36回転目
試合開始から既に10分、俺は未だに一発も入れられずに居た。
ホッパーナックルの左を右手で捌きながら左手を相手へ伸ばす。が、やはりすり抜ける。
すり足で近寄りながら右のストレートを放つがこれも空振り。
そしてその反撃とばかりに放ってくるホッパーナックルの蹴りが俺の顔に突き刺さる。
パァンッ!!
たたらを踏みつつ留まり左手を放つが、既にそこには居ない。
幾らそこまで痛く無いとはいえ、痛いものは痛い。しかも殴られ続けてるから結構ストレスも溜まる。
そしてさっきから司会と周りの客がうっせぇ!!!!
「強い!強い強い強~~~い!!流石我等がホープNo.1ファイター!!スカルリザードを完封している!!このまま沈めるのか!?それともスカルリザードが一矢報いるのか~~~っ!?」
ウォオォォオオ!!!!
うぉー!じゃ無いがな(怒)
くっそ、アッピオの野郎後で絶対捕まえてOHANASIしてやる。
「さ~!それでもスカルリザードは反撃していくぅ!!右左、裏拳にタックルー!!だがどれも通らない~!!避ける避ける!!ホッパーナックル!!これじゃあスカルリザードは体の良いサンドバック
になってしまうのか~!?」
だーーー!!くっそが!!全然当たらねぇ!!!!
しかも避ける度にチマチマ反撃してきやがってっ!!!!!
「チマチマと避けてんじゃねぇぞゴラァ!!!!」
また俺の右が空を切る。
「いやいや、お前さんの一発は当たるとやばいっしょ」
ホッパーナックルの掌底がクロスカウンター気味に俺の顔面に突き刺さる。
……っは!!
やべ、一瞬意識跳んだぞ!!頭を振ってホッパーナックルを睨む。
「やーっと効いて来たかな?そんじゃ、もう一押し頑張りますか!!」




