ランクSSS
「お姉様、また貸しができちゃったね!」
「また助けられちゃったわね。これは姉の威厳ゼロね」
私はその子をじっと見て
「ありがとう…フラン」
「なーに。変なのお姉様」
「感謝もできるカリスマあふれる吸血鬼ってことよ」
「はいはい」
「行くわよフラン!」
二人の力を一つに。
私たちはカランの方へ向き直った。
「でなんでカランはこんなことをしているの?てかカランって強かったんだね。お姉さまがここまで押されてるし」
「さあな、たまたまかもしれねえぞ?」
「まあいいよ。お姉様!!」
「任せなさい!!」
スペルカード
姉妹符(レミフラ符)
『エキストラ ブルー デスティニー』
「ほう….」
そう。そのスペルカードを発動した二人はある空間からこの世のものとは思えない球体のようなエネルギーを取り出してきて、
その周りは時空が歪んでいた。
「ふっあはははははっは」
たのしい!!おもしろい!!いいじゃないかたまには!戦いを楽しむのは。
「やってやるよ!!」
お前らの必殺と、俺のエネルギーどっちが強いかな!?
そこで俺はその言葉を唱える。
スペルカード
孤独符
『有為転変』
「!?」
「有為転変って」
「想のスペルカードじゃん!」
「フラン気をつけて!!あいつの拳に光が収束してってる」
「さてさて….」
カランは一瞬にして消え
「フラン!」
「いっけー!!!」
そしてその男もその拳を放ち、辺り一体を吹き飛ばす衝撃波を生じさせた…
「くっそ…..」
私たちはもう動くことができず、その体を地面につけることしかできなかった。
そして、
「まあがんばったんじゃないか?」
その男は平然とその地にたたずんでおり、余裕そうな表情を浮かべていた。
ゆっくりと近づいてくる。
「俺の勝ちだな」
「そうね。記憶を消すなら早くしてくれない?痛くしないでよね」
完敗だった。その事実を受け入れたくなくて、そんなことを言うと、
「いや消さねえよ」
「はぁ?」
なんなんだこの男。呆れた声を発する私に対して
「気が変わったんだ。それにさっきのお前らの力を合わせたスペルは良かった。あの力を最大まで使いこなせたら、ここの古井想には勝てるかもな」
「じゃあなに?私の特訓に付き合ってくれたとでも言うの?」
「まあそういうことにしておいてくれ。実際実践を積むことは大切だ。上達への近道は格上と戦うことだしな。それに今のコンビネーションを忘れられたら困る」
「はぁ…」
私の気にもなってほしい。
「あのさ怪我してるのだけど、どう責任とってくれるのかしら?」
「そーだそーだ!私たちをなおせー」
「あ?わーったよ!」
そういうと彼は両手を突き出して、地に触れて
「え?」
「傷が….」
「消えた…..」
「これで文句ないだろ」
カランは本当に気だるさそうにして、
「さてさて、疲れたから寝るか」
もう背を向け始めてるそいつに
「ちょっと!」
「ん?」
「あなたの能力って何?」
「俺の能力?」
「えぇ。もしかしてだけど、」
と言いかけた時、
「能力をコピーするとかそういうのではねえからな」
その男は私の心を見透かしたの如くそういった。
「まあできなくはないけどな」
「は?」
なんなんだこの男は???
「いつか教えなさいよ」
「ああその時がくればな」
またそんなことを言う彼。
「カランってさ」
珍しくフランが口を開いた。
「本当はランクSなの?」
その問いに対して彼は
「ランクSSSだよ」
と…….




