38回転目
「…………キ、ハルキ、ハルキってば!!」
名前を呼ばれ目が覚めた。目の前にはキャシー一人、周りには誰も居らず俺は路地裏で転がされてた。
何か頭が随分スッキリしてる……閉め技食らって意識落とされた後みたいだ。
「ねぇハルキ、聞いてる?」
「え?あ、すまん。聞いてなかった」
「もう!それでもう一回聞くけど、盗られたものはある?」
「盗られた?」
そもそも俺は盗られる様な物は持って無いけど。
「大丈夫、そもそも盗られる様な「バイクは?」物……は…………」
ズボンのポケット……無い。
上着のポケット……やっぱり無い。
「盗られたーーー!!!!」
「はぁ……やっぱりね」
「キャシー!どどどどうしよう!!」
「落ち着きなさい」
まずいまずい、どうやって探そう、つーか探せるのか!?あんな小さいもんを。
「少し落ち着けって言ってるでしょう、大丈夫よ。バイクの有る場所ならわかってるから」
「へ?」
そう言うとキャシーは手元のデバイスを弄ると、俺とキャシーの間にウィンドウが出てきた。
ウィンドウをまじまじと見ると写されているのは地図の様だ。
「これがこの町の地図、で、コレ。この赤い点がホバーバイクのある場所。紛失防止で発信機付けてるの。買い物を終わらせてハルキを探すのに使ったんだけど見当たらないから過去ログを見ながら歩いたらここに居たって訳」
「これも魔法?」
「魔法と科学の両方って所?」
よし、とりあえずバイクを取り返しに行くぞ!!




