世界は広いよどこまでも
あたりめもするめもおんなじ商品らしい。
商標登録名じゃないっぽいので使用してみました。
博打でスリたくないから当たり目をかじるそうな。
そんなんで当たったら苦労しねーわ┌┤´д`├┐
「おくきたなーおまんら。よーこグラキット南村へがっておまか」
使うか?と指差してきたのでいーよと答える。
このいーよとは要らないですよって事で使っても良いですよって事ではない。
でも一応銀貨を渡す紳士の鏡。入村税の変わりみたいなもんだしな。
「んじゃお前らはスキルな。後こっそり入信する奴と付近を探ってくれ」
「畏まりました。留まる組と城へ戻る組に分けたいと思います」
「うむ、よきにはからえ。ジェネのおっさん居たら一応ついてきてくれるか聞いてみっか」
「道案内させるん?」
「それもあるし、なんか有名人っぽいしな。仲の良さアピールしときゃ便宜を図って貰えるだろ」
お?何だあのガキは魔導者なんか使いやがって生意気な!ってのから、ジェネのおっさんまた何かやってんな!に変わる。第一印象は大事だ。
「あ~~、ジェネシスなら組合の酒場で飲んでるだろうよ」
「お?そっか。……って結局通信台使ってるやんけおっさん」
「おっさんじゃねえわ!俺はまだ32歳だ!」
……18の成人したてのガキには32はおっさんに見えるんだよ。言うのは辞めとくが。
門番のおっさんはクロスロードと言うらしい。なんかこの世界の奴ら名前がカッコいいな。オーバーオール着てたりおっさんだったりなのに。
◇総合組合2階◇
「おっさんおっさん。ちょっとグラキット行こーぜー」
昼間っから酒飲んでるおっさんに気楽に声をかける。酒の肴はポテトフライかな?揚げる料理法はあるのか。
「あ?昨日のガキどもか。まーた酒飲み始めに絡んできやがって今度は何だよ」
「グラキット行った事無いんだよ~。魔導車あるからさ~。ちょっとグラキット行ってなんか美味いもん食いに行こうぜ~。良い店紹介してよ~」
「お前ら魔導車なんか高級なもん持ってんのか、どこのボンボンだよ。まあグラキットは俺の庭みたいなもんだからな、案内なら任せとけや」
……お前マイン出身でグラキット語わかんねーとか言ってたじゃん昨日。お前の庭は隣の人の家のだよ。
「マジかー、いやー助かるわー。さすがジェネさんパないっすね」
「せやろせやろ。通訳もしてやるけー大船に乗っとけや」
それが目的だよ。あと大船に乗るってこっちでも使うんだね。
「今日はツマミになりそーなもんもあるよ。俺の国の海の干物」
あたりめや貝柱、ちーたらを持ってきた。
「おお、潮の香りがええな。このまま飲んでたいわー」
「まぁまぁ、グラキットでパーっとやろーぜ」「せやなはよいくか」
前のめりで返事をされて背中を押されながら組合を出た。テンション上がり過ぎか。
「グラキットってこっからどーいくん?」
「グラキットはここから真っ直ぐ道を北に進むだけや。なんせここはグラキット南村やからな。直通や。西に行くとマイン~ノイン方面、東だとラキータだ」
ラキータは初めて聞いた名前だな。どんなところだ?
「これが俺らの魔導車だ。んでラキータって知らねーんだけどどんなとこ?」
「ん?ラキータは米が有名やな。なんでもヒンシュクカイリョーだかを盛んに行って毎年どんどん味を美味くしてるとか。いかにラキータ米を買い付けるかでその年の穀物屋の売上が大きく変わるとか」
品種改良な。稲作の進んだ街か、後で行ってみたいな。
「おおお?お前らの魔導車なんかでかくね?今流行してるのは2ドアしかねえぞ?」
2ドアって概念はあるのか、そして小型車しかないと……。
「俺達の国は工業が発展してるからね。何十人も乗るバスって奴もあるよ」
ほえ~~。マインメインが最先端だと思ってたが世界はひれーなー」
そりゃ世界は広いだろうよ。……異世界まで繋がってんだからな!




