40回転目
アッピオが目に見えて動揺してオロオロしているのを見ながら一先ずバイクを確保する。
「兎も角、こいつは返してもらうぞ?アッピオ」
バイクを手に取った所で腕を捕まれた。
「兄ちゃんソレはちっと強引じゃねえのかい?」
「あ"ぁ?自分の物を取り戻そうとしてるのが強引とはどういう事だよ」
「兄ちゃんが持ってるソイツは俺様とアッピオが取引している最中でな。持っていかれると俺様が困る」
「……そいつは残念だろうが諦めろ、元の持ち主が現れたんだから返すのが道理だろう」
俺の腕を掴んでる相手の腕に力が込められる。
「レアな物じゃなけりゃ、「はいそうですね」と言ってやりたいんだがね。今時ミニチュア化機能付きのホバーバイクなんざ見つからねぇのさ」
徐々に俺の腕が痺れてきやがる……このゴリラ野郎。
「そうかいそうかい、それでもコイツは俺の連れの持ち物なんでな。返してもらうぞ」
捕まれてる左手からバイクを右手に渡して上着へ入れる。
するとゴリラ野郎はその態度が気に入らなかったのか盛大に舌打ちをして店に居る人間に叫んだ。
「おい!!この盗人野郎に全員で説教してやれ!!!!」
「……おいおい、一人相手に随分と大人数じゃねぇかよ」
ゴリラの一声で立ち上がり此方へ近づく野郎共。キャシーは既に店の端へ行ったか。……あ、アッピオの奴もキャシーの所に逃げてやがるあんにゃろう。
「おめー、ホッパーナックルとそこそこやりあったんだろう?ならコレ位は遊べるよな?」
「女の誘いなら兎も角、てめーみてーなゴリラで且つハゲ頭の誘いなんざ嬉しくねぇよ」
「コレはハゲじゃねぇ、ファッションだバカヤロウ!!!」
ゴリラの左を右手でガードするが数メートル吹き飛ばされて、テーブルの上に背中から落ちる。
「っぺ。やっぱり図星か?ハゲゴリラ!!テメーの頭が薄いのを隠す為にわざわざスキンヘッドか??空しい努力をするなよハゲ!!!!」
「ぶっころす!!!!!」
おー、おー。起こってハゲゴリラが赤ハゲゴリラに進化しやがった。
「それじゃ、苦手な大掃除でもしますかねぇ」
0時時点の更新分を忘れていたので本日18時にもう一度更新します。




