの調査が終わった頃、君はちょうどゼウスプロに到着した。ちなみにでっかいビルだよ。
秀史:「ふむ、射角はとれるか」
天美:こらー!(笑)
カヤカ:撃つ気だ!あの人撃つ気だ!?
チシャ猫:「流石に芸能事務所にカチコミはまずいんじゃないかにゃー?」
秀史:「社長室の壁一面が窓とはな。狙撃してくれと言ってるようなものだ」
GM:事前調査が完了しているので『ひなたのことで話がある』と伝えれば取り次いでもらえるとします。
チシャ猫:慌ててチシャがアポとるにゃ!(笑)
カヤカ:猫も慌てるかあ(笑)。
天美:シタナガさんは常識ないけど良識あるから、安心と不安が半分半分ですね……。
チシャの取次によって、すんなりと応接室に通された秀史。しばらく待たされたあと、ドアがノックされる。
GM:「どうも、社長の釘山と申します」……女性だね。名刺には『釘山 恵子』とある。
秀史:「ドーモ、CCCから参りましたシタナガと申します。事前にお伝えしたとおり、高千穂ひなたさんよりストーカー調査を承った者です」
天美:社長は女性ですか?
GM:はい。まだ三十代くらいのようだね。
カヤカ:おや、お若い。バカ息子もまだ十代とか?
GM:「そのことですね。ではあなた。入ってきなさい」
天美:あなた?
チシャ猫:母親じゃなくて、奥さん?
GM:すると、なんかボンボンという言葉をZblushで立体化したようなダメなアラサー男が入ってくる。「あ、あの、釘山です」
天美:ズコー!(死語)
チシャ猫:あからさまにテンション下がったにゃー……。
GM:「あなた、こちら高千穂ひなたさんの件でいらしたそうよ。何か言うことは?」「あ、ええと、それはですね」
カヤカ:……尻に敷かれてる……。
GM:「いやその、高千穂さんとはその、結婚前の清い交際と言うか、なんというか」(しどろもどろ)
秀史:異世界転生ものに出てくるダメ貴族みたいなやつだ(笑)。
GM:「はっきり喋りなさい!」「は、はいぃ」
チシャ猫:「にゃにゃーん、こんなに面白そうな場面なのににゃんでチシャ干渉できないのにゃァァァァァァ!!」(爆笑)
その後も要領を得ない弁明が続くが、まとめるとおおよそ以下のような内容であった。
この馬鹿息子はたびたび事務所の若手女子にちょっかいかけては問題を起こしていたのだが、見かねた先代が遣り手の女性を嫁に迎え入れて社長職を譲り、その際に過去の女性問題もすべて精算。更生して今に至った、とのことである。
天美:わー、絵に描いたようなダメ男ですね!
秀史:会社が傾むく前に手を打ったということか(苦笑)。
チシャ猫:重しが乗ってるだけで、更生してるとは到底思えないにゃー。
GM:「高千穂さんについては大変に申し訳ないことをしました」と奥さん。
秀史:「……つまり、今回の件には無関係だと?」
GM:「この兵六玉、もとい夫がご迷惑をかけた皆様には、可能な限りの補填をさせていただいております。けれど、ひなたさんは既にサンプロさんからデビューし、十分な実績を出されていたので、お声がけをしておりませんでした。いずれ改めて、お詫びに伺わせて頂くつもりです」
チシャ猫:「にゃにゃーん、にゃるほど、最近ひなたちゃんが表に出てこれてるのは、ちょっかいをやめたからにゃんだにゃー」
秀史:「お話は分かりました。今回のストーカーと無関係であれば、私から特に言うことはありません」
GM:「はい。まず私どもがすべき事は、余計な干渉をしないこと。そうすれば彼女はいずれ世に出る才能であると考えています」
天美:社長がしっかりしてるし、ゼウスプロはしばらくは安泰みたいですね。
カヤカ:「……猫、釘山が以前やってた嫌がらせも、今回みたいなプロに依頼したやつだったのか?」
チシャ猫:「それはチシャも今知ったぐらいだからわかんないにゃー。でも想像だけど、オーディションを受からないようにしたりとか、事務所の力に物を言わせたふつーの嫌がらせだったと思うにゃよ」
カヤカ:「そうか。あんな悪質な事をやらかすとはちょっと思えないよなあ」
GM:「ご理解いただけて幸いです。私個人としては、冬木に引き続きひなたさんまで失ったのは非常に辛いのですが、彼女が今力を発揮できているのならそれに越したことはありません」
カヤカ:……あ、れ?
天美:冬木、って、さっき収録にいた葵さんですよね?
カヤカ:葵センパイ、ゼウス所属じゃなかったっけ!?
GM:「あ、うちの冬木をご存知なのですね?」
秀史:「ええ、ひなたさんの護衛で一緒のスタジオにいるところをお見掛けしました」
GM:「彼女も優秀な声優で、今でも我が社で働いています。しかし、本来の彼女は、今のひなたさんのような、歌って踊れる声優というポジションだったのです」
秀史:「ほう、それはそれは」……声質も似ている以上、どうしても比べられてしまったとか?
