35回転目
どうも、本山春樹改め、スカルリザードです。
嘘です。
現在アッピオが対戦相手の紹介中で周りのお客さんもノリノリです。
「そしてスカルリザードを迎え撃つのはっ!!皆お待ちかね!!ホープのファイターNo.1!!!!今日も宙を舞う事が出来るか!?ホッパーナックルーーーッッ!!!!」
イエーッ!!ってNo.1ってどういう事よ!!
おい!アッピオ!!
「さあ、今日もまたホッパーナックルが華麗なる空中技を決めるのか!!それともスカルリザードが番狂わせを魅せるのか!!皆盛大に賭けていけー!」
うーん、客が盛り上がってる以上ここでやっぱやーめた。とか言えば暴動で数の暴力食らうな……。
畜生、こりゃハメられたか。けど勝てば……。
チラリと相手を見る。パッと見は細身の男性で身長は175~180センチ位か?上半身を見る限り亜人って感じはしないな。
見た目は普通っぽいからある程度殴られても平気かもしれないけど……どうしよう。
学生時代にやってた柔道技とか使うか?でも見た感じボクシングっぽかったんだよね。
暫く思案しているとどうやら賭けの時間が終わったのか背中を押されてリングの中央へ出た。
とりあえず無難にやっとくか。
軽くコブシを握ってから顎の位置まで上げる。左手を前に出して右手は脇を閉めて顔の傍へ、足は自然に開いて左を前へ。
相手は……ノーガードで軽くジャンプしてる。
何だろう凄く舐められてる気がするんだけど気のせいか?
俺が眉を顰めていると先ほどの試合で審判を勤めていた男が出てきた。
「魔法、尻尾は禁止。使用は手足のみ、金的無し、目潰し無し、噛み付き無しだ」
俺も相手も互いに審判の方を向いて頷く。
審判は直ぐ様、両の手をクロスさせた。
「試合開始!!」
掛け声の瞬間、ホッパーナックルがダッシュして下から俺を殴り上げた。
「…………っっ!!!!」
嘘だろ?ワンパンで宙に浮くってどんだけだよ!
続けて腹に衝撃が走る。肘打ちが無防備な腹に突き刺さる。
「~~~~!!」
思わずカッとなり両手を開いてに叩き込もうとするがホッパーナックルに難なく避けられてしまう。
無難にやろうとか思ってたけどやっぱり止めだ。しっかりやり返さないとむかつく!!!!