GM:「しかし私がここに来る前なのですが、歌はすっぱり諦め、声の演技一本にしぼっていくとのことでした」
カヤカ:そんな事情が。失った、っていうからびっくりした。
GM:「彼女も言っていました。若手がどんどん出てくるから、いつまでも顔出しの仕事はできませんね」と。
天美:厳しい……。
GM:「しかしもったいないことをしたと思っています。正直私はこの兵六玉が何かやらかしたのではと思っていたのですが」「や、やだなあ、冬木さんはボクの好みのタイプじゃないよぅ」
天美:でも、逆に声の仕事を長く続けていきたいという意志の表れのようにも思えますね。
GM:ということで、今度こそ★3、完了です。
秀史:今回の件に無関係、という念書をゼウスプロの名前で書いてもらって退出する。
天美:★3の達成により、★2にボーナスが入り、達成値5になりました。
GM:はーい、達成値5になったので進展があります。ひなたについて最初に調べたのはチシャ猫さんだったね。
チシャ猫:私ですね。
GM:君は調査が一段落したところで、ひなたに送られた悪意あるメッセージをあらためてチェックし直す。すると、ひとつの予測が浮かび上がった。
チシャ猫:ふむふむ?
★2『ストーカーについて』 途中経過(15→10)
ひなたへのストーカー行為を分析すると「悪意」と「警告」に分かれている。
「警告」はむしろ、ひなたの身を案じている……?
『警告者』を開示。
チシャ猫:「ふふーん、コレとコレ、内容が違うんだにゃ?」
カヤカ:おおー。
天美:警告者の存在ですか。いよいよ大事になってきましたね。
チシャ猫:「誰かの暴走を知ってるけど、止められない人がいるんにゃね」
カヤカ:「一枚岩じゃない、ってことか?上手く警告者と接触出来たなら、ストーカーの正体にも迫れるかもしれない」
天美:「警告を表だって行ってないのは、味方であることを知られたくない、ともとれますね」
チシャ猫:「お金はもらってるけど内容に困っていて茶番に済ませたいプロって可能性も?」
天美:「可能性は幾らでもありますからね。情報を潰して絞り込んでいきましょう」
チシャ猫:「まぁ焦ってもいいことにならないしにゃ。要は何が来ても守り切ればいいんだしにゃ」
天美:「期待してますよ、カヤカ君」
カヤカ:「簡単に言いやがる。まあいいさ、オレのやれることは変わんないしな」
秀史:「頑張ってくれ。援護はする」
GM:★5『警告者』が開示されました。
★5 『警告者』
ひなたに警告を送りつけることができたのは、
業界内部の人間としか思えない。
複数の条件を満たすのは「冬木葵」だけだ。
挑戦条件:
どこからでも挑戦可能。
エリア:「市民会館」に居るPCは判定に+2D
PCの誰かが判定クリア時点で「市民会館」に居る、
もしくはクリア後に「市民会館」に移動することで達成となる。
達成値:5
目標値:
ネゴシエーター:4 正面切って話し合い
ミスティック:4 表情や仕草から本心を探る
他:6
天美:やっぱり先輩ですかー。
チシャ猫:うん、知ってた!(笑)
カヤカ:先輩、県外のイベントって言ってたから長距離の予感が。
GM:その通り。エリア『市民会館』がオープンになる。どこからアクセスしても「長距離」だ!
秀史:うわ高速移動したくねぇー。
カヤカ:PP頑張れー!
GM:ちなみに、ボランティアの朗読劇に参加しているようだね。
天美:いいひとだ……!
チシャ猫:判定自体は成功させるの余裕なんですけど、またハッカーイジメが(泣)。
●秀史のターン
天美:えーと、次は猫さんでしたっけ?
チシャ猫:いや、チシャの調査をもとにシタナガさんが問い詰めたので、次はシタナガさんです。
天美:シタナガさんが活躍してたからシタナガさんの手番だったように錯覚してました(汗)。
チシャ猫:ふふふ、ハッカーイジメ、辛いです……。
カヤカ:『市民会館』に向かうべきですかね?
天美:ここは次のために移動しておくのもありかと。
秀史:うーん。でも移動はファストフェイズでもなんとかなるし、今回は★4を調査。次ターンに『高速移動』しよう。
カヤカ:高速&長距離の移動は大変だなあ。
秀史:いやマジ自動二輪持っててよかった。
チシャ猫:んじゃ『アドヴァイス』、ついでに『偽情報』。
GM:なんだかんだでいいコンビの気がします。
秀史:『空蝉』で『イントルーダー』を増強して(ころころ)21!
天美:グッジョブ!
GM:お見事!一発クリアです。……君はカヤカくんと天美さんから水の情報をもらい、毒を分析した。
秀史:なるほど、私も毒使いますからね(笑)。
GM:蛇の道は蛇。なじみの薬師などに連絡をとりつけて、君はついに相手の正体を割り出した!
カヤカ:ニンジャスゴイ。
天美:やっと尻尾が見えました!
GM:はい、★4オープン!
★4済 実行犯
これは明らかに『派遣業界』関係者の仕業、それも複数によるものだ。
侵入に長けたもの、電脳に長けたものがいることから、推測されるのは三人一組の異能力者チーム『害為す邪妖』(アンシリーコート)。
姿を見せないまま戦うことに特化したチームで、特定の会社に所属せず、カネさえあれば誰にでも雇われる連中だ。
二つ名はそれぞれ、
『レッドコーム』
『グレムリン』
『リリパット』
である。
→★2:『ストーカーの正体』の達成値が+2、目標値が-2される。
秀史:「この毒……『害為す邪妖』か。また厄介な」
天美:「仕事を選ばないノンポリのフリーランスは嫌ですね」
チシャ猫:「まぁ仕事を選ばないフリーランスのほうが儲かるから仕方ないにゃ?」
天美:「目先の欲に負けて仕事を選ばないから、ますます汚い・危ない・反社会的な仕事ばかり受けることになるんですよ」
チシャ猫:「でも表のCCCの仕事でも赤字あるからにゃー、チシャにはにゃんとも言えにゃいんだにゃ」
カヤカ:「姿を見せない、ってことは、直接戦闘能力は低い。見つけたらとっちめられるってな」
天美:「見つけたら、ね。見つける前にやられないようにしないと」
秀史:「尻尾は掴めたが未だ姿は見せず、か。とりあえず共有する」
GM:君は調査結果をCCC経由で他のメンバーに報告する。そして次のアクションに備えるべく、バイクで走行を開始するのだが……。
カヤカ:なんかイヤーな予感(笑)。
GM:突然ですがシタナガさんはここで、攻撃もしくは回避/防御で目標値15の判定をどうぞ!
秀史:妨害か、予測の内だ!
GM:君のバイクのタイヤを狙って、何かが高速で飛来する!手番の消費はなしとします。異能は載せてもいいけど、露出やPPは計算よろしく!
秀史:15なら通常ガードでいけるか。(ころころ)20、成功!
GM:――バイクで走行中の君は、風切り音を感じた瞬間に腕を跳ね上げ、飛来したものを叩き落とす。ダメージはゼロ。地面に落ちたそれは――クロスボウの矢だ!
天美:「……『リリパット』!」
秀史:素早くクロスボウの位置を割り出してスリケンを投げ返します。期待はしないが。
GM:君はスリケンを投げ返す。だが、ビルの屋上からの長距離狙撃と思われ、すでに敵の姿はない。
天美:狙撃手対決、再び!
GM:そして、君が耳につけているCCCの小型インカムに、オープン回線での呼びかけコールがあるけど。……出ます?
秀史:出よう。
チシャ猫:とりあえず裏で逆探知と録音はしておきましょう。
GM:『……ギギッ。なんだよなんだよ。あのしょぼい投擲は』
秀史:「そういう台詞はせめて車上から狙撃を成功させてから言う事だな」
GM:『ふん、言ってろ。まったく……ルーキーが『森の賢者』をヤったっつうからわざわざリスク晒して出迎えてやったのに、とんだ期待はずれだなあ?』
カヤカ:げ、噂広まってるのか。
GM:『ま、オレたちの情報にたどり着いたところまでは良くやったと褒めてやるよ。だがまあ、……陳腐だが警告だ」
天美:わざわざターゲットに話しかけてくるなんて。余程自己顕示欲が強いのか、それとも絶対に見つからない自信があるのか。
チシャ猫:ただの自信過剰に1票なんだにゃー。
GM:「これ以上深入りするなら、お前達は俺の矢に貫かれる羽目になる。……哀れなカモみたいにな、ギギッ」
秀史:「こちらも警告だ。もうお前は俺の手の内にある。これ以上続けるなら、俺の手裏剣がどこまでも追っていくと思え」
GM:「ふふん、俺は他の連中と違って義理堅い方なんでな。そういう口上にはきちんと付き合ってやるよ、『剣擲者』。――『害為す邪妖』の『リリパット』だ。俺達とやり合おうってんなら、ビギナーズラックでない狙撃を見せてみろ」
秀史:「承った。業界の仁義に則り名乗り返そう、『リリパット』。――『剣擲者』二 秀史。お前の脳天に手裏剣を飾ってやるよ」
天美:シタナガさんカッコイイ!
GM:……とまあ、由緒正しいエールの交換をすませたところで、通信は切れました。
天美:うーん、サンプルシナリオでは滅多に狙撃手出さないので、毎回出てきて面白いなあ。
GM:あ、ちなみにチシャ猫さんの追跡は不発でした。ごくシンプルな近距離無線だったため、かえって『相手がビルの上から移動しながら走ってた』くらいしかわからなかったということで。
チシャ猫:原理が単純だと逆にやりにくいのにゃー。
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